Ⅰ型アレルギーとは?
Ⅰ型アレルギーとは?
Ⅰ型アレルギーがあるとアレルゲンを皮膚で反応させる検査で15分から30分という短い時間で最大になる発赤(皮膚が赤くなること)・膨疹(皮膚が膨らんでしまうこと)が出現します。これを即時型皮膚反応といいます。主なⅠ型アレルギーの病気にはアナフィラキシー、花粉症、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、じんましんなどがあります。
Ⅰ型アレルギー反応に主に関係する免疫グロブリン(*)はIgEです。
(*)免疫グロブリンは「抗体」ともいう。ヒトの免疫グロブリンにはIgG IgA IgD IgE IgGの5種類がある。
B細胞などの抗体産生細胞から作り出されたIgEが侵入してきたアレルゲンとくっつきます。
続いて、アレルゲンとくっついたIgEが血液中や組織の中の肥満細胞、好塩基球の表面にある高親和性IgE受容体(FcεRⅠ)にくっついて細胞表面上で 橋渡し (架橋)すると肥満細胞や好塩基球からヒスタミンをはじめとする様々な化学伝達物質がでてきてアレルギー反応が起きます(下の図参照)。
作られたIgEが血液中を流れて、皮膚や粘膜にいる肥満細胞の表面にくっついて待機している状態を「感作」と呼びます。
感作されただけではアレルギー反応は起きませんが、感作された状態で再びアレルゲンが侵入してくるとアレルギー反応が起こります。
- ①抗体産生細胞から作り出されたIgEが侵入してきたアレルゲンとくっつく
- ②アレルゲンとくっついたIgEが肥満細胞や好塩基球の表面にあるIgE受容体にくっつく
- ③肥満細胞や好塩基球でアレルゲンが橋渡し (架橋)される
- ④肥満細胞や好塩基球からヒスタミンをはじめとする様々な化学伝達物質がでてきてアレルギー反応が起こる
Point! アレルギーの種類
Ⅰ型アレルギー以外にも以下のようなアレルギーの種類があります。
アレルギー反応の分類(Gell and Coombs )
名称 抗体 代表的な疾患 Ⅰ型 即時型
アナフィラキシー型IgE
IgG4?花粉症 気管支喘息 蕁麻疹
アナフィラキシーショック
食物アレルギー アトピー性皮膚炎?Ⅱ型 細胞障害型
細胞融解型IgG
IgM自己免疫性血液疾患
血液型不適合輸血
Goodpasture症候群Ⅲ型 免疫複合型
アルサス型IgG
IgM膠原病 血清病 糸球体腎炎
過敏性肺炎(Ⅲ+Ⅳ?)Ⅳ型 遅延型
細胞性免疫
ツベルクリン型感作T
細胞接触性皮膚炎 ツベルクリン反応
過敏性肺炎(Ⅲ+Ⅳ?)(厚生労働省 アレルギー総論より 一部改変)
➡花粉症対策に乳酸菌のパワー!
「カルピス」由来の乳酸菌研究により選び抜かれた「L-92乳酸菌」を含む乳性飲料です。
(監修者)伊藤潤先生のプロフィール
順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 准教授 / 病棟医長 兼任 国立病院機構相模原病院 客員研究員
医学博士。呼吸器、アレルギー、総合内科の専門医資格を持っており、主に喘息やアレルギー疾患の治療と研究を行っている。
- 2002年3月 東邦大学医学部卒業
- 2002年4月 順天堂大学医学部附属順天堂医院 内科臨床研修医
- 2005年4月 順天堂大学呼吸器内科入局
- 2011年4月 順天堂大学医学部大学院博士課程卒業
- 2012年4月 越谷市立病院呼吸器内科 医長
- 2012年7月 国立病院機構相模原病院 医員
- 2014年9月 順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 助教
- 2014年9月 順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 准教授
東邦大学医学部在籍中は美術部に所属。2009年から2019年まで日本免疫学会主催のイベント「免疫ふしぎ未来」のポスター原案を手掛けている。
(日本免疫学会HPより)
2018年5月には、アレルギー検査結果を医師が患者さんにわかりやすく簡潔に説明するための本『アレルギー検査のミ・カ・タ』を上梓した。
➡これ一冊でアレルギーの知りたかったことがわかる!
➡2021年10月発売「解いて学ぶ!おとなの食物アレルギー」は伊藤先生がすべての挿絵を提供!7ケースの執筆も担当しています。
「解いて学ぶ! 「おとな」の食物アレルギー: 思春期~成人の食物アレルギー43のCase Study」
➡伊藤先生の最新本(2020年3月発売) 咳の種類をわかりやすく教えてくれる!
「咳のことはDr.AIちゃんにきけ!!」(著)順天堂大学・伊藤潤先生
➡人気の「アレグラFX」と同じ成分で価格が安め!
【第2類医薬品】アレルビ 56錠 ※セルフメディケーション税制対象商品
➡2022年1月に新登場!アルピタット史上最強
【第2類医薬品】マイティアアルピットEXα7 15mL ※セルフメディケーション税制対象商品