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【珈琲ブレイク】花粉を食べる珍しいゴキブリ、授粉も?ナショナルジオグラフィック

ナショナルジオグラフィックによると、新たな研究で、チリ中部に生息するゴキブリMoluchia brevipennisが花粉をエサにしていることが判明、ブラジル昆虫学会誌「Revista Brasileira de Entomologia」に発表された。植物の授粉を担っている可能性もあるという。

■ナショナルグラフィック記事(動画あり)

チリの大自然に生息するゴキブリ、花粉を食べている

ゴキブリといえば都会に住む厄介者と思われているが、99%が大自然に生息し生態系の重要な役割を果たしているという。
研究者チームは、チリの半乾燥地帯でこのゴキブリM. brevipennisの調査を史上初めて実施。その結果、このゴキブリが夕暮れ時に姿を現し、マツヨイグサの仲間などの在来植物の花粉を食べること、プヤと呼ばれるアナナス科の植物にのみ卵を産みつけることを突きとめた。

ナショナルグラフィックより

ゴキブリが授粉も?

一般的に昆虫が花粉を食べるのは、「エネルギーが非常に豊富で、美味しいごちそうだから」と米アリゾナ大学昆虫学者。すると、花粉を食べている間に昆虫の体や顔に花粉が付着、次の花に止まったとき、体に付いた花粉の一部が雌しべに落ちるのだ。研究チームのひとりヴィラグラ氏は「ゴキブリが本当に植物に授粉しているのかを調べようという計画が進んでいる」と話す。

ナショナルグラフィックより

都会で救世主になれるか

日本には推計230億匹ものゴキブリが全国各地に分布しているといわれている。世界でトップらしい。その日本の中でも東京の生息数は一位。都会にはゴキブリにとっておいしいごちそうがいっぱいあるのだろう。しかし、もし都会のゴキブリがスギやヒノキの花粉を食べるようなことになれば、一躍花粉症救世主として注目を集めるかもしれない。