Betula verrucosa :シラカンバ(White birch)
Alnus japonica:ハンノキ(Japanese alder)
- 果物野菜アレルギーの一番の原因です。
- 1~6月と長い期間花粉が飛びます。
- 果物を食べて口が腫れる人はアレルギー検査すべきです。
生息地北海道から九州まで(ハンノキ)、北海道など(シラカバ)
注意する時期1~6月
主なアレルゲンBet v 1(PR-10)、Bet v 2(プロフィリン)
何が原因?
カバノキ科のシラカバやハンノキの花粉です。ハンノキは北海道から九州までの湿原に多く生えています。花が咲くのは冬で12月から2月ころ。花粉が飛びだすのは1月から6月と、スギ花粉よりも早く長い期間花粉が飛びます。北欧や北海道では同じカバノキ科のシラカバの花粉症がカバノキ科花粉症の主な原因となります。
ハンノキ属のヤシャブシの雄花序(Akiyoshi’s Roomより)
雄花序は秋から枝の上に現れ、早春に枝先に垂れて開花する
シラカバ(Akiyoshi’s Roomより)
アレルギーの特徴は?
花粉症患者の10~30%がカバノキ科の花粉症です。口腔アレルギー症候群といって、バラ科のフルーツ(モモ、サクランボ、リンゴなど)を食べると口や目が腫れたりする人はカバノキ科の花粉症であることが多いです。バラ科以外の果物や野菜にも交差反応をたくさん引き起こすので果物野菜アレルギーの原因として一番重要視されています。カバノキ科花粉症の16%が何らかの果物アレルギーを発症するといわれているので注意が必要です。
Point! 口腔アレルギー症候群
花粉症の原因花粉と、果物や野菜のアレルゲンが似ているために、口腔アレルギー症候群(食物アレルギー)を起こす例は以下の通りです。
「鼻アレルギー診療ガイドライン2016年版」より引用
対策は?
カバノキ科花粉症の皮下免疫療法を行っている病院もありますが、口腔アレルギー症候群には効果が少ないようです。
➡皮下免疫療法とは?
♥仲良しアレルギー♥
*交差反応を起こしやすいアレルギーを仲良しアレルギーとして紹介しています。

(監修者)伊藤潤先生のプロフィール
順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 准教授 / 病棟医長 兼任 国立病院機構相模原病院 客員研究員
医学博士。呼吸器、アレルギー、総合内科の専門医資格を持っており、主に喘息やアレルギー疾患の治療と研究を行っている。
- 2002年3月 東邦大学医学部卒業
- 2002年4月 順天堂大学医学部附属順天堂医院 内科臨床研修医
- 2005年4月 順天堂大学呼吸器内科入局
- 2011年4月 順天堂大学医学部大学院博士課程卒業
- 2012年4月 越谷市立病院呼吸器内科 医長
- 2012年7月 国立病院機構相模原病院 医員>
- 2014年9月 順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 助教
- 2021年6月 順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 准教授
東邦大学医学部在籍中は美術部に所属。2009年から2019年まで日本免疫学会主催のイベント「免疫ふしぎ未来」のポスター原案を手掛けている。
(日本免疫学会HPより)
2018年5月には、アレルギー検査結果を医師が患者さんにわかりやすく簡潔に説明するための本『アレルギー検査のミ・カ・タ』を上梓した。
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