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桃やリンゴで口が腫れる果物アレルギーはハンノキやシラカバ花粉が原因?~カバノキ科花粉症とは

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春に起こりやすい花粉症に、ハンノキ、シラカバなどのカバノキ科花粉症があります。カバノキ科の花粉はスギやヒノキの花粉と同じ時期に飛散するので、スギ・ヒノキ花粉症の方の中に”隠れカバノキ科花粉症”の人もいるのです。そして、果物を食べて口がイガイガしたり腫れる口腔アレルギー症候群(OAS、果物アレルギーともいう)の一番の原因がハンノキやシラカバの花粉です。

ここではカバノキ花粉症や果物アレルギーについてご説明します。

1.カバノキ科とは?

カバノキ科は落葉樹のひとつで、代表的なものに、シラカバ(白樺、シラカンバともいう)、ハンノキ、ヤシャブシ、ハシバミなどがあります。

シラカバは北海道や本州北部の寒い地域に、ハンノキは全国的に湿地や荒地によく自生しています。

ハンノキ(ナンデモ図鑑HPより引用)

2.花粉が飛散する時期

カバノキ科の花粉が飛散する時期は、2月から6月と長期間に渡ることが特徴です。

  • ●シラカンバは、本州では3月から4月、北海道では5から6月に飛散
  • ●ハンノキは、2月から飛散を開始し、ピークが3月から4月

3.カバノキ科花粉症の特徴

シラカンバやハンノキは、スギやヒノキと比べると生える場所が限られているため、花粉症になる人は少ないと思われがちですが、国立 相模原病院 臨床研究センターの谷口正実センター長によると、

谷口先生カバノキ科のハンノキやシラカバと、ブナ科のブナ、コナラの花粉とは交差抗原性があります。どんぐりが成っている木がブナやコナラですが、公園や小さい山があるところには必ずブナやコナラ生えています。神奈川にもコナラの木は多く、カバノキ科花粉症の人は増えているんですよ。咳の症状が出やすいのが特徴です」。

つまり、カバノキ科の花粉が直接の原因ではなくても、似ているアレルゲン構造であるブナやコナラの花粉が原因で、カバノキ科花粉症になっている可能性があるのです。

谷口先生「スギ花粉症の患者さんのうち3分の1の人がカバノキ科花粉にも陽性で、最近ではカバノキ科花粉症の増加率が一番高いですね」。

Point! 交差抗原性とは

あるアレルギーの原因物質(アレルゲン)と似た構造をもっている別のアレルゲンに対して、身体がアレルギー反応を示すこと。

4.果物アレルギーの原因に

谷口正実先生はさらに

「カバノキ科花粉症のつらい点は、果物アレルゲンと共通性が多くあり、モモなどの果物を食べられなくなってしまうことです」

と指摘します。

果物アレルギーとは、ある果物を食べた直後に、唇や舌、口の中が腫れたり、かゆみやイガイガする感じが現れる症状のことをいいます。口腔アレルギー症候群(OAS)ともいいます。患者さんの多くは花粉症をともないますが、それは花粉と果物のアレルゲン構造に似ている部分があるためです。

例えば、スギ花粉症の方でトマトアレルギーになる方がいるのはスギ花粉とトマトのアレルゲンに似た構造があるからです。

花粉の中でもハンノキなどのカバノキ科花粉症が果物アレルギーになる一番の原因と報告されています。

花粉と似たアレルゲン構造を持つ果物や野菜
ハンノキ・シラカンバ リンゴ・モモ・西洋なし・サクランボ・あんず・セロリ・人参・ジャガイモ・キウイ・マンゴー
スギ・ヒノキ トマト
ブタクサ メロン・スイカ・ズッキーニ・キュウリ・トマト・バナナ
ヨモギ セロリ・ニンジン・マンゴー
イネ科 メロン・スイカ・キウイ・トマト・オレンジ

5.対処法は?

(1)アレルギー検査

特定の果物や野菜を食べて口が腫れたりするようであれば、アレルギー検査をして原因をつきとめましょう。

アレルギー検査については、以下の記事を参照ください。

【アレルギー検査】花粉症の検査の種類や内容は?どの科で受診?費用は?

(2)アレルギーになる花粉や食べ物を避ける

ご自身のアレルギーの原因がわかったら、原因物質を身体に入れないようにしましょう。

ハンノキ花粉症の方は、花粉飛散時期にはマスクやメガネをして外出し、花粉を身体に寄せ付けないようにしてください。ハンノキ花粉と交差抗原性のあるモモやリンゴでアレルギー反応が出る方は、できるだけ食べないようにしてください。中には火を通すなどの加工をするとアレルギー反応が出なくなる食べ物もありますが、よく注意、確認してから食べるようにしてください。

(3)薬物療法

スギやヒノキの花粉症と同じように、ハンノキ花粉症でも起こってしまった症状を鎮めるには抗ヒスタミン薬などを服薬します。

(4)免疫療法

皮下免疫療法という根本的な治療法もありますが、対応可能な病院が少ないのが実状です。

カバノキ科花粉症の方の多くはスギ花粉症を併発しているので、スギ花粉症の舌下免疫療法を行いスギ花粉症を治すことにって、結果的にカバノキ科花粉症の症状も楽になるケースがあるようです。

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