アレルギーやシックハウス症候群、化学物質過敏症などの環境由来の健康問題を取り上げるイベント「みんなのアレルギーEXPO2018」が10月15日、16日の2日間にわたって開催されました。展示会場では、食関係のブースだけでなく、住環境や日常生活に役立つ商品やサービスのブースがたくさん並んでいましたが、その中から、花粉症クエスト取材班が「これは役にたちそう」注目したスマートフォンアプリやグッズをピックアップしてご紹介します!
1.アトピー見える化アプリ「アトピヨ」
「アトピヨ」は、アトピー性皮膚炎の患者さんの症状を共有し、情報交換することで早期回復のサポートをするスマートフォンアプリです。
幼少期に完治したものの、その後、喘息や鼻炎というアレルギー疾患に悩まされたRyotaro Akoさんが、奥様(薬剤師)と一緒にこのアプリを開発しました。
公認会計士でエンジニアというプロフィールのRyotaro Akoさん。3人のお子さんがいます
アトピヨの特徴は、アトピーの治療経過を画像で「見える化」したこと。
たとえば、アトピーで腕が赤くなる症状にどんなものがあるかな?と思ったら、部位と症状を選択して検索すると、他のユーザーさんがアップしてくれた画像を一覧で確認することができます。
アトピヨ画面~赤み・腕の検索結果
また、アトピーでお悩みの方々がどんなお薬を使っているのかな?と思ったら、くすりのボタンを押すと、みなさんが使用している薬の情報が表示されます。
アトピヨ画面~くすり
Ryotaro Akoさんによると、「アトピーは一人で治療する時代から、みんなで治す時代へ進化しています」。
現在のアトピヨは、患者さん同士の画像共有プラットフォームですが、今後は製薬会社や医療機関とも画像データを共有したり、AIを活用して、”デジタルアトピーケア”の確立を目指しています。
アトピヨ将来構想
「アトピヨ」アプリは、App Storeからダウンロード( https://goo.gl/xRJeyX )できます。
2.光触媒空気清浄機能付き電気スタンド
「光触媒」とはあまり聞きなれない言葉ですが、二酸化チタンに光を当てることで空気を汚す原因物質やニオイを分解し無害化するテクノロジーのこと。これを空気清浄機に応用し、さらには電気スタンド機能までミックスした優れものが「スーパー・ルーム・クリーン」です。
スーパー・ルーム・クリーン
リビングはもちろん、ベッド脇に置いて使えば、花粉やダニなどのアレルゲンを除去し、寝ている間のアレルギー対策に役立ちそうです。
展示会場では、スーパー・ルーム・クリーンのにんにく臭を消す効果を確認できる実験を行っていました。
香りの実験ボックス
左右のボックスにはにんにくが入っています。花粉症クエスト取材班が右のボックスの中を匂ってみると、にんにく臭がするのに対し、左のスーパー・ルーム・クリーンが入ったボックスは全く臭いがしませんでした。
このテクノロジーを活用した商品には、電気スタンド型のスーパー・ルーム・クリーン以外にも、空気清浄機能のみのフォトエコがあります。
フォトエコロジー 空気清浄機 24個の穴 フォトエコ 最大24畳まで対応 PhotoEco 花粉症 シックハウス対策 光触媒空気清浄機
スーパー・ルーム・クリーンやフォトエコの詳しいことは、ジェット株式会社のホームページ(http://jet-japan.jp) をご覧ください。
3.ダニを増やさない「ダニサル」
ダニ対策はで大切なのは、ダニを増やさないこと。ダニの生息期間は約3カ月間なので、ダニの繁殖を防ぐことができれば、いずれダニはいなくなります。
そこで、ダニ専用の「成長抑制剤」を繊維に浸透させることにより、本来、ダニの生息しやすい繊維素材でありながら、ダニを繁殖させない繊維に加工する技術を、ベッドやカーペットの下に敷くマットやシートに応用したのが、「ダニサル」です。
ダニサルは通常の殺ダニ剤(殺虫剤)ではないため即効性はありません が、防ダニ効果は確実にじっくり持続します。
ダニサル除湿シートは約6ヶ月、ベッドマットは約3年間、効果が長持ちします。
ダニサル除湿シートの使用例
ダニサルの詳しいことは、株式会社ノームラトレーディングのホームページ(https://danisaru.co.jp/)をご覧ください。
➡ダニアレルギーの根治を目指すには?
4.おわりに~取材後記
「みんなのアレルギーエキスポ」は今回で4回目。花粉症クエストは前回に続きエキスポ会場に取材に行ってきましたが、会場の熱気は前回より上回り、「取材するのが大変!」というのが実感でした。アレルギー疾患が増大するのに比例して、こういったイベントが盛り上がることをあまり喜んではいけませんが、イベントを通じてアレルギー関連の最新情報がそれを必要としている人たちに行き届くようになるのは有意義だと感じながら、イベント会場を後にしました。
➡病院でもらう花粉症薬「アレグラ」と同じ成分が同量入った市販薬
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