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監修伊藤潤先生(順天堂大学大学院 医学研究科 呼吸器内科学 助教/国立病院機構相模原病院 臨床研究センター客員研究員)© 2018 伊藤潤

検査キットの違いは? |【花粉症クエスト】アレルギー入門

(特異的IgE抗体測定)検査キットの違いは?

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検査キット間で結果が異なることもあるよ

  • 定量検査と半定量検査があります。
  • 検査キット間で結果が違う事が指摘されています
  • 特異的IgE抗体測定陽性は感作されていることを示し、発症しているとは限りません。

検査キットの違いは?

血液で行う特異的IgE抗体測定の検査キットには定量検査と半定量検査があります。

定量と半定量の違いだけでなく、特異的IgE抗体検査キット間で結果が違う事が指摘されているため、ある検査では陽性の結果がでたにもかかわらず、別の検査では陰性にでることもあります。

Point! 「特異的」IgE抗体の意味は?

特異的IgE抗体とは、特定のアレルゲンに対するIgEという意味です。IgEは総IgEのことを指し、非特異的IgEと呼ぶこともあります。

特異的IgE抗体検査とは、特定のアレルゲン(例:スギ花粉、ヤケヒョウダニ、卵白など)だけに反応するIgE抗体の量を調べるものです。

特異的IgE抗体測定のことをRASTといいます。

特異的IgE抗体価が高い程、症状を発現する可能性が高くなることはどちらの検査にも共通して言えます。食物アレルゲンでは特異的IgE抗体価と誘発症状発現の確率との関係が下の図のようにプロバビリティーカーブ(*プロバビリティ:症状誘発の可能性)として示されているものもあります。

例えば下の図のように牛乳のイムノキャップの測定値が3 U/mlの場合に食物経口負荷試験で症状が誘発される確率は1歳未満だと約90%、1歳児だと約50%、2歳児以上だと約30%といった具合に全然違うことがわかっています。

また、ピーナッツ特異的IgEとAra h 2(*)特異的IgEを比較した場合、ピーナッツ特異的IgEの測定値が3 U/mlの場合は経口食物負荷試験で約35%の人に症状が誘発される可能性があり、Ara h 2特異的IgEの測定値が3 UA/mlの場合は約75%の人に症状が誘発されることになります。

(*)Ara h 2はピーナッツの主要アレルゲンのこと

このように測定値が同じ3 U/mlでclass2(0.7~3.49 U/ml)という結果が返ってきたとしても症状が誘発される可能性は年齢や検査によって違ってくることをある程度知った上で結果を解釈する必要があります。

経口負荷試験で95%以上が陽性になるポイントをディシジョンポイントといいます。小麦や大豆の粗抗原による検査ではディシジョンポイントを設定することができず、IgE抗体値のみでは負荷試験の結果を判断することができません。

※測定値が3 U/ml(class2)と同じ数値の結果であったとしても、年齢や測定した項目によって症状が誘発される可能性が大きく違うことに注意して解釈する必要があります。

※多くのプロバビリティーカーブはイムノキャップ法で作成されています。

Point! イムノキャップとは

抗原特異的IgE抗体を測定する方法の一つでセルロースのスポンジにアレルゲンを吸着させる方法。プロバビリティー(症状誘発の可能性)はイムノキャップに基づく場合が多い。

Point! 血液によるセット検査(RAST)の例 

『Viewアレルギー39』は39の主要なアレルゲンに対する特異的IgE測定が
一度の少量の採血でできる新しいアレルギー検査です。

サーモフィッシャーダイアグノスティックスHPより引用

➡血液のアレルギー検査のしくみは?順天堂大学 伊藤潤先生がやさしく解説!↓↓

特異的IgE抗体の測定原理とは? |【花粉症クエスト】アレルギー入門

特異的IgE抗体の測定原理とは? |【花粉症クエスト】アレルギー入門

(監修者)伊藤潤先生のプロフィール

順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 助教 / 病棟医長 兼任 国立病院機構相模原病院 客員研究員

医学博士。呼吸器、アレルギー、総合内科の専門医資格を持っており、主に喘息やアレルギー疾患の治療と研究を行っている。

  • 2002年3月 東邦大学医学部卒業
  • 2002年4月 順天堂大学医学部附属順天堂医院 内科臨床研修医
  • 2005年4月 順天堂大学呼吸器内科入局
  • 2011年4月 順天堂大学医学部大学院博士課程卒業
  • 2012年4月 越谷市立病院呼吸器内科 医長
  • 2012年7月 国立病院機構相模原病院 医員>
  • 2014年9月 順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 助教
  • 2019年4月 現職

東邦大学医学部在籍中は美術部に所属。2009年から2018年まで日本免疫学会主催のイベント「免疫ふしぎ未来」のポスター原案を手掛けている。

日本免疫学会 免疫ふしぎ未来 2018年 ポスター 伊藤潤先生原案作成

(日本免疫学会HPより)

2018年5月には、アレルギー検査結果を医師が患者さんにわかりやすく簡潔に説明するための本『アレルギー検査のミ・カ・タ』を上梓した。

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