Oryza sativa:イネ(Rice)
- お米のグロブリンやアルブミンが原因です。
- お米を食べた後の下痢、頭痛、皮疹がある人は調べた方が良いかもしれません。
- アレルゲンを減らしたお米なら食べられる事が多いです。
生息地米
注意する時期一年中
主なアレルゲンOry s 1 (β-エクスパンシン)、Ory s 12 (プロフィリンA)
何が原因?
米グロブリンや米アルブミンが原因です。白米だけでなく、米でつくられるフォー、ビーフン、白玉などにも注意が必要です。
Point! フォーとは?
米粉で作ったベトナムの麺。透明なスープに入れ、さまざまな具をのせて食べます。ベトナムの国民的料理です。
アレルギーの特徴は?
米を食べた後に下痢、頭痛、皮疹などが出現することで気づくことができますが、多くの場合は米以外にもおかずを食べているので気付きにくいのが一つの特徴です。
➡お米にスギ花粉の改変アレルゲンを入れたスギ花粉米、なぜ花粉症にいいのか知ってますか?
対策は?
日本人の主食であるお米にアレルギーが出た場合はなかなか除去で対応する訳にはいきません。米グロブリンや米アルブミンをカットしたお米なら食べられる事が多いのでAカットごはんやケアライスを利用して対応します。普通のお店には置いていない事が多いですが、インターネットなどで購入できます。
●アレルギー食品表示について
原材料の表示義務がある7品目には
- 卵、乳、小麦、落花生、エビ、カニ、そば
があります。
可能な限り表示するように努められている食品(推奨)である21品目には
- アワビ、イカ、イクラ、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、クルミ、ゴマ、サケ、サバ、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、マツタケ、モモ、ヤマイモ、リンゴ、ゼラチン、アーモンド
があります。
*2019年9月にアーモンドが追加されました。
(監修者)伊藤潤先生のプロフィール
順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 准教授 / 病棟医長 兼任 国立病院機構相模原病院 客員研究員
医学博士。呼吸器、アレルギー、総合内科の専門医資格を持っており、主に喘息やアレルギー疾患の治療と研究を行っている。
- 2002年3月 東邦大学医学部卒業
- 2002年4月 順天堂大学医学部附属順天堂医院 内科臨床研修医
- 2005年4月 順天堂大学呼吸器内科入局
- 2011年4月 順天堂大学医学部大学院博士課程卒業
- 2012年4月 越谷市立病院呼吸器内科 医長
- 2012年7月 国立病院機構相模原病院 医員
- 2014年9月 順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 助教
- 2021年6月 順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 准教授
東邦大学医学部在籍中は美術部に所属。2009年から2019年まで日本免疫学会主催のイベント「免疫ふしぎ未来」のポスター原案を手掛けている。
(日本免疫学会HPより)
2018年5月には、アレルギー検査結果を医師が患者さんにわかりやすく簡潔に説明するための本『アレルギー検査のミ・カ・タ』を上梓した。
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➡2021年10月発売「解いて学ぶ!おとなの食物アレルギー」は伊藤先生がすべての挿絵を提供!7ケースの執筆も担当しています。
「解いて学ぶ! 「おとな」の食物アレルギー: 思春期~成人の食物アレルギー43のCase Study」
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