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監修伊藤潤先生(順天堂大学大学院 医学研究科 呼吸器内科学 准教授/国立病院機構相模原病院 臨床研究センター客員研究員)© 2018 伊藤潤

ナッツ類 アレルギー |【花粉症クエスト】アレルギー辞典

Arachis hypogaea:ピーナッツ(Peanut)

Anacardium occidentale:カシューナッツ(Cashew)

Pistacia vera:ピスタチオ(Pistachio)

Juglans regia:クルミ(Walnut)

ピーナッツ"

ナッツのアレルギーは危険だよ

  • 乳児から幼児には少ないです。
  • 一度なると治る可能性は少ないです。
  • アナフィラキシーという強いアレルギー症状を起こしやすいです。

生息地ナッツ類
注意する時期一年中
主なアレルゲン2S アルブミン(ピーナッツはAra h 2、カシューナッツはAna o 3、ピスタチオはPis v 1、クルミはJug r 1)

何が原因?

ピーナッツはマメ科の植物で、南アメリカが原産です。ピーナッツのアレルゲンはAra h 1~11ですが、特にAra h 2のアレルゲン検査(*血液によるアレルギー検査)が陽性であった場合には経口負荷試験(*)では100%陽性になると言われています。

アーモンドはバラ科でリンゴや桃などの仲間に入りますが、種を食べるという点でナッツ類として扱われています。

ピーナッツ、樹木ナッツ類(クルミ、カシューナッツなど)、ゴマなどはそれぞれ原因タンパクが違うのでまとめて除去する必要はありません。しかし、ピーナッツアレルギーの患者の30%がナッツアレルギーになるという報告もあることから何かしらの共通抗原の存在が考えられています。

(*)経口負荷試験:アレルギーが確定しているか疑われている食品を単回または複数回に分割して摂取して、症状の有無を確認する検査

ピーナッツ

上からカシューナッツ、アーモンド、くるみ、マカデミアナッツ

ナッツ類 カシューナッツ アーモンド くるみ マカデミアナッツ

ピスタチオ

ピスタチオ

アレルギーの特徴は?

欧米に多く、アメリカでは最も重要な食物アレルゲンと言われています。幼児から成人にかけて新たに発症するタイプのアレルギーで、アナフィラキシーなど即時型のアレルギー反応を引き起こしやすく、突発的に重症なアレルギー反応を起こすので危険です。乳幼児期に発症するアレルギーと違って耐性獲得しにくい(*大人になっても治りにくい)のも特徴のひとつです。

Point! アナフィラキシーとは

アレルギーの原因物資であるアレルゲン等の侵入により、全身にアレルギー症状が起こり、生命に危機を与え得る過敏反応をいう。アナフィラキシーに血圧低下や意識障害を伴う場合を、アナフィラキシーショックという。

対策は?

Ara h 2(*ピーナッツの主要アレルゲン)のアレルゲン検査が陽性である場合はほぼ100%の確率でピーナッツ摂取によるアナフィラキシーが起きてしまいます。落花生やピーナッツを食べないように注意するだけでなくピーナッツオイルが含まれる食品にも注意する必要があります。

Point! 欧米に多いピーナッツアレルギー

ピーナッツはアメリカやヨーロッパで食物アレルギーを起こす代表的な食物です。ピーナッツそのものだけでなく、ピーナッツオイルを含むあらゆる加工食品が原因となります。カレーのルウやスナック菓子、店頭販売のサラダやサンドイッチなどにも隠し味として使用されていることがあり、十分な注意が必要です。接触したり粉を吸入するだけでも症状が誘発されることがあるので、2月の豆まきの際に落花生(ピーナッツ)を使用する時などは注意が必要です。

(監修者)伊藤潤先生のプロフィール

順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 准教授 / 病棟医長 兼任 国立病院機構相模原病院 客員研究員

医学博士。呼吸器、アレルギー、総合内科の専門医資格を持っており、主に喘息やアレルギー疾患の治療と研究を行っている。

  • 2002年3月 東邦大学医学部卒業
  • 2002年4月 順天堂大学医学部附属順天堂医院 内科臨床研修医
  • 2005年4月 順天堂大学呼吸器内科入局
  • 2011年4月 順天堂大学医学部大学院博士課程卒業
  • 2012年4月 越谷市立病院呼吸器内科 医長
  • 2012年7月 国立病院機構相模原病院 医員
  • 2014年9月 順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 助教
  • 2021年6月 順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 准教授

東邦大学医学部在籍中は美術部に所属。2009年から2019年まで日本免疫学会主催のイベント「免疫ふしぎ未来」のポスター原案を手掛けている。

日本免疫学会主催のイベント「免疫ふしぎ未来」のポスター2019年

(日本免疫学会HPより)

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