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特定の果物で口が腫れる、花粉食物アレルギーとは?花粉が原因?

特定の果物で口が腫れる、花粉食物アレルギーとは?花粉が原因?

特定の果物や野菜を食べると口の中がかゆくなる、腫れることはありませんか?花粉食物アレルギーと呼びます。(口腔アレルギー症候群ともいう)

春はスギやヒノキ花粉症だけでなく、ハンノキ、シラカバなどのカバノキ科花粉症のシーズンでもあります。飛散時期が重なっていることから、スギ・ヒノキ花粉症の方の中に”隠れカバノキ科花粉症”の人もいるのです。

そのハンノキやシラカバなどの花粉が多くの花粉食物アレルギーの原因になっています。

ここでは花粉食物アレルギーやカバノキ科花粉症についてご説明します。

1.花粉食物アレルギーとは

花粉食物アレルギーとは、ある食物を食べた直後に、唇や舌、口の中が腫れたり、かゆみやイガイガする感じが現れる症状のことをいいます。口腔アレルギー症候群(OAS)ともいいます。患者さんの多くは花粉症をともないますが、それは花粉と特定の食物のアレルゲン(*アレルギーを引き起こす物質)に似ている構造があるためです。

例えば、スギ花粉症の方でトマトアレルギーになる方がいるのはスギ花粉とトマトのアレルゲンに似た構造があるからです。

花粉の中でも、ハンノキやシラカバなどのカバノキ科の花粉が最も多く花粉食物アレルギーの原因となると報告されています。

花粉と似たアレルゲン構造を持つ果物や野菜
ハンノキ・シラカバ リンゴ・モモ・西洋なし・サクランボ・あんず・セロリ・人参・ジャガイモ・キウイ・マンゴー
スギ・ヒノキ トマト
ブタクサ メロン・スイカ・ズッキーニ・キュウリ・トマト・バナナ
ヨモギ セロリ・ニンジン・マンゴー
イネ科 メロン・スイカ・キウイ・トマト・オレンジ

2.カバノキ科の花粉

カバノキ科は落葉樹のひとつで、代表的なものに、シラカバ(白樺、シラカンバともいう)、ハンノキ、ヤシャブシ、ハシバミなどがあります。

シラカバは北海道や本州北部の寒い地域に、ハンノキは全国的に湿地や荒地によく自生しています。

シラカバ

ハンノキ

3.カバノキ科花粉が飛散する時期

カバノキ科の花粉が飛散する時期は、2月から6月と長期間に渡ることが特徴です。

  • ●シラカバは、本州では3月から4月、北海道では5から6月に飛散
  • ●ハンノキは、2月から飛散を開始し、ピークが3月から4月

スギやヒノキ花粉の飛散シーズンと重なることから、ハンノキやカバノキが原因でアレルギー症状が出ていることに気づいていない「隠れカバノキ科花粉症」の人も少なくないようです。

4.カバノキ科花粉症は増えている

シラカバやハンノキは、スギやヒノキと比べると生える場所が限られているため、花粉症になる人は少ないと思われがちですが、湘南鎌倉総合病院 免疫・アレルギーセンター長 谷口正実先生によると、

谷口先生カバノキ科のハンノキやシラカバと、ブナ科のブナ、コナラの花粉とは交差抗原性(*)があります。どんぐりが成っている木がブナやコナラですが、公園や小さい山があるところには必ずブナやコナラ生えています。神奈川にもコナラの木は多く、カバノキ科花粉症の人は増えているんですよ。咳の症状が出やすいのが特徴です」。

つまり、カバノキ科の花粉が直接の原因ではなくても、似ているアレルゲン構造をもっているでブナやコナラの花粉が原因で、カバノキ科花粉症になっている可能性があるのです。

谷口先生「スギ花粉症の患者さんのうち3分の1の人がカバノキ科花粉にも陽性で、最近ではカバノキ科花粉症の増加率が一番高いですね。カバノキ科花粉症のつらい点は、特定の食物のアレルゲンと共通性が多くあり、モモなどの果物を食べられなくなってしまうことです」

と指摘します。

コナラの実

Point! 交差抗原性とは

あるアレルギーの原因物質(アレルゲン)と似た構造をもっている別のアレルゲンに対して、身体がアレルギー反応を示すこと。

5.対処法は?

(1)アレルギー検査

特定の果物や野菜を食べて口が腫れたりするようであれば、アレルギー検査をして原因をつきとめましょう。

アレルギー検査については、以下の記事を参照ください。

【アレルギー検査】花粉症の検査の種類や内容は?どの科で受診?費用は?

(2)アレルギーになる花粉や食べ物を避ける

ご自身のアレルギーの原因がわかったら、アレルギーの原因物質を身体に入れないようにしましょう。

ハンノキやシラカバ花粉症の方は、花粉飛散時期にはマスクやメガネをして外出し、花粉を避けるようにしてください。ハンノキやシラカバ花粉と交差抗原性のあるモモやリンゴでアレルギー反応が出る方は、できるだけ食べないようにしてください。中には火を通すなどの加工をするとアレルギー反応が出なくなる食べ物もありますが、よく注意、確認してから食べるようにしてください。

(3)薬物療法

スギやヒノキの花粉症と同じように、ハンノキ花粉症でも起こってしまった症状を鎮めるには抗ヒスタミン薬などを服薬します。

(4)免疫療法

注射による皮下免疫療法という根本的に治すことを目指す治療法もありますが、実施可能な病院が少ないのが実状です。

カバノキ科花粉症の方の多くはスギ花粉症を併発しているので、スギ花粉症の舌下免疫療法を行いスギ花粉症を治すことにって、結果的にカバノキ科花粉症の症状も楽になるケースがあるようですので、気になる方はアレルギー科などの医師に相談してみてください。

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