ある日、突然発症する花粉症。「今まで大丈夫だったのに、どうして花粉症になるの?」という疑問に対して、巷でよく聞く「バケツ理論」。
果たしてバケツ理論は正しいのでしょうか?その疑問に、TBS「名医のTHE太鼓判!」(2019年3月25日放送)にご出演した内科の森田豊先生が答えてくれました。
➡処方薬と同じタイプの市販薬を知っているとなにかと便利です↓↓
【2021年版】花粉症処方薬の効き目と眠気の比較や同じタイプの市販薬の有無~アレグラ、ザイザル、アレロック、タリオン、ビラノア、デザレックスなど
1.バケツ理論とは
バケツ理論とは、自分の持っている花粉などのアレルゲンの入れ物(バケツ)があふれると突然発症するというもの。バケツの大きさ、すなわち許容量は個人差があるので、バケツの大きい人は発症しにくく、バケツの小さい人は発症しやすいとされます。
花粉症だけでなく、ハウスダスト、食物などすべてのアレルギーにこのメカニズムを当てはめ、例えば、花粉症の人でもハウスダストアレルギーにならないのは、花粉用のバケツは小さくてもハウスダスト用のバケツは大きいからだと説明しています。
2.バケツ理論は間違い
しかし、森田豊先生は、このバケツ理論をきっぱり否定!
3.バケツ理論が間違っている理由
森田豊先生は、バケツ理論が間違っている理由として、舌下免疫療法を例にあげます。
森田先生「『バケツ理論』が成立すると、スギ花粉症などの舌下免疫療法に治療の効果があることを説明できなくなります。『バケツ理論』からすると免疫療法は、バケツにせっせとアレルゲンを入れてあふれさせようとしていることになってしまいます。そのようなむしろ危険な治療をやるわけがありません」。
4.舌下免疫療法とは
スギ花粉症の舌下免疫療法とは、花粉アレルゲンの液剤または錠剤を毎日舌の下に置いて、スギ花粉に身体を慣れさせていく治療法です。
スギ花粉などのアレルギー原因物質は、本来、毒ではないにもかかわらず、身体が過剰に反応してしまい、炎症が起こります。そのため、免疫療法では、症状を起こさない程度の微量なアレルギー原因物質を定期的に一定期間、身体に取り入れることで、過剰な反応をなくしていく方法です。
スギ花粉症の舌下免疫療法は3年~5年の間継続する必要があり、実際に治療を行った患者さんのうち約8割が改善したと報告されています。
5.アレルギー発症のスイッチ「閾値」は謎
しかし、アレルギー発症のスイッチがどのように反応するかは、今だに医学で明確に解明されていません。
アレルギー反応には”閾値“(いきち)という概念があります。閾値は人によって様々。アレルギー因子を持っていても発症しない方がいれば、「去年まで大丈夫だったが、今年は発症した」という方もいます。
つまり、アレルギー発症のスイッチがいつ入るかは予測できないので、現在花粉症でない人も花粉シーズンにはマスクをしたり、規則正しい生活をする、免疫力を高める食生活を心がけるなどの予防を行うことをおすすめします!
➡人気の「アレグラFX」と同じ有効成分で価格が安め!
【第2類医薬品】アレルビ 56錠 ※セルフメディケーション税制対象商品