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監修伊藤潤先生(順天堂大学大学院 医学研究科 呼吸器内科学 助手/国立病院機構相模原病院 臨床研究センター客員研究員)© 2018 伊藤潤

蜂(はち) アレルギー |【花粉症クエスト】アレルギー辞典

Apis mellifera:ミツバチ(Honey bee)

Vespula vulgaris:スズメバチ(Yellow jacket)

Polistes dominulus:アシナガバチ(Paper wasp)

(蜂 はち)アレルギー検査のミ・カ・タ イラスト

死ぬこともあるので注意

  • アレルゲン免疫療法が有効ですが、日本ではまだ保険適応外です。
  • アシナガバチ、スズメバチ、ミツバチの順に多いです。

生息地山林など
注意する時期8月~10月
主なアレルゲンVes v 5 (スズメバチの毒素成分), Api m 1 (ミツバチのフォスフォリパーゼ゙A1),Pol d 5 (アシナガバチの毒素成分)

オオスズメバチ

オオスズメバチ

田中利秋氏より出典

アレルギー検査のミカタ Dr.ITO何が原因?

ハチ毒です。ハチの刺傷はアシナガバチ、スズメバチ、ミツバチの順に多く、短期間に2回以上刺傷されるとアナフィラキシーを生じやすくなります。ハチの刺傷は8月から10月の間に起きる頻度が多いです。

Point! アナフィラキシーとは

アナフィラキシーとは、アレルギーの原因物質(アレルゲン)が身体に侵入したことで、急性の過剰反応が起こり、蕁麻疹などの皮膚反応、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状などが複数おこる症状。アナフィラキシーに血圧低下や意識障害を伴う場合をアナフィラキシーショックと呼ぶ。このような症状が現れた場合には、直ちに医療機関を受診してください。特にアナフィラキシーショックの場合には救急車を呼ぶなど迅速な対応をしてください。

アレルギー検査のミカタ Dr.ITOアレルギーの特徴は?

林業・木材製造従事者の40%、電気工事従事者の30%がハチ毒のIgE抗体が陽性になります。ハチに刺される機会が多い仕事の人はハチのアレルゲン免疫療法が良い適応となります。

アレルギー検査のミカタ Dr.ITO対策は?

採血検査で調べられる種類としてはスズメバチ、ミツバチ、アシナガバチの3種類があります。スズメバチとアシナガバチの主要アレルゲンは共通抗原性が強いです。一方でミツバチの主要アレルゲンは他の種類のハチ毒との共通抗原性は低いことが知られています。ハチのアレルゲン免疫療法はどの蜂でも有効です。しかし日本ではまだ保険適応ではないため、やりたい人は自費でハチ抗原を輸入しないといけません。皮下の減感作療法しかできず、減感作療法ができる病院も限られている上に、ハチ抗原の輸入には一人分で約60万円もかかってしまうのが難点です。香水をつけると蜂が寄ってきてしまうという話もありますが、ラベンダーの匂いはミツバチを落ち着かせる効果があるらしいので寄ってきたとしても刺されずにすむかもしれません。

Point! 皮下免疫療法とは

アレルギーの原因物質(抗原)を抽出して作った治療用エキスを皮膚の下に注射で投与し、身体が抗原に過剰反応しないように慣れさせてアレルギーの根治や緩和を目指す治療法。同じアレルゲン免疫療法に、舌の下に錠剤や液剤を置く舌下免疫療法もある。

皮下免疫療法の詳しいことは、こちらをご覧ください↓

【花粉症治療】スギ、イネ科、カバノキ科など多種の花粉アレルギーには皮下免疫療法で根治や緩和を目指す~相模原病院・谷口正実先生が解説

多種の花粉アレルギーは皮下免疫療法で根治や緩和を目指す~相模原病院・谷口正実先生が解説

(監修者)伊藤潤先生のプロフィール

順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 助教 兼任 国立病院機構相模原病院 客員研究員

医学博士。呼吸器、アレルギー、総合内科の専門医資格を持っており、主に喘息やアレルギー疾患の治療と研究を行っている。

  • 2002年3月 東邦大学医学部卒業
  • 2005年4月 順天堂大学呼吸器内科入局
  • 2011年4月 順天堂大学医学部大学院博士課程卒業
  • 2012年4月 越谷市立病院呼吸器内科 医長
  • 2012年7月 国立病院機構相模原病院 医員
  • 2014年7月 現職

東邦大学医学部在籍中は美術部に所属。2009年から2018年まで日本免疫学会主催のイベント「免疫ふしぎ未来」のポスター原案を手掛けている。

日本免疫学会 免疫ふしぎ未来 2018年 ポスター 伊藤潤先生原案作成

(日本免疫学会HPより)

2018年5月には、アレルギー検査結果を医師が患者さんにわかりやすく簡潔に説明するための本『アレルギー検査のミ・カ・タ』を上梓した。

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