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ダニのフンが原因でアレルギーに!プロに聞くダニ対策法《前編:ダニの特徴、寝具まわりのお手入れ法》

ダニのフンが原因でアレルギーに!プロに聞くダニ対策法《前編:ダニの特徴、寝具まわりのお手入れ法》

秋頃、主に室内で花粉症のような鼻水、くしゃみ、目のかゆみが起こるときは、ダニなどのハウスダストが原因かもしれません。なぜ秋にダニアレルギーが増えるのか。ダニアレルギーを防ぐにはどうしたらいいのか。そんな疑問を解決するために、お掃除のプロ「ダスキン」広報の梅村理恵子さんに、ダニのことやダニ対策法についてお話を伺いました。

ここでは前編として、「ダニの種類や特徴」「ダニが最も多い寝具まわりのお手入れ法」についてご紹介します。(後編では、「ダニ対策におすすめのお掃除法」「機器を使ったダニ対策」についてご紹介します。後編はこちらをクリック

1.ダニが秋に多い理由

  • Q:秋にダニアレルギーになることが多いのはどうしてですか。

(梅村さん)

ダニは、暗くてエサがあり、気温が20~30℃、湿度が60~80%の条件がそろうと育ちやすくなります。暑い夏にはダニが多く繁殖している可能性があるのです。

そのダニは、一匹あたり1日に約6個のフンをします。ダニの生息期間は約3カ月間なので、生きている間に約500個ものフンを室内にまき散らすことに。

実は、ダニアレルギーの原因物資「ダニアレルゲン」は、ダニのフンだと報告されています。

従って、夏に増えたダニのフンがたくさん溜まる秋口に、ダニアレルゲン抑える為にお掃除が重要となります。

ダニ数やフン量の1年間の推移

ダニアレルゲン量のグラフ ダスキン提供

(ダスキン提供)

➡この鼻水、秋の花粉症?それともダニアレルギー?

秋の花粉症とは《後編:風邪やダニアレルギーとの見分け方・治療法》ふたばクリニック・橋口一弘院長が解説!

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2.ダニが最も多いのは寝具まわり!

  • Q:ダニの種類や特徴を教えてください。

(梅村さん)

家に多いダニは「チリダニ」という種類です。チリダニの大きさは0.2~0.5mmといわれています。

ダニには「ツメダニ」「イエダニ」という噛んだり刺したりするダニがあります。これらに噛まれるとその部位がかゆくなることがありますよね。ダニの被害イメージは、かゆみや腫れが強いと思います。一方、「チリダニ」や「コナダニ」は噛まないのですが、主にフンがダニアレルギーを引き起こす「ダニアレルゲン」として注目されています。

  • Q:家の中でダニやフンの多い場所はどこですか。

(梅村さん)

ダニやフンは寝具まわりに一番多くみられます。その理由はダニが好む環境が整っているからです。

お布団は人の体温で暖かくなったり、人の汗で湿気も含まれます。ダニは暗い場所が好きなのですが、お布団の中の方に入り込めば暗くなります。また、お布団にはダニの餌となるフケや見えないほど小さな皮膚表面が多くあります。これらの条件がそろうとダニが好む環境になるので、お布団やベッドなど寝具周りはダニが多くなるのです。

Point! ダニが好む環境

温度20~30℃、湿度60~80%

暗い所

皮膚、フケ、垢などの餌がある所

家の中でダニ(フン)が多い場所

ダニ(フン)が一番多い場所は、布団、ベッド、枕などの寝具まわり! ダスキン提供

(ダスキン提供)

3.寝具まわりのダニ対策法とは

  • Q:ダニが一番多い場所である、寝具まわりのダニ対策法を教えてください。

●ダニは温度50℃以上で死滅、乾燥に弱い

(梅村さん)

ダニは温度が50℃以上の状態が20分以上続くと生きていられません。また、湿度が50%以下だと乾燥して生きられないので、その特性をふまえて、お手入れを考えてみましょう。

家庭用乾燥機の中には、ホースで布団を温めるタイプがありますが、それだと部分的にしか布団が熱くなりません。するとダニは温度の低い隅の方に逃げてしまい、死滅しません。したがって布団全体を温めることができるタイプの布団乾燥機の方がいいでしょう。布団全体をカバーで包むタイプの乾燥機がありますので、ダニの退治におすすめです。

天日干しは、布団の乾燥効果はあるのですが、日光にあてても表面温度や内部が50℃以上になることはほとんどありません。ダニは光や熱を避け、布団の中の方に潜ってしまいます。天日干しでダニが死滅するかというと、必ずしもそうとはいえません。

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●ダニのフンや死骸は水洗いで落ちる

(梅村さん)

ダニのフンや死骸は、洗い流すことはできます。洗濯は、ダニアレルゲンの低減には効果的で、フンや死骸などを布団に溜めないようにすることが重要です。また、ダニの餌となるフケなども洗い流せるので、ダニを増やさないようにするためにも洗濯は効果的です。

だだし、布団などを水洗いした後はしっかりと高温乾燥させてください。湿気が残っているとまたダニが繁殖しますし、しっかり高温乾燥できれば、生きているダニの退治も期待できるからです。

●ゆっくり掃除機をかけてゴミを除去する

(梅村さん)

ベッドやお布団に残っているダニのフンや死骸、餌になる汚れは、掃除機で「これでもか」というぐらいゆっくりかけてください。ダニアレルギー対策には、ダニのフンや餌を出来るかぎり除去しなくてはなりません。

布団専用のハンディ掃除機もありますが、いつもお使いの掃除機でもノズルの部分を布団用に代えれば問題ありません。いつもの掃除機のノズルだと一点集中で吸引力が強く、布団などの上を移動しにくいので、ノズルを布団用に代えてゆっくりと丁寧にゴミを吸い取ることが大切です。

●シーツや枕カバー、敷きパッドを洗ってフンなどを取り除く

(梅村さん)

布団カバー、シーツ、枕カバーをこまめに洗うことで、布団の表面に出てきたフンや死骸、汗などの汚れを除去します。特に夏の時期は2、3日に一度ぐらいの頻度で洗うようにお願いしています。

シーツなど寝具には、ダニが通り抜けられない目の細かな繊維の高密度織りの防ダニ効果を施したものもあります。内部からダニアレルゲンやハウスダストが出てくるのを抑えてくれるので効果的です。もし防ダニ布団カバーを使用するのであれば、布団を洗うなどして一旦キレイにしてから使用し始める方が理想的ですね。

ベッドの場合、マットレス自体を洗うことはできませんが、その上に敷くパットを洗うことによってダニのフンや死骸、皮膚や汗などの汚れなどを取り除くことができます。最近は洗いやすいタイプの敷パットもあります。お手入れしやすいものを選んで、特に夏場は汗をたくさんかきますので、こまめに洗うことをおすすめします。

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【後編に続く】~後編は以下をご覧ください↓

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