【花粉症症状】祝!サッカー日本代表W杯出場!ところでトップ選手も花粉症に悩んでいるの?ロシアの花粉症は?

トップアスリートと花粉症の関係

サッカー日本代表は昨日8月31日、埼玉スタジアム2002でワールドカップ・アジア最終予選オーストラリア戦に臨み、2−0で勝利。6大会連続となるW杯出場を決めました。

「日本代表はワールドカップ予選でオーストラリアに勝利したことがない」とか、「予選の初戦で敗退したチームはワールドカップに出場したことがない」、といったジンクスを見事に打ち破りました。若手のフォワード選手の活躍も光り、日本代表が決定力不足と揶揄されることに対しても、しっかりと結果で示せました。ここからが本番とはいえ、まずはロシアに行く切符をつかめたことに心からお祝いしたいと思います。

ところで、このように大活躍するサッカー選手でも一般人と同じように花粉症に悩むことはあるのでしょうか?それともカラダを鍛えているトップアスリートは花粉ぐらいどうってことないのでしょうか?

アスリートも花粉症に悩んでいる

結論からいうと、サッカー選手含めてトップアスリートでも花粉症で悩んでいる人が増えているようです。

最近の例でいうと、昨年秋、17歳史上最年少でプロゴルファーに転向し、今年から米国女子ゴルフツアーに参戦している畑岡菜紗選手は、6月8日よりカナダ南東部で行われたLPGAの試合に出場しましたが、イネ科の花粉症とみられる症状が悪化し途中棄権しました。

また、スポーツライターの茂野聡士さんが国立スポーツ科学センター(JISS)の内科医である蒲原一之さんに聞いた話として、’04年アテネ五輪、’08年北京五輪、’12年ロンドン五輪の3大会の日本代表候補選手に「派遣前メディカルチェック」で「花粉症かどうか」を問診したところ、アテネの頃は10%だったのが、北京の時には30%を超えるくらいになり、ロンドンでは約40%のアスリートが花粉症だと答えていたそうです。

トップアスリートも例外でなく花粉症で悩んでいるようです。しかも増えているんですね。

花粉症対策とドーピング検査との板挟み

オリンピック ドーピング

近年、ドーピング問題がますますクローズアップされていることはご存知の通りです。記憶に新しいところでは、2014年12月、ロシア人の陸上選手ステパノワさんが祖国の組織的ドーピングを告発して以来、ロシアの国家ぐるみのドーピングが問題となり、ブラジル・リオ五輪で大半のロシア陸上選手が出場停止になったり、来年開催の韓国・平昌五輪に、ロシア選手団が全面参加禁止になる可能性でさえ取り沙汰されています。

このようにドーピング問題でますます神経を使う選手たちですが、花粉症に悩むトップアスリートにとって問題なのが、花粉症の薬でドーピングで陽性反応がでる物質が多いことです。

市販薬だとエフェドリン、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリンという成分が入っているものはドーピングで違反になるそうです。例えば、鼻炎薬「コンタック600プラス」「パブロン鼻炎カプセルSα」「ベンザブロックL」にはプソイドエフェドリンが含まれています。

また、漢方薬で風邪薬で用いられる「葛根湯」や花粉症でよく使われる「小青竜湯」「麻黄(まおう)という成分が入っていますが、これはエフェドリンと同じもので、体の治癒力を助けるように体温を上げる作用と、眠くならずにだるさも取れるという点が効能なのですが、麻黄を含む薬を飲むとドーピングに引っ掛かってしまうそうです。

病院で処方される医療薬の方がドーピングで違反になるものが少なくなっているそうですが、例えば花粉症の症状が重い時に使われる「セレスタミン」という薬には糖質コルチコイドという成分が入っており、これが禁止物質となっています。

これらのドーピングで違反になる医薬品は一般的には1週間前にやめておけば大丈夫と言われていますが、ただそれが確実というわけではないので、どうしても服用が必要な時はTUE(治療使用特例)申請という許可を得る手続きを行うようです。

副作用で気になるのは「眠気」

第一世代の抗ヒスタミン薬に代表されるように、花粉症の薬は副作用で眠くなることが多いですが、前出のJIISの蒲原さんによると、トップアスリートの多くの選手は普段のトレーニング時に眠気の症状が出ることを気にするので「眠くならない薬をください」という要望が多いそうです。トップアスリートの中には緊張で眠れない選手も多いのですが、眠れない悩みよりもトレーニングの充実を気にするあたり、やはりトップ選手たる所以ですね。

ロシアの花粉症

ロシアの花粉症についてみてみましょう。外務省のHPによると、

花粉症:ロシアではシラカバが原因物質(アレルゲン)として有名です。雪解け~春の訪れとともに花粉症は始まり,4月から5月上旬にピークを迎えますが,その年の気候などによってもかなりの変動がみられます。ポプラ(トーポリ)の季節(5月下旬から6月上旬)に症状を訴える人もいます。

とあります。北海道の花粉症と似ているのかもしれません。

また、シラカバだけでなく、7月から9月にかけてはブタクサなどイネ科雑草の花粉症も流行するようです。

日本の花粉症はスギ花粉が大半ですが、最近ではイネ科やブタクサが原因による花粉症も増えています。

ロシアで2018 FIFAワールドカップが開催されるのは6月14日から7月15。例年であればまだイネ科の花粉のピークの時期ではありませんが、今年のように異常気象による気温上昇があると、いつもより早くイネ科の花粉が飛散することも考えられます。ヨーロッパではイネ科の花粉症が中心ですので、ヨーロッパ代表の選手たちの中で花粉症に悩む人は神経質になりそうです。

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6月欧州熱波の影響は花粉症にも。英国で例年より50%も通院者が増加。デイリーテレグラフ

おわりに

サッカー代表選手をはじめトップアスリートも花粉症で悩んでいることがわかりました。選手たちには体調万全で試合に臨んてもらいもの。花粉症治療や花粉飛散対策のさらなる向上が望まれます。

そして繰り返しとなりますが、サッカー日本代表のみなさん、ワールドカップ出場おめでとうございます!花粉症だけでなく体調万全で試合に臨めますよう、これからも躍進をお祈りしています。

参照:アスリートは花粉症をどうしてる?五輪選手にも急増中で、薬と対策は。