今年6月欧州は熱波に襲われた。英国ロンドンでは6月21日、6月の気温としては1995年以来の5日連続30度超えとなった。ロンドンの南西に位置するギルドフォードでは20日、路面のアスファルトが溶けだすまでの事態に。
欧州広域で記録的熱波、溶けだす路面 スカートはく男性運転手も(AFP)
この気温上昇は花粉症にも影響している。くしゃみなどの花粉症疾患と思われる治療のために病院を訪れる人が昨年と比較して50%増加した。英国最大の発行部数をほこる一般誌「デイリー・テレグラフ」のオンライン版が伝えている。
テレグラフHPより引用
”Heatwave sparks huge rise in severe hay fever attacks”
英国家庭医学会 (Royal College of General Practitioners)のデータによると、6月第1週には11,353人が花粉症の症状で病院を訪れたが、6月第4週にはその数が37,568と約3倍にも増加した。昨年の6月最終週は25,097人だったので、昨年と比べると花粉症による通院者が約50%も増加しているそうだ。
英国では例年6月中旬が花粉症シーズンの始まり。5歳から14歳の子供の多くに症状がでる。英国全体でみると10人に1人が花粉症に悩んでいる。そう英国家庭医学会は言う。日本では4人に1人とも言われているのでそれと比べれば少ない数だが、それでも1割もの人が英国で疾患している現状は、花粉症が現代病とも都会病ともいわれる所以だ。
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