(参照:日本テレビ「ヒルナンデス」、さかいクリニックグループ・酒井慎太郎代表)
秋は肩こり、腰痛が噴き出る⁉
夏の運動不足や、強すぎる冷房が原因で、秋になると肩こり、腰痛になることが多いようです。厚生労働省の調査によると、自覚している病気の第1位は、男性で腰痛、女性で肩こり。第2位は、男性で肩こり、女性で腰痛です。
ところが、正しい対策法を講じていないために、症状が良くならないどころか、悪化している可能性も。プロ野球「千葉ロッテマリーンズ」の指導も行っている、さかいクリニックグループ代表の酒井慎太郎先生によると、日常生活の悪習慣を改善することで、腰痛、肩こりの予防や改善が期待できます。
肩こりには全身浴
肩こりには、首と肩を直接温める「全身浴」が効果的です。一方、「半身浴」ではあまり効果がありません。理想は40℃の湯船に首まで10分以上浸かることです。可能であれば、アゴが隠れて口がギリギリ出るぐらいまで深く浸かるのがおすすめです。
スマホの持ち方に注意
肩こりの原因は直接の筋肉ではなく、他の部位が原因で肩に負担がかかっていることが多いです。スマホを下向きの姿勢で見ていると、頭が前に出て、本来の姿勢のS字カーブがまっすぐになって、首の筋肉が固まってしまいます。これを「ストレートネック」といい肩こりの原因です。改善するには、スマホを目の高さまで持っていき、脇の下に反対の手を添えるといいでしょう。
座り姿勢は腰の椎間板への負担に
人は立っていると、首、腰、股関節、ひざ、足首などの多くの関節が体を支えるクッションになります。しかし、座っているときは、首と腰だけしかクッションがなく、腰に負担が大きくなります。立っているときよりも座っているときの方が、腰に1.5倍も負担が増加しているのです。
座るときには、少し硬めの椅子で、背筋を伸ばして背もたれにそっともたれかかりながら、90度に深く座るようにしてください。
寝る時は仰向けが良い
寝る時は仰向けがおすすめ。カラダに何も力をかけていない状態が腰には最良だからです。子どものように大の字になって解放された状態は、背骨の自然なカーブをつくり、寝返りによって適度なしやなかさを作り出します。横向きは同じ姿勢だど背中が丸まり、固まりやすくなるのでおすすめできません。
ぎっくり腰になったら温める
「急性腰痛は冷やす、慢性腰痛は温める」がセオリーですが、ぎっくり腰の原因は慢性腰痛の積み重ねであることが多いもの。温熱療法は慢性にも急性にも効果がありますが、冷やしてしまうと、処置が正しいかあいまいになってしまいます。そこで、一度温めてみて、痛むほど熱をもっていたら冷やしててみてください。そして、動けるようになったら直ちに病院に行きましょう。
腰痛を予防する!オットセイ体操のやり方
酒井先生がおすすめする、自宅で簡単にできる「オットセイ体操」をご紹介します。
- ①うつ伏せの状態から腕で上半身を持ち上げる
- ②呼吸をしながら姿勢を30秒~1分間キープする
関節の可動域を広げて腰の負担を軽減する効果があります。簡単ですので、ぜひやってみてくださいね。
➡処方薬と同じタイプの市販薬を知っているとなにかと便利です↓↓
【2019年版】花粉症処方薬の効き目と眠気の比較や同じタイプの市販薬の有無~アレグラ、ザイザル、アレロック、タリオン、ビラノア、デザレックスなど
酒井慎太郎先生の本