11月1日は「犬の日」。犬の鳴き声である「ワン (1) ワン (1) ワン (1) 」にちなみ11月1日と決められたそうです。ペットフード協会により1987年(昭和62年)に制定された日本の記念日で、犬についての知識を身につけ、犬をかわいがる日とされています。
犬の知識といえば、ワンコにも花粉症があることをご存知でしょうか。人間同様、犬や猿にも花粉症があるんです。
そこで今回は、犬の花粉症の原因や症状、対策法についてお伝えします。
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目次
1.犬にも花粉症がある
・原因となる花粉は?
日本人の花粉症の原因は大半がスギ花粉ですが、犬の場合は、どれかに突出していれるわけではなく、スギ、ブタクサ、イネ科などが分散して原因となっているようです。一説によると、スギよりもイネ科に反応する犬が多いとも言われています。
・皮膚炎が多い
花粉症の主な症状とえば、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみですが、犬の花粉症の症状は圧倒的に皮膚炎(アトピー)が多いようです。
目や目のまわりが痒くて腫れあがり、まつ毛や毛が抜け落ちてしまうこともあります。
散歩で草の上を歩い後、足やお腹の周りに湿疹ができ、それを掻きむしって炎症になる悪循環に陥ることもあります。
耳に発疹ができたり、外耳炎になることもみられます。
・くしゃみで歯が折れた子も
くしゃみを連続したり、鼻水を流す花粉症の犬もいるようです。
くしゃみがあまりに激しくて、下あごを地面に打ちつけて歯が折れたという症状も報告されてます。お散歩の時には注意が必要ですね。
2.犬の花粉症対策には?
・アレルギー検査を受ける
原因となる花粉がわからないときには、動物用のアレルギー検査を受けると原因を特定できます。アレルギ―専門の動物病院だと以下のようなアレルゲンが特定できるようです。
・花粉が多い日や時間帯にお散歩を避ける
その子の原因となる花粉の飛散情報に気をつけて、花粉が多く飛んでいる日や時間帯にお散歩に行くのを避けるように心がけます。
地方よりも都心の方が、花粉が破裂してアレルゲン(抗原)の状態で飛散していたり、花粉アレルゲンがPM2.5に付着して飛んでいることも多くみられます。花粉より細かい粒子になって飛んでるので、犬の皮膚や器官にも侵入しやすく、都会こそワンコにも花粉に注意です。
・室内に花粉を持ち込まない
人の花粉症対策と同じように、窓をできるだけ開けない、人も犬も外から帰ったら体に付いている花粉をブラシやタオルで取り払う(ワンコにはお散歩時に洋服を着せて、帰宅時に脱がせるのも一案ですね)、こまめに室内を掃除する、といった予防策を行ってください。花粉を除去する空気清浄機を活用するのもひとつです。
・口腔アレルギー(果物アレルギー)にも注意
「抗原交差性」といって、花粉アレルゲンと似ているたんぱく質を持っている果物などに、体が間違ってアレルギー反応して、口や口の周りなどが痒くなったり、腫れあがる「口腔アレルギー(果物アレルギー)」が発症するすることがあります。これは人と同様に犬にも起ります。
原因となる花粉の種類に対して特定の果物や野菜にしか交差しませんが、花粉症の犬には一般的に以下のような食べ物に注意してあげてください。
リンゴ・ナシ・モモ・イチゴ・ビワ・サクランボ・柿・梅・キウイ・バナナ・メロン・スイカ・オレンジ・ニンジン・キュウリ・ナス・ピーマン・セロリ・パセリ・トウガラシ・ニンニク・大豆・クルミ・アーモンド・ピーナッツなど(神戸フランダース犬猫皮膚科動物病院HPより引用)
◊Pick Up!◊
筆者の老犬(18歳!)はこのシャンプーで皮膚炎(動物病院で加齢によるマラセチア(カビの一種)の皮膚炎と診断されました)が収まっています。
3.おわりに
花粉症は花粉の暴露量が影響するとも言われていますので、どの犬でも花粉症になる可能性は否定できませんが、花粉症になりやすい犬種があるようですので、参考にしてください。
ゴールデン・ラブラドール・Gシェパード・シーズー・ダックス・マルチーズ・プードル・ミニピン・柴犬・ビーグル・コッカー・スプリンガースパニエル・ウェスティ・Fブルドッグ・キャバリア・シェルティーなど
(神戸フランダース犬猫皮膚科動物病院HPより引用)
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参照: