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花粉症の原因はPM2.5?花粉症で気管支炎や喘息が発症する理由と対策法の注意点

花粉症クエスト編集部は、2017年10月10日「第3回みんなのアレルギーEXPO2017」にて行われた埼玉大学大学院理工学研究、王 青躍教授のセミナー「都市大気微粒子の花粉アレルゲンと有害化学物質について」に参加しました。

セミナーをお聞きしてわかったことは、「マスクや空気清浄機などの花粉対策グッズを選ぶときには、最低でもPM2.5対応のものを」、そして「もはや花粉症で気管支炎や喘息が発症しても驚かない」ということ。さらには、「花粉に暴露するとガンになりやすい?!」という驚きの事実でした。

1.花粉症の原因はPM2.5 ?

・花粉が破裂してアレルゲン物質が空中へ

花粉症の原因となる物質はスギ、ヒノキ、ブタクサ、ヨモギなどの花粉に含まれるアレルゲンたんぱく物質です。

例えば、スギ花粉でいえば、Cryj1、Cry j 2 と呼ばれるアレルゲン物質です。Cryj1は花粉の表面部分に、Cry j 2は花粉の内部に多く存在しています。スギ花粉の大きさは約30μm(マイクロメートル、ミリメートルの1000分の1)。このぐらいのサイズであれば顕微鏡で見ることもでき、マスクなどで体の中への侵入を防ぐことも比較的容易です。仮に体に入ってしまっても、目、鼻、口の粘膜フィルターで防御できます。防御反応が過剰になって起こるのが、くしゃみ、鼻水、目のかゆみといった花粉症の症状です。

ところが、王青躍教授によると、都市大気中では花粉はきれいな状態のままで飛散するよりも、なんらかの理由で花粉が破裂し、花粉の表面や中にあったアレルゲン物質(スギ花粉でいえばCryj1、Cry j 2)が飛び散って、それらがPM2.5や黄砂などの粒子に付着。私たちはPM2.5 を吸収することでアレルゲン物質が体の中に入ってしまい、結果として花粉症を発症しているケースが多いのです。

Point! PM2.5とは

PM2.5とは2.5ミクロン以下の微小粒子物質の総称です。成分に関係なく細かいので肺から体内に取り込まれ健康に悪いとされています。WHOの研究機関(IARC)よりタバコの煙と同レベル(グループ1)の発ガン性があると発表されています。近年日本では、ユーラシア大陸から飛来するPM2.5や黄砂のような微小粒子が、人体へ健康被害を及ぼすことが大きく報道されました。

埼玉大学大学院 王青躍教授

王教授

・花粉が破裂する原因は?

花粉が破裂する原因はいくつかあります。王教授がその代表的なものとして列挙したのは、

  • 雨や湿気
  • 黄砂
  • ディーゼル車の排気ガス
  • 道路の粉塵

などです。

雨が降ると空中にある汚い物質の大半が地上に流れ落ちます。花粉もそのひとつです。雨で花粉は水分を吸収して膨張。そのせいで破裂しやすくなるのです。破裂すれば花粉からアレルゲン物質が空中に放出されます。雨が降った翌日に晴天になると花粉症が辛いということはありませんか?これは空中に放出されたアレルゲン物質がそのまま、ないしはPM2.5 などの別の物質に付着して飛散しているからです。

春に大陸から黄砂が飛んでくる九州、都心部の幹線道路の周辺などで、花粉症が多く発症しているのも、花粉が破裂して飛びちったアレルゲン物質を私たちが吸収しているからです。

・花粉対応マスクでは防げない?

みなさんは使い捨てマスクを選ぶ時、何を基準に選べばいいのか悩んだことはありませんか?単に花粉症対策であれば、「花粉用」「花粉対応」とパッケージに書いてあるマスクを選べば大丈夫と思っていませんか。ところが、これらのマスクの場合、一般的にスギ花粉のサイズである30μm程度の粒子を遮断する基準で製造されており、それより小さい物質ではマスクを通り抜けてしまいます。

今回の王教授のお話を聞いて判断するに、「花粉用マスクでは花粉アレルゲンを遮断できない。よって花粉症対策には不十分」ということ。私たちの花粉症の原因は花粉そのものでなく、花粉から破裂した花粉アレルゲンです。つまり最低でも「PM2.5(2.5µm)対応マスク」でないと実際の花粉症対策にはならない。最近では「0.1μmのウィルス対応マスク」のようにさらに細かいフィルターのものもありますが、これらのように超微小な粒子までカットできるマスクを選ばないと花粉症対策にはならないと考える方がよさそうです。

・花粉症が原因で気管支炎や喘息はありえる?

花粉のままで体に吸収された場合はその大きさから鼻や口、目の粘膜で防御されます。その反応が過剰だったときに花粉症が発症します。この場合、花粉は気管支や肺まで届くことはありません。

ところが花粉から破裂したアレルゲン物質がPM2.5 などの物質に付着したときには、鼻や口のフィルターを通り抜けて気管支や肺、場合によっては更に奥の肺胞まで届くこともあります。その結果、アレルゲン物質を排除しようとして咳や喉のかゆみが起こったり、ひどくなると気管支炎、喘息まで進行してしまうこともあるのです。

花粉が到達する器官 粒径別都市大気微粒子による人体影響

王教授の講義スライドより

王教授は、「知人の耳鼻科の医師が気管支炎だと思ってそのための薬を患者さんに出していてもなかなか治らない。ところが、自分の話を聞いてアレルギー用の抗ヒスタミン薬を処方したらピタッと治った」というエピソードも紹介されていました。

2.花粉に暴露するとガンになりやすい?

花粉は本来の生殖という目的を達せずに黄砂や排気ガスなどの影響で破裂してしまっても、その中にあったアレルゲン物質だけが生き残って私たちに多大な悪影響を及ぼしていることがわかりました。この場合、アレルゲン物質の「運び屋」はPM2.5などの微小物質です。

一方、花粉が「運び屋」になっているケースもあります。PM2.5の物質の中には発がん性のある物質も含まれています。そういうものが花粉に付着して体の中に入ってくることがあるのです。破裂してしまう花粉が多い中で、生き残って飛散している花粉の生命力は強力だと想像できますが、そこに悪性の物質がくっついて一緒に体に入ってくることを想像するのはいやなものです。これまで花粉症といえば辛い症状はあっても死に至るような重篤な症状にまで至るケースはまれでしたが、とりわけ大都市のような空気の悪いところで大量の花粉に暴露され続けると、花粉症とは別の病気、例えばガンの予備軍(イニシエーション)になっている可能性も否定できません。

花粉症とガン

王教授の講義スライドより

3.花粉の対策法は?

今回の王青躍教授のセミナーを聞いて、花粉症対策のためには花粉そのものよりも花粉アレルゲン物質を意識しなければならないことがよくわかりました。

王教授が講義の中で紹介していた対策法は以下のとおりです。

王教授の花粉対策 大気浮遊粒子に対する対策や処置

王教授の講義スライドより

  • PM2.5や大気汚染が激しい日には不要不急の外出を避ける
  • 激しい運動から軽い運動へ(例:ジョギングから散歩へ)
  • 交通量の多い沿道での運動を避ける
  • 帰宅後の手洗いやうがいの徹底
  • 窓を開けない
  • PM2.5除去可能な空気清浄機を設置する
  • 花粉の時期には室内を二度ぶきする

また、王教授も特許申請者のひとりとなっているトドマツ精油のグッズを利用することも花粉除去に効果があるそうです。

トドマツ精油 花粉対策

王教授の講義スライドより

トドマツ精油を開発にいたったきっかけは、森の空気がなぜあれほど透明感のある特別なものなのか疑問に思ったことからでした。調査研究の結果、いくつかの樹木の中でもトドマツの葉から抽出した精油が、二酸化窒素を除去する能力で圧倒的に高いことが判明。「クリアフォレスト」というブランドで、車用の空気清浄グッズとして製品化されているほか、病院や介護施設、スポーツ施設、官公庁関連施設などパブリックスペースでの空気浄化システムとしての導入も始まっているそうです。「クリアフォレスト」は2014年第12回産学官連携功労者表彰「農林水産大臣賞」、2015年には技術分野で権威のある「第40回 井上春成賞」を受賞しています。花粉の時期に車を多く利用する方は一度試してみてはいかがでしょうか。

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