花粉症対策で重要なことは花粉を寄せつけないことです。家の中に花粉が侵入しやすいところといえば、玄関と窓の周り。花粉シーズンにはできるだけ窓を開けないようにしても、換気やものの出し入れなどで窓を開ける機会は少なくありません。そこで役立つのがカーテンや網戸です。窓を全開にするよりも、カーテンや網戸を閉めることで花粉などを室内に入りにくくする効果があります。
そこに目をつけたのが、ニトリと帝人。今回、両社は花粉やほこりをキャッチする高機能カーテン「キャッチクリーン」を開発し販売を開始しました。その商品をご紹介しましょう。
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1.キャッチクリーンカーテンとは
・先端素材の帝人
20世紀初頭に繊維問屋「鈴木商店」として産声をあげた現、帝人は、ほどなくレーヨン事業を開始し、2度の戦争を経て、高機能繊維の開発製造企業として大きく成長を遂げました。
その帝人が花粉対策のために開発した素材がいくつかあります。
例えば「ポランバリア」です。これは細い糸を密度高く織り上げ、なめらかな表面にすることで、衣服についた花粉を落ち易くする技術による素材で、コート、ジャンパーなどのアウターウェアやスポーツウェアなどに活用されています。
もうひとつの花粉対策素材がカーテン素材の「エフコット」。繊維が花粉やホコリをつかまえるのは、繊維にクリンプ(縮れ)があるからですが、エフコットは一般的なカーテン用のポリエステル素材に比べ、約2倍以上花粉やほこりをキャッチできるようなクリンプ構造になっています。
・キャッチクリーンとは
●花粉を200%キャッチ
そんな先端素材の帝人とインテリア小売業大手のニトリがタグを組んで開発したのが、「キャッチクリーン」カーテンです。
キャッチクリーンは先述のエフコットをさらに高機能化したもので、特殊なループ構造のかさ⾼構造⽷を使用し、カーテン素材がフィルターとなって花粉やほこりを一般的なポリエステル素材のカーテンの約2倍以上も捕獲します。
●100回洗濯しても大丈夫
他にも花粉をキャッチしやすいといわれるカーテンはありますが、その多くはカーテンの生地に吸着性といった後加工を施したもので、洗濯するとその機能が低下するという課題がありました。
しかしキャッチクリーンは後加⼯ではなく、糸自体やそれで作られた繊維構造そのもので機能するため、洗濯しても繊維構造が崩れないかぎり、捕獲機能が低下しにくい特長です。
●20~30μmサイズの物質をキャッチ
ここで気になるのが、キャッチクリーンが捕獲できる物資の大きさです。花粉症の原因は花粉のアレルゲン物質です。花粉は飛散している間に破裂して、その中や表面にあるアレルゲン物質が飛び散り、花粉より細かい粒子となって飛んでいます。したがって、花粉対策には花粉よりミクロな物質をガードできる機能が求められます。
そこで花粉症クエスト編集部はキャッチクリーンが捕獲できる物質の大きさについて帝人コーポレートコミュニケーション部に確認してみました。すると、帝人として試験したのは20~30μmまででそれより細かい物質に対する捕獲試験は行っていないということ。20~30μmといえば花粉サイズなので、花粉そのものは問題なくガードできることがわかりましたが、それよりミクロなものは未確認という結果でした。
しかし、キャッチクリーンの姉妹版ともいえるエフコットにおいてはスギ花粉のアレルゲン物質Cry J 1を60%以上除去したという試験結果がありましたので、キャッチクリーンも同様の性能があるのかもしれません。
2.ラインナップや価格
キャッチクリーンカーテンのラインナップは、
- ドレープカーテン:無地を10サイズ、柄物を4サイズ展開
- レースカーテン:無地2種類を10サイズ展開
です。
ニトリ全店、ニトリネット、デコホームで販売されます。ニトリネットではすでに販売開始されていますが、お店では2018年1月20日より販売開始予定です。
価格は、2枚で1000円前後~1万円前後で展開されています。
キャッチクリーンカーテンは高機能でありながらリーズナブルな価格帯なので、カーテンの買い替えを検討していたり、今年の春の花粉対策をしっかりやろうと検討している方には、選択肢のひとつになるでしょう。
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