日本で花粉症といえば春のスギ・ヒノキ花粉症が圧倒的ですが、秋にはブタクサによる花粉症で悩む方も多くいます。ブタクサは全国に分布してますが、花粉の飛散がピークになるのが9月。8月から飛び始め、10月ないしは11月まで飛び続けます。
ここでは、秋の花粉症の代名詞「ブタクサ花粉症」の症状や飛散時期について、わかりやすくご説明します。
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1.8月~11月のブタクサ飛散状況
最初にブタクサ飛散状況を地域別に確認しましょう。
【地域別】ブタクサ飛散カレンダー
2013年版鼻アレルギー診療ガイドラインより引用
関東や東北地方では8月からブタクサ花粉が飛び始めています。全国で9月がピーク。10月まで飛散が続き、関東では11月になっても飛散が継続することがあります。
2.ブタクサとは
ブタクサとはどんな植物なのでしょうか。
ブタクサはキク科の一年草で、北アメリカ原産の外来種です。7月~10月頃に花をつけます。草の高さはだいたい50〜150cmです。米国で花粉症といえばブタクサがメインです。
ブタクサ花粉は虫媒花なので風にのって遠くまで飛ぶことはありません。したがって、ブタクサ花粉症の予防には、ブタクサが生えている草むらに近寄らないことが一番です。
ブタクサ花粉の表面はデコボコしています。虫が花粉を持ちやすいためと言われています。そのデコボコのせいで空中で砕けやすく、細かくなった花粉の粒子が、目や鼻の粘膜を通り抜けて気管支に入り、咳や喉のイガイガ、喘息の原因になっています。
3.ブタクサ花粉症の特徴
ブタクサ花粉症の症状は、スギ花粉症の症状と変わりはありませんが、ブタクサ花粉の飛散がピークとなる9月は、夏と秋の季節の変わり目でもあり、ブタクサ花粉症の症状を風邪の症状と間違えてしまうことがあるようです。
ブタクサ花粉症の主な症状としては、
・鼻水、鼻づまり
・くしゃみ
・目のかゆみ
・目の充血
・喉のイガイガや痛み
・咳
・喘息
また、ブタクサ花粉と交差反応することによっておこる口腔アレルギー症候群のことも知っておく必要があります。
4.口腔アレルギー症候群とは
口腔アレルギー症候群(*果物アレルギーともいう)は、花粉症の人があるフルーツ・野菜・ナッツなどを食べたときに口の中や唇に違和感やしびれ、顔面の腫れ、呼吸困難感が出現する症状のことをさします。
花粉のアレルゲン(*花粉症になる原因物質)のタンパク質と特定の食べ物のタンパク質の構造が似ているため、体の免疫が誤解して反応してしまうことが原因です。これを交差反応といいます。
ブタクサ花粉と交差反応性を指摘されている食べ物としては、以下のようなものがあります。
・メロン
・スイカ
・バナナ
・セロリ
・ズッキーニ
口腔アレルギーの症状は時間とともに治まっていきますが、反応が強い場合、じんましんや、呼吸困難などの症状がでるアナフィラキシーショックをおこす可能性もありますので、注意してください。
5.その他の秋の花粉症
秋はブタクサ以外にヨモギやカナムグラが原因の花粉症もあります。また初夏から飛んでいるイネ科の花粉も残っているのでイネ科花粉が原因のこともあります。はっきりと原因を知るにはアレルギー検査をしてください。
ヨモギ
カナムグラ
➡ブタクサ以外の秋の花粉症について
【花粉情報】9月の花粉症の原因はブタクサ・ヨモギ・カナムグラ!イネ科花粉も。9月の花粉飛散情報や秋の花粉症の種類と対策について
6.まとめ
ブタクサ花粉の飛散ピークは9月。関東は飛散時期が長く11月まで続くこともあります。
ブタクサの花粉はスギ花粉のように風にのって遠くに飛ぶことはないので、ブタクサに近寄らないことが一番の予防です。風が強い日に外出するときにはマスクやメガネをして花粉を避けましょう。家に戻ったら、手洗い、うがいなどをしてください。
9月、10月はブタクサだけでなくヨモギやカナムグラ、イネ科の花粉も飛散し、それらが原因の花粉症の可能性もあります。アレルギーの原因を特定するにはアレルギー検査を早めに行ってください。
また、ブタクサと交差反応性がある食べ物の口腔アレルギーにも注意が必要です。
食欲の秋を花粉症で悩まされることなく、予防を行いたいですね。
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