fbpx

【花粉症とは】ゴリラ専門家「共生細菌の減少が花粉症の原因か」~腸内フローラの整え方

朝日新聞デジタルが、ゴリラなどの霊長類研究の第一人者、京都大学総長の山極寿一(やまぎわじゅいち)氏のお話を掲載しています。

かつて法定伝染病といわれた細菌による感染症はほぼ消滅した。かわりにアトピー性皮膚炎、花粉症、小麦アレルギー、1型糖尿病など、人の免疫系に関する病気や胃腸疾患が急増している。体の病気だけではない。うつ病、強迫性障害などの心の病も蔓延(まんえん)している。

こうした「21世紀病」は、20世紀の中盤に先進国で起こった薬剤による衛生環境の改善が、腸内細菌の量やバランスを大きく崩した結果だと言われる。

朝日新聞デジタル記事より

動物や自然への造詣が深い山極さんのお話は、理に適い、かつ感覚的にも納得しやすいものです。お話の中で言われているように、花粉症などのアレルギー疾患の発症に『腸内細菌』や『細菌叢=腸内フローラ』が大きく影響しています。

そこで腸内細菌とは何かや理想的な腸内フローラを保つ方法についてまとめてみました。

『腸内細菌』と『細菌叢』

私たちはお母さんの胎内にいるときは無菌状態ですが、生まれてくる過程やその後の生育環境の中にいる微生物の一部が体に住み着きます。それを常在細菌と呼びます。常在細菌は口や鼻、泌尿器にもいますが、消化管の下部にあたる、腸管内の常在細菌が腸内細菌です。

腸の内面を広げるとテニスコート1面分にも相当し、さながらお花畑のように細菌類が生息していることから「腸内フローラ」(腸内細菌叢/ちょうないさいきんそう)と呼ばれています。

腸内フローラ お花畑

腸内フローラ(腸内細菌叢)にはたくさんの細菌が生息しており、数百種600兆個以上いると言われています。

その細菌の種類は、人ごとに異なります。また腸内フローラの状態は、そのときどきの生活習慣や年齢、ストレスなどによっても影響を受け変化しています。

腸内細菌の3つの種類

腸内フローラ(腸内細菌叢)を構成する腸内細菌は、大きく3つに分類されます。

『善玉菌』

炭水化物などの糖を吸収して、乳酸・酪酸などの有機酸を作り出し、腸内を酸性にして悪玉菌の増殖や侵入を抑えます。また、悪玉菌の作り出す腐敗物質を分解し腸の蠕動(ぜんどう)運動を盛んにしたり、ビタミンB群など様々な物質を作り出だして健康維持に貢献する菌です。

  • ビフィズス菌
  • 乳酸桿菌
  • フェーカリス菌
  • アシドフィルス菌

『悪玉菌』

便秘や下痢などお腹の調子が悪くなるような体に害を及ぼす菌です。

  • クロストリジウム(ウェルシュ菌など)
  • ブドウ球菌
  • ベーヨネラ

『日和見菌(ひよりみきん)』

腸内の善玉菌・悪玉菌の優勢な方に味方して作用する菌です。

  • 大腸菌
  • バクテロイデス

腸内フローラの理想的なバランス

腸内フローラ(腸内細菌叢)における3つの腸内細菌のバランスは、

善玉菌2割:悪玉菌1割:日和見菌7割

が理想的といわれています。

そのバランスが崩れ、腸内の悪玉菌が優勢になると、悪玉菌がつくりだす有害物質が増えて、臭いオナラの原因になったり、便秘や下痢などお腹の調子を悪くします。さらには、有害物質が腸管から吸収されてしまい肝臓、心臓、腎臓などに負担を与え、生活習慣病や老化の原因になったりもするそうです。

腸内フローラを整える

腸内では善玉菌と悪玉菌がいつも激しい生存競争を繰り広げており、腸内フローラ(腸内細菌叢)はちょっとしたことで理想的なバランスを崩すことがあります。食生活の乱れ、ストレス、抗生物質などの薬の過剰摂取、加齢などがその原因として挙げられます。

花粉症の予防や抑制、健康維持には善玉菌が優勢な『腸内フローラ(腸内細菌叢)』に整えることが大切。バランスのとれた食事を心掛け、過食を控えることや、排泄を習慣づけるといった生活の見直しが肝心です。乳酸菌や発酵食品などの善玉菌が入っている食べ物を積極的にとることも腸内フローラ(腸内細菌叢)のバランスを保つ工夫のひとつですね。

  • ストレスをためない
  • バランスのとれた食事を心掛ける
  • 適切な運動を行う
  • 排泄を習慣づける
  • 抗生物質などの薬を過剰に摂取しない
  • ビフィクス菌などの乳酸菌が入っている食品やサプリメントを摂る
  • 納豆、漬物、ヨーグルトなどの発酵食品を摂る

参照:

光英科学研究所

ビオフェルミン製薬