8月21日(月)「今日のつぶやき」は、フォルテおにいさん(とうきょう)の「キウイアレルギーってメジャーですか?」のつぶやき。
キウイアレルギーって、果物アレルギーの中では結構メジャーな方なんですかね?自分唯一の食物アレルギーなんだけど
— Forte Mk.II (@forte_1993) August 20, 2017
最近は他の果物アレルギーと合わせてキウイアレルギーも認知が広まってきましたが、これまであまり知られていませんでした。
2013年には、川崎市の小学校の児童61人(計35校)がキウイが原因とみられる腹痛やじんましんなどのアレルギー症状を発症し、医療機関で診察を受けたり、入院した児童がいた、というケースがありました。
このとき、川崎市の教育委員会が「キウイでアレルギーがでることは一般的に認知が低い。今後周知の工夫をしていきたい」と述べているように、キウイアレルギーはあまり広く知られていませんでしたが、キウイフルーツが日本で急速に普及したのに合わせて、果物アレルギーの中で最も症例が多くなっているとも言われています。
キウイアレルギーとは
果物アレルギーは、実の部分や果汁に含まれるタンパク質がアレルギーの原因となります。
キウイフルーツの場合、アクチニジンという成分が原因タンパク質で、少量の摂取でもアレルギーを引き起こすリスクが高いそうです。
症状としては、口のかゆみや唇のしびれ、腫れ、喉のイガイガ感などがあります。ひどいときは下痢や腹痛、吐き気などの症状や、気管支喘息の発作が起こり、場合によってはアナフィラキシーショックを起こすこともあるので注意が必要です。
そして、キウイアレルギーなどの果物アレルギーは花粉症とも関係しています。
口腔アレルギー症候群(ラテックスフルーツ症候群)とは
「口腔アレルギー症候群」とは、花粉症の人がフルーツ、野菜、ナッツなどを食べた時に、口の中や唇の違和感やしびれ、顔面の腫れ、呼吸困難感が出現する病気のことです。ラテックスを含んだゴムでも同様の症状を起こすので、「ラテックスフルーツ症候群」とも呼ばれています。
花粉症を起こす花粉のタンパク質成分(アレルゲン)とフルーツ、野菜、ナッツなどの食物に含まれるタンパク質の構造が似ているために、体が花粉と間違えて反応し、アレルギー反応が起きることで発症します。これを「交差反応」といいます。
キウイのケースでは、シラカバやイネ科の花粉とキウイが交差反応することがあるようです。夏の時期はイネ科の花粉が飛散し花粉症を発症している人も多いので、フォルテおにいさんにも花粉症が関係しているかもしれません。
キウイ以外の果物や野菜では交差反応はどうなんでしょうか。以下を参考にしてください。
花粉と交差反応性があるとされる果物・野菜の例
スギ: トマト
シラカバ: リンゴ モモ サクランボ マンゴー キウイ
イネ科: スイカ トマト メロン オレンジ ピーナッツ キウイ
ヨモギ・ブタクサ: メロン スイカ セロリ バナナ マンゴー
出典:花粉症ナビなど
また、口腔アレルギーは花粉症以外のアレルギーを持っている人にも起こります。
♦気管支喘息の既往のある人
♦薬剤アレルギーの人
♦即時型食物アレルギーの既往がある人
♦ゴム手袋過敏症のある人
口腔アレルギーの対処法
口腔アレルギー症を持っている場合、原因となる果物などを食べることを可能な限り避けることが基本です。
症状がひどいときは抗アレルギー薬を服用して症状を抑制します。
口腔アレルギーを起こす果物や生野菜のアレルゲンは熱に弱く、加熱すれば食べることができることもありますが、個人差もあるので医師に相談してみてください。
フォルテおにいさん、キウイアレルギーは、キウイが日本でよく食べられるフルーツになっていることやイネ科花粉で悩む人も少なくないため、残念ながらどんどんメジャーになっているようです。症状がひどくならないといいですね。どうぞお大事にしてください。つぶやき、ありがとうございました!
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