富山の最新ニュースwebun 北日本新聞より
北日本新聞によると、富山県森林研究所は無花粉スギ「立山 森の輝き」の苗木を水田で大量生産する方法を考案し、国の支援を受けて全国への普及を目指すことになった。
全国初の無花粉スギ、生産効率の壁をやぶった方法は
今年5月に行われた「第68回全国植樹祭とやま2017」で天皇皇后両陛下がお手植くださった「立山 森の輝き」は全国で初めて開発した花粉を全く飛ばさないスギ。しかし生産方法が難しく増産の壁にぶちあたっていた。そこで開発されたのが水耕栽培だ。試験に協力した稲作農家さんも「コメを作るより簡単だった。これなら誰でも栽培できる」と太鼓判を押す。
助成受け、2020年に10万本、2027年には30万本に
無花粉スギの生産効率を飛躍的に高め、休耕田の有効活用にもつながる点が評価され、研究は農林水産省の補助事業に採択された。本年度から3年間助成が受けられる。2016年は約4万本だった無花粉スギ「立山 森の輝き」を2020年には10万本に、2027年には30万本にする生産計画だ。