【花粉症蕁麻疹解説】”この蕁麻疹(じんましん)、花粉症が原因やったんかも!?”8月31日「今日のつぶやき」

花粉症クエスト・今日のつぶやき

8月31日(木)「今日のつぶやき」は、Mai.さんの「花粉症やったんかも」のつぶやき。

Mai.さんは蕁麻疹(じんましん)の出やすい体質なのでしょうか。でも、もしかしたら花粉症が原因の症状かと疑い始めたようです。

どうも蕁麻疹と花粉症にはとても関連性があるようです。調べてみましょう。

蕁麻疹とは

「蕁麻疹」とは蚊に刺された様な「膨疹」〔ぼうしん〕が出来る症状です。皮膚の表面がぷっくりと盛り上がって痒みがあり、徐々に拡大して中心部からに平になります。通常は数十分から数時間で消えるようです。

「湿疹」のような「皮膚炎」と蕁麻疹は似ていますが、湿疹は腫れが引いたあとも肌にザラザラした感じが残りることが多いようですが、蕁麻疹は時間がたてば肌はもとにもどります。それは、皮膚の上から2層目の層である「真皮」の変化だけなので、皮膚である「表皮」には変化がないからです。

真皮には「免疫細胞」である「マスト細胞」「ヒスタミン」などのたくさんの顆粒を蓄えている細胞)があります。マスト細胞がなんらかの原因で興奮すると、ヒスタミンなどが分泌・放出されて痒みを起こしたり、血管から体液をしみださせ皮膚を膨らませて神経を刺激し痒みを起こします。

花粉症との関係

蕁麻疹がわかったところで、花粉症のメカニズムを確認しましょう。

体の中に花粉などの異物が入ってくるとそれを排除しようとする「免疫」が働き始めます。その物質が次に入ってきたときにそれを排除するために、その物質だけに反応する「IgE抗体」を作るのです。このIgE抗体ができた状態を「感作」といいます。IgE抗体は「マスト細胞(肥満細胞)」という細胞の表面にくっついて体内に存在しています。

感作された状態では何の症状も起こりませんが、同じ物質が再び体内に入ってくると、IgE抗体がそれを捕まえます。捕まえたという信号によって、マスト細胞が活動を始めて細胞の中にある「ヒスタミン」や「ロイコトリエン」という化学物質(ケミカルメディエーター)を放出します。その結果、くしゃみ、鼻水、目のかゆみといった炎症、すなわちアレルギー症状(花粉症が起こります。

つまり、花粉症と蕁麻疹どちらもヒスタミンの過剰分泌が原因で起こる症状です。

そのため、蕁麻疹の体質の方は花粉症を併発しやすいと言われています。

花粉症蕁麻疹とは

花粉症が原因となって引き起こされる蕁麻疹を「花粉症蕁麻疹」と呼びます。

一般的な蕁麻疹が蚊に刺された跡のような膨らみが広がるのに対して、これはミミズ腫れのように腫れることが多く、痒みを感じて少しかくと線状に赤く腫れることが多いようです。それはまるで皮膚に絵が描けるようなので「赤色描記症」と呼ばれています。また花粉症蕁麻疹は、顔や首の周りに蕁麻疹が出やすいという特徴があるようです。

蕁麻疹は原因は20種類以上あるといわれており、原因を特定することは難しいようですが、花粉が飛ぶ時期だけ蕁麻疹が出る、という方は花粉症蕁麻疹を疑う必要があります。

花粉症蕁麻疹の対処法

最近の研究ではアレルゲン物質が皮膚表面からも入りアレルギー発症の原因のひとつになっていることがわかってきましたが、一般的には花粉症蕁麻疹は、アレルギーの原因となる花粉が体内に入り込むことによって症状が起こるため、塗り薬ではあまり効果が出ず、内服薬を飲む必要があります。

花粉症蕁麻疹の原因がヒスタミンの過剰分泌なので、抗ヒスタミン剤を服用するのが効果的だと考えられています。

ドラッグストアなどで購入できる市販薬には以下のようなものがあります。どれも第二世代抗ヒスタミン薬で第一世代のものと比べて集中力の低下や眠気といった副作用が軽減されています。

アレグラFX

主成分:フェキソフェナジン塩酸塩

特徴:

・眠くなりにくい

・集中力、判断力、作業能率の低下を引き起こしにくい

・1回1錠、1日2回の服用で、効き目が1日持続する

・空腹時にも服用できる

■アレルビ

アレグラFXのジェネリック医薬品です。主成分はアレグラFXと同じフェキソフェナジン塩酸塩で、1日量の2錠中に入っている分量も120㎎と同じ。よって特徴もアレグラFXと同じですが、違いは添加物と後発薬なので値段が安いということです。

■アレジオン20

主成分:エピナスチン塩酸塩

特徴:

・眠くなりにくい

・集中力・判断力・作業能率の低下を引き起こしにくい

・就寝前1回の服用で朝から1日中効果が持続する

・服用後は、乗り物または機械類の運転操作をさける

 

花粉果物アレルギーにも注意

花粉症の人は原因花粉のタンパク質と似ているものを持っている果物に「口腔アレルギー」を発症することがあります。これを「花粉果物アレルギー症候群」と呼んでいます。体の免疫がアレルギーの原因花粉と間違えて果物のタンパク質を攻撃してしまうからです。これを「交差反応」といいます。

花粉症蕁麻疹の症状とあわせて口の中にイガイガや腫れなど違和感を感じる場合は、花粉食物アレルギーを併発している可能性があります。

花粉食物アレルギーは症状を放置していると、アナフィラキシーショックを起こす可能性もあるため、病院で検査を受けるなど早めの対応をお願いします。

花粉と交差反応する果物の例

シラカバ

リンゴ、モモ、洋ナシ、さくらんぼ、キウイ、マンゴー、あんず、ヘーゼルナッツ、セロリ、ニンジン

日本のスギ・ヒノキ:

トマト

ブタクサ:

メロン、スイカ、バナナ、ズッキーニ

イネ科:

メロン、スイカ、ミカン、キウイ、ピーナッツ、トマト、ポテト

ヨモギ:

セロリ、ニンジン、マンゴー

プラタナス:

リンゴ、ピーナッツ、ヘーゼルナッツ、レタス、とうもろこし

カナムグラ:

メロン、スイカ、セロリ、ニンジン

おわりに

花粉症といえば、日本では春のスギ・ヒノキ花粉症が大多数ですが、夏はイネ科、秋はブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどが原因の花粉症で悩む人も少なくありません。明日からは9月ですが、イネ科だけでなくブタクサなども飛び始めています。

蕁麻疹の治療薬は花粉症と同様に抗ヒスタミン薬であることが一般的なことや、この時期、秋の花粉症の原因花粉が飛散し始めていることを鑑みると、Mai.さんの症状も花粉症が原因であることを否定できないように思われます。

蕁麻疹は原因が特定しにくい病気のようですから、専門の医師に相談してみてください。どうぞお大事にしてください。

つぶやき、ありがとうございました!

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参照:ちかかね皮膚科