【花粉症薬】花粉症の舌下免疫療法の薬に錠剤タイプのシダキュアが登場!舌下液シダトレンとの違いは?

花粉症治療薬 シダキュア

舌の下にスギ花粉のアレルゲンエキスの舌下液「シダトレン」を投与して、スギ花粉症を根本から治すことを目指す舌下免疫治療法は、2014年から保険適用になり、利用する人が増えています。

シダトレンを製造している鳥居薬品は、本日(2017年9月27日)、舌下免疫療法の薬で錠剤の「シダキュアスギ花粉舌下錠」が新たに日本国内において製造販売承認を得たことを発表しました。発売時期や価格などは決定次第後日発表されるようです。

そこで今回は、舌下免疫治療法とな何なのか、新たに販売を予定している錠剤のシダキュアと液剤のシダトレンの違いなどについてお伝えします。

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追記:2017年10月5日に、鳥居薬品はシダキュアの11月の薬価収載を見送ることを発表しました。理由として「販売に向けた準備が整っていないため」とし、詳細な内容は開示されていません。2018年4月に予定される薬価収載に向け努力するとしています。シダキュアが販売されるのは来年以降となりました。

1.アレルゲン免疫療法とは

アレルゲン免疫療法とは、体の防御システムである免疫機能が正常に働くように仕向けていく治療法です。花粉症などのアレルギーは体の免疫が本来であれば攻撃する必要のない物質に対して過剰に反応した結果としておこる症状です。

アレルゲン免疫療法の説明に入る前に、花粉症がどのようにして発症するのかそのメカニズムを確認しましょう。

花粉症のメカニズム

①体内に異物(花粉)が侵入すると免疫のしくみがそれを排除するか受け入れるか判断します。

②排除すると判断すると、その異物(花粉)に特有のIgE抗体などの抗体を作り始めます。IgE抗体はマスト細胞とよばれる細胞にくっついて待機しています。この状態を「感作」といい、まだ発症する前の段階です。

再び同じ異物、すなわちアレルゲン(花粉)が体に入ってくると、IgE抗体が反応して、その結果、マスト細胞からヒスタミン、ロイコトリエンなどのアレルギー原因物質が放出されます。

④放出されたヒスタミンなどは鼻や喉などの粘膜にある受容体を刺激します。するとくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの反応がおこります。

このように、花粉のようなアレルゲンを、くしゃみで吹き飛ばしたり、鼻水・涙で洗い流したり、鼻づまりで中に入れないようにする「体の防御作用」が花粉症などのアレルギー症状です。

アレルゲン免疫療法(減感作免疫療法)とは

「アレルゲン免疫療法」は、患者にアレルゲンエキスを投与し、免疫反応を示さない状態へと誘導することを目標とした、アレルギー性過敏症の免疫療法です。「減感作〔かんさ〕療法」ともいわれます。

アレルゲンエキスは抗原を低濃度にして体に入れてもアレルギーショックなどが起こるリスクを下げたものです。これを少量ずつ一定期間体に取り入れることによって、体に抗原に慣れさせて過剰な攻撃をしないように誘導していきます。具体的には、上記花粉症のメカニズムでいうとのところでIgE抗体が花粉に反応しないように体の免疫を整えていくわけです。

この治療法をスギ花粉症向けに応用したものが、スギ花粉症に対する舌下免疫治療法です。

2.シダトレンによる舌下免疫治療法とは

舌下免疫療法の舌下液「シダトレン」

鳥居薬品HPより引用

2014年10月から販売が開始された舌下液シダトレンによる舌下免疫療法では舌の下に薬をたらします。

写真のシダトレン1mLの薬の中には、2,000JAUという分量のスギ花粉を原料としたアレルゲンエキスが入っています。

最初の2週間はこれよりも少量から始めて徐々に増量し体を慣らしていきます。3週目以降はこの写真の1mLを1日1回滴下します。服用の仕方は、舌の下で液剤を2分間保持したあと飲み込みます。その後5分間はうがい・飲食を控えます。これを3年程度継続します。

初めての服用は、医療機関で医師の監督のもと行い、2日目からは自宅で服用します。

保険適用されていることや自宅で服用できる点がメリットで、最近利用が増えています。

対象年齢は12歳以上となっています。

3.シダキュアとシダトレンとの違いは?

シダキュアはシダトレンと同じくスギ花粉症に対するアレルゲン免疫療法薬であり、舌の下に錠剤を投与します。

シダトレンが液剤だったのに対して、シダキュアは錠剤となります。シダトレンは冷蔵庫で保存が必要でしたが、シダキュアは室温保存でOKとなり、簡便性が高まります。

また、シダトレンは12歳以上の患者を対象にしてましたが、シダキュアは小児等など低年齢での投与も可能になるようです。具体的に何歳から適用になるのかは、わかりしだいお知らせします。

*追記:5歳以上であることがわかりました。(2017年9月28日)

シダキュアスの用量用法は、

『投与開始後 1 週間はシダキュアスギ花粉舌下錠 2,000JAU を 1 日 1 回 1 錠、投与 2 週目以降は、シダキュアスギ花粉舌下錠 5,000JAU を 1 日 1 回 1 錠、舌下にて 1 分間保持した後、飲み込む。その後5分間は、うがいや飲食を控える』

とあります。

シダトレンの場合は3週目以降でも2,000JAUの分量の薬でしたが、シダキュアはの場合はそれと比べてアレルゲンエキスの分量が多く含まれる薬になっています。つまり、シダトレンよりも効き目が強く、効果が表れるのが速いことが期待されます。

服用の仕方は1日1回1錠。舌下に1分間保持したあと、飲み込みます。その後5分間はうがいや飲食を控えます。

投与期間は、シダトレンと同様に3年程度の継続した投与が必要だとしています。

3.おわりに

花粉症の治療は処方薬や市販薬を服用して、症状を抑えるための対症療法が中心です。その中で完治を期待できる治療法のひとつが花粉症に対する舌下免疫療法です。今回発表された舌下錠のシダキュアは、シダトレンと比べてアレルゲンが高含有量の薬であることや、常温保存が可能で服用がより簡便になったり、12歳未満の人も適用が可能になるといった新たなメリットがあります。(5歳以上)

花粉症クエストではシダキュアの発売時期や価格などがわかりしだい、いち早く皆様にお伝えしていきます。

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