産経新聞によると、近畿大学と紀州日高漁業協同組合(御坊市)が商品化した「紀州あかもく」をPRするイベントが8月5、6日に和歌山県由良町大引の白崎海洋公園道の駅で開催された。
イベントでは、近畿大学薬学部の学生らが発案した、とろろや鶏そぼろを加えたメニュー「紀州あかもくネバネバ丼」などのメニューや、成分分析の結果なども紹介されたという。
アカモクとは?
アカモクは日本全土に分布する海藻の一種。
紀州日高漁業協同組合ではこれまでワカメを主な産品としていたが、組合員の高齢化に伴い生産が困難になっていた。そこで紀州日高漁業協同組合は、ワカメに代わる産物として「紀州アカモク」の商品化に目をつけ、近畿大学薬学部・多賀淳准教授に「紀州アカモク」の成分分析を依頼した。その結果、紀州アカモクは固形の状態でその約8割が美容成分であるフコイダンであることが確認された。
アカモクのネバネバ成分「フコイダン」は食物繊維の一種で、整腸作用に加えて抗酸化作用や美容作用などをもち、さらには花粉症にも効果が期待できるという。
フコイダン以外にもポリフェノールや、食物繊維、カルシウム、マグネシウム、ビタミンKなども豊富に含まれている。美容や健康のためのスーパーフードといっても過言ではない。
ポリフェノール:強力な抗酸化作用、脂肪燃焼を促進する効果、血栓を予防して血液をサラサラにする効果、血管を守る作用、血流を改善する作用など。
また、分析調査の結果、水銀等の重機金属類が検出されなかったことから、紀州アカモクの安全性も確認される結果となった。
アカモクは熱を入れても栄養は崩れない。シャキシャキした触感で味にくせがないので、料理の素材としてバラエティが広がりそうだ。