【2019年8月21日】ブタクサ花粉を初観測、今日の花粉「少ない」予想～花粉症の原因となる『東京都内の花粉飛散情報 by 埼玉大学』

画像は埼玉大学提供

昨日、今シーズン初めてブタクサ花粉の飛散を観測しました。昨年と比較すると約10日ほど遅い初観測でした。

ブタクサは代表的な秋の花粉症の原因花粉です。通常、8月から飛び始め、ピークは9月～10月です。ブタクサは戦後、米国から国内に伝播したとされています。現在、日本では春のスギ、ヒノキに次ぐ花粉症ですが、米国ではブタクサが原因の花粉症が最も多いようです。

ブタクサ花粉は表面にデコボコがあること、サイズがやや小さいことから、鼻や目の症状だけでなく、喉のイガイガ、皮膚のかゆみを訴える人が多いのが特徴です。

ブタクサ花粉症の予防や対策について詳しいことは、以下の記事をご覧ください↓

【花粉症症状】もう飛んでいる！秋のお悩みブタクサ花粉症とは（2019年版）

１．【2019年8月21日更新】 花粉飛散情報

（１）きょう8/21の花粉～「少ない」予想

きょう21日は、ブタクサ、イネ科などが「少ない」予想です。

ウェザーニュースによると、西日本や東日本では前線に近いため朝から雨が降りそうです。晴れていてもにわか雨に注意してください。日中の気温は30℃以上を超える所が多いでしょう。花粉の飛散は少ない予想です。

●8月21日 東京の花粉予想

ブタクサ、イネ科など「少ない」予想

●8月21日 東京の気象予報

お昼：曇り　気温30℃　湿度56％

夕方：雨　気温28℃　湿度76％

（２）きのう8/20の花粉情報～花粉少ない

きのう8月20日の花粉は、ブタクサ、イネ科などの花粉飛散が「少ない」でした。

●8/20の花粉自動計測器「KH3000」で計測した花粉濃度

花粉自動計測器「KH3000」で30分毎に計測する花粉個数をもとに、その日の1立方メートルあたりの平均花粉濃度（花粉個数/ｍ³）を報告します。

・8月20日：4.6個/m³　平均的な濃度

●8/20のダーラム法で観測した花粉個数

ダーラム法で捕集した花粉の種類と飛散個数（1cm²あたり）を報告します。

・8月20日：ブタクサ、イネ科「少ない」

イネ科花粉：0個/cm²

ブタクサ花粉：0.6個/cm²

ヨモギ花粉：0個/cm²

カナムグラ花粉：0個/cm²

その他花粉：1.5個/cm²

●イネ科やブタクサなどの草の花粉の場合～「鼻アレルギー診療ガイドライン2016」を参考にして以下のように表記します。

1日の花粉飛散量ランク
（草の花粉）

少ない	0.05個～1.0個/cm²
やや多い	1.1個/cm²～5.0個/cm²
多い	5.1個/cm²以上

●スギなどの木の花粉の場合～「日本アレルギー協会花粉情報標準化委員会」の定義を参考にして以下のように表記します。

1日の花粉飛散量ランク（木の花粉）

少ない	10個/cm²未満
やや多い	10個/cm²以上30個/cm²未満
多い	30個/cm²以上50個/cm²未満
非常に多い	50個/cm²以上

２．『花粉データ』2019年8月

・KH3000の平均花粉濃度データ（8月1日～8月20日）

・ダーラム法の花粉個数データ（8月1日～8月20日）

・東京の気象データ（8月1日～8月20日）

♦過去のデータはこちらをご覧ください↓

花粉飛散データ（https://kafunq.com/category/information/kafun-date/）

３．『東京都内の花粉飛散情報 by 埼玉大学』とは

『東京都内の花粉飛散情報 by 埼玉大学』は、花粉症クエストが国立大学法人・埼玉大学大学院理工学研究科・王青躍研究室が行う花粉飛散測定に協力し、東京都世田谷区で観測した花粉症の原因となる花粉飛散情報をほぼ毎日配信します。

6月はカモガヤ、オオアワガエリ、ネズミホソムギなどのイネ科花粉を中心に飛散状況を観測します。

●『東京都内の花粉飛散情報 by 埼玉大学』の測定方法（KH3000やダーラム法とは？）や配信内容など詳しいことはこちら≫