アナフィラキシーとは
食べ物や虫刺されで起こりやすいよ
- 全身性のアレルギー反応です。
- 蕁麻疹(じんましん) や 喘鳴(ぜんめい *ぜいぜいすること)などの症状が生じます。
- アナフィラキシーショックという重篤な症状になることもあります。
アナフィラキシーの定義
アナフィラキシーとは「アレルゲンの侵入により、複数臓器に全身性にアレルギー症状が惹起され、生命に危機を与え得る過敏反応」と定義されています。
「アナフィラキシーに血圧低下や意識障害を伴う場合」をアナフィラキシーショックといいます。
Point! アナフィラキシーを起こしやすい原因物質(アレルゲン)
アナフィラキシーは食べ物・虫刺され・薬物が原因であることが多く、急性のアレルギー反応です。症状が現れるまでの時間は、アレルゲンや患者さんの体質・体調により差がありますが、おかしいと感じたら早期に病院に連絡、相談してください。
アナフィラキシーの診断基準
診断基準は下記の①-③のいずれかを満たすものです。
①皮膚症状に加えて急速(数分~数時間以内)に呼吸器症状または循環器症状が起きる。
②アレルゲンに暴露された後に急速(数分~数時間以内)に皮膚症状、呼吸器症状、循環器症状、持続する消化器症状のいずれか2つが起きる。
③アレルゲンへの暴露後に急速(数分~数時間以内)に血圧低下が起きる。
(収縮期血圧低下の定義:平常時血圧の70%未満)
Point! アナフィラキシーの症状例
- 皮膚症状:蕁麻疹
- 呼吸器系の症状:咳・鼻水・くしゃみ
- 循環器系の症状:呼吸困難・動悸・失神発作
- 消化器系の症状:吐き気・下痢・腹痛
アナフィラキシーの重症度や症状の現れやすさは、飲んでいる薬や体調によって変わります。
βアドレナリン遮断薬、ACE阻害薬、解熱鎮痛剤、睡眠薬、抗うつ薬などの薬やアルコールを飲んでいる時、運動、ストレス、生理前など体に負担がかかっている時には、普段は症状がでないものでも強いアナフィラキシー(アレルギー反応)を起こすことがあります。
(監修者)伊藤潤先生のプロフィール
順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 准教授 / 病棟医長 兼任 国立病院機構相模原病院 客員研究員
医学博士。呼吸器、アレルギー、総合内科の専門医資格を持っており、主に喘息やアレルギー疾患の治療と研究を行っている。
- 2002年3月 東邦大学医学部卒業
- 2002年4月 順天堂大学医学部附属順天堂医院 内科臨床研修医
- 2005年4月 順天堂大学呼吸器内科入局
- 2011年4月 順天堂大学医学部大学院博士課程卒業
- 2012年4月 越谷市立病院呼吸器内科 医長
- 2012年7月 国立病院機構相模原病院 医員
- 2014年9月 順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 助教
- 2021年6月 順天堂大学医学部呼吸器内科学講座 准教授
東邦大学医学部在籍中は美術部に所属。2009年から2019年まで日本免疫学会主催のイベント「免疫ふしぎ未来」のポスター原案を手掛けている。
(日本免疫学会HPより)
2018年5月には、アレルギー検査結果を医師が患者さんにわかりやすく簡潔に説明するための本『アレルギー検査のミ・カ・タ』を上梓した。
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