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【花粉情報】5月,6月の花粉症は何の花粉?イネ科?カモガヤ?症状の特徴や対策法は?

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5月といえばまだ春の花粉症の代名詞であるスギやヒノキの花粉もわずかに飛散していますが、実はこの時期に大量に花粉を飛ばし始めるのがイネ科の植物です。5月、6月から9月にかけて主に花粉症の原因になるのはイネ科雑草(カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリ、ネズミホソムギなど)の花粉で、夏の花粉症の代名詞になっています。

ここでは、

✅イネ科の花粉症とは

✅イネ科やそれ以外の花粉症の原因となる植物(スギ、ヒノキ、シラカンバ、ハンノキ、コナラ)の5月、6月の地域別飛散予測

✅対策法

についてご紹介します。

監修:花粉症クエスト編集部 スタッフ(環境アレルギーアドバイザー 登録番号:1811002)

参照:鼻アレルギー診療ガイドライン2020

1.イネ科の花粉症~5月、6月の花粉飛散予測

・花粉症の原因となるイネ科の植物

植物の分類上、イネ科には約700属、1000種もの植物がありますが、花粉症に関係する種類は10種程度です。牧草として外国から入ってきたものが雑草化し、畑や田んぼだけでなく公園、河川敷、道路沿いなど日本全土にわたって生息しています。

(花粉症の原因となるイネ科植物)

  • カモガヤ
  • ハルガヤ
  • オオアワガエリ
  • イタリアン・ライグラス またはネズミムギとよぶ
  • ペレニアル・ライグラス またはホソムギとよぶ
  • ナガハグサ

イネ科植物の種類(「ザ!世界仰天ニュース」より)

イネ科植物の種類

左から、カモガヤ、オオアワガエリ、ネズミホソムギ

・5月・6月のイネ科花粉の地域別飛散量

イネ科花粉の飛散は年に2回ピークがあります。田植えや稲刈りのシーズンと同じく、5月から6月、8月から9月にかけてです。

特に関東地方は5月から9月、年によっては10月ごろまで長期にわたってイネ科花粉が飛散する傾向がみられます。

・ほとんどのイネ科花粉に共通抗原性

花粉症の原因となるイネ科雑草は10種類程度ですが、ほとんどのイネ科花粉の間に共通抗原性があるため、特定のイネ科雑草の花粉症と分類、識別するよりも、イネ科花粉症として全体で捉える方がいいでしょう。つまり、カモガヤでアレルギー反応が起こる人は、ハルガヤやライグラスにもアレルギー反応して花粉症の症状が出る可能性が高いのです。

Point! 共通抗原とは

異なる花粉や食品に、まったく同じか、もしくはほぼ同じアミノ酸配列をもつたんぱくが共通に含まれると、身体の免疫機能が両方を区別せずにどちらにも反応してしまうことがあります。これを交差反応といいます。その交差反応を起こすアレルゲンを共通抗原とよびます。

・スギやヒノキ花粉症の人がカモガヤに反応することも

イネ科花粉の間で交差反応するだけでなく、スギやヒノキとも交差反応することがあります。

荻野 敏氏らが行った研究より「スギ花粉症の約60%がヒノキにも花粉症の反応を示し、さらにその半数の人がカモガヤにも反応した」と報告されています。

この結果から、スギ花粉症の3分の1程度の人がカモガヤにも花粉症の反応をすることがわかります。イネ科花粉の間には共通抗原性があるので、カモガヤだけでなくイネ科全体にスギやヒノキ花粉症の人がアレルギー反応をしてしまう可能性があるのです。

・口腔アレルギーにも注意

イネ科雑草は以下の果物にも共通抗原性があります。

メロン・スイカ・トマト・ジャガイモ・バナナ・オレンジ・セロリ

これらの果物のたんぱく質とイネ科のアレルゲンたんぱく質に似ている部分があるため、イネ科花粉症の人がこれらの果物を食べると口や口の周りがかゆくなったり腫れることがあります。これを「花粉-食物アレルギー症候群」(Pollen-Food Allergy Syndrome-PFAS)または「口腔アレルギー症候群」(果物・野菜アレルギーともいう)といいます。ひどい時にはアナフィラキシーショックといって死に至るような重篤な症状を起こすことがありますので、おかしいなと思ったらすぐに医師に相談してください。

Point! 口腔アレルギーに注意!花粉と関連のある食べ物

(参照:九段坂病院皮膚科など)

  • ハンノキ・シラカンバリンゴ・モモ・梨・びわ・さくらんぼ・ニンジン・セロリ・クミン・コリアンダー・アーモンド・クルミ・ヘーゼルナッツ・大豆・もやし・豆乳・キウイ・トマト・ジャガイモ・甘草・当帰など
  • スギ:メロン・モモ・スイカ・キウイ・トマトなど
  • ヒノキ:トマトなど
  • イネ科:メロン・スイカ・トマト・ジャガイモ・バナナ・オレンジ・セロリなど
  • ヨモギ:ライチ・セロリ・ニンジン・セリ科のスパイス・モモ・キウイ・カモミール・トマト・ジャガイモなど
  • ブタクサ:ライチ・メロン・スイカ・キュウリ・ズッキーニ・バナナなど

・イネ科花粉症の特徴~雷雨喘息にも注意!

イネ科の花粉症はスギやヒノキの花粉症と基本的に同じで、鼻炎や目の症状が中心です。

木の花粉と異なり、草の花粉は花粉が下から突き刺すように飛んでくるので、目のかゆみを感じやすい傾向があるようです。

また皮膚のかゆみを感じやすいとされています。イネ科花粉症はスギ花粉症に比べて、のどの症状を訴える人が多いという研究報告もあります。(後藤 啓恵ら、1997年「イネ科花粉症臨床的検討」(耳鼻臨床))

  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • くしゃみ
  • 目のかゆみや充血
  • 喉、肌、耳、頭皮などのかゆみ
  • 頭痛
  • 微熱
  • 口腔アレルギー
●ライグラスの花粉症で呼吸困難に!

オーストラリアのメルボルンでは、2016年11月に、イネ科のライグラス花粉症の人が、嵐と雷雨の影響で破裂して小さくなったライグラスの花粉粒子を大量に気管や肺に吸い込み、集団喘息が発生、9名の人が亡くなるという事象が起こりました。

日本でも5月から夏にかけてゲリラ豪雨が起こりやすくなっています。そのせいで花粉が破裂して小さい粒子になり、イネ科花粉症の人に、喉のイガイガ、喘息が起こることがあるので注意してください。

➡中居くんの「ザ!世界仰天ニュース」(日テレ)で紹介された花粉症による死亡事象とは

花粉症で死ぬ!呼吸困難になるイネ科花粉症の「雷雨喘息」とは?「花粉破裂」はもっとキケン?

花粉症で死ぬ!呼吸困難になるイネ科植物ライグラスの「雷雨喘息」とは?「花粉破裂」はもっとキケン?

・イネ科花粉症の対策法

イネ科の雑草は背丈がさほど高くないので、スギやヒノキのように遠くまで飛びません。せいぜい数十~百メートル程度です。従って一番の対策法はイネ科雑草に近寄らないことです。

外出時にはマスクやメガネ、帽子を着用し、帰宅時には手洗い、目洗い、うがいを心がけましょう。

5月に気候がよくなると窓を開けることが増えますが、カーテンをこまめに洗濯したり、濡れ雑巾で床や棚を拭くと効果的です。

➡イネ科花粉症で1番多いカモガヤとは?順天堂大・伊藤潤先生がやさしく解説↓↓

カモガヤ アレルギー |【花粉症クエスト】アレルギー辞典

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2.イネ科以外の5月、6月花粉情報

5月、6月はイネ科花粉が中心とはいえ、それ以外の花粉症の原因となる花粉も飛んでいます。

花粉の種類、地域別に確認していきましょう。

●スギ ~5月・6月地域別飛散情報

スギの写真 春の花粉症 花粉の種類 スギ

■5月、6月のスギ地域別飛散

スギは西日本では4月に花粉飛散がほぼ終了しますが、関東から東北にかけては5月でも少量ながら花粉の飛散がみられます。

スギ花粉は風に乗せて花粉を飛ばして子孫を増やす「風媒花」で、数十キロから数百キロメートル以上も離れた場所まで運ばれます。お住まいの近くにスギ林がなくても、例えば隣の県の山林からスギ花粉が飛んでくるのです。

スギ花粉とヒノキ花粉は約7割もアレルゲンたんぱく質の構造が似ており、スギ花粉症の人がヒノキ花粉症を発症するケースが多くみられます。ヒノキ花粉にも注意をしてください。

また上述のように、スギ花粉症の人がイネ科花粉にも反応を示すことがありますので、スギ花粉飛散が終了しても油断しないで対策に心がけましょう。

●ヒノキ~5月・6月地域別飛散情報

春の花粉症 原因花粉 ヒノキ 雄花

ヒノキの雄花(引用:Σ64)

■5月、6月のヒノキ地域別飛散予測

スギ花粉のピークが過ぎると、ヒノキ花粉のピークがやってきます。例年、3月下旬から4月中旬にかけてがピーク時期で、地域によっては5月、6月ごろまで飛散が続きます。

山の標高の下にあるヒノキから花粉が飛び始め、標高の上の方にあるヒノキの花粉に移っていきます。5月のゴールデンウィーク前後でも山の上にあるヒノキから沢山の花粉が大量に飛ぶことがあるので、注意してください。

言わずと知れたNo1.アレルゲン!順天堂大学 伊藤潤先生がやさしく解説↓

スギ/ヒノキ アレルギー |【花粉症クエスト】アレルギー辞典

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●ハンノキ属~5月・6月地域別飛散情報

春の花粉症 原因花粉 ハンノキ 雄花写真

ハンノキ まだ未熟な雄花(引用:KENPEI)

■5月、6月のハンノキ属地域別飛散予測

落葉高木のハンノキは日本全域に分布します。湿地において森林を形成する数少ない樹木のひとつで、ハンノキ林がある地域でハンノキ花粉症がよくみられます。新潟地方では田んぼの畔に「はざ木」としてよく植えられています。

ハンノキの花は冬の12~2月頃(北海道では3月頃)に葉の先につき、2月初めから6月末にかけて花粉が飛散します。飛散のピークは3月、4月ですが、5月、6月でもまだ花粉飛散が残ります。

ハンノキと同じカバノキ科ハンノキ属の落葉高木に「ヤシャブシ」や「オオバヤシャブシ 」があります。ヤシャブシは西日本に、オオバヤシャブシは太平洋側によく生えています。これらの花粉も花粉症の原因になり、花粉飛散時期は1月から4月です。

ヤシャブシ(引用:Akiyoshi’s Room )

春の花粉症 原因花粉 ヤシャブシ

ハンノキ花粉は「花粉ー食物アレルギー」(口腔アレルギー、果物アレルギーともいう)の一番の原因といわれています。リンゴやモモを食べると口が腫れるなどの症状が出る方は注意してください。詳しくはこちら↓をご覧ください。

桃やリンゴで口が腫れる果物アレルギーはハンノキやシラカバ花粉が原因?~カバノキ科花粉症とは

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●シラカンバ~5月・6月地域別飛散情報

春の花粉症 原因花粉 シラカンバ写真

シラカンバ(引用:663highland)

■5月、6月のシラカンバ地域別飛散予測

シラカンバ(白樺)はシラカバともいい、カバノキ科カバノキ属の落葉樹のひとつです。樹皮が白いことからこのような名前がついたと言われています。シラカンバ花粉がみられるのは、北海道と一部の東北地方で、飛散時期は4月~6月です。関東でも3月~5月にわずかに花粉がみられます。

●コナラ~4月・5月・6月地域別花粉飛散

コナラ

コナラの雄花(ウィキペディアより引用)

春の花粉症 原因花粉 コナラ写真

コナラの雄花(KENPEIより引用)

■5月、6月のコナラ地域別飛散予測

コナラ 花粉飛散4月、5月、6月

コナラはブナ科コナラ属の落葉広葉樹です。秋になるとドングリが成ります。コナラ属の花粉の間には強い共通抗原性があるためコナラ属花粉症ともよばれています。

コナラ属には、

  • コナラ
  • クヌギ
  • カシワ
  • ミズナラ
  • アラカシ
  • アカガシ
  • シラカシ

などがあります。

花粉の飛散時期は、日本北部で5月~6月、中部以南で4月~6月です。

また、コナラとハンノキの花粉には共通抗原性があるため、ハンノキ花粉症の方がコナラにアレルギー反応してしまうことがあります。コナラは都会の公園によく植えられていますので、花粉症の方はご注意ください。

 3.おわりに~休暇中の注意点

5月はゴールデンウィークで外出する機会が多く、花粉に暴露して花粉症の症状が悪化したり、再発するケースがよくあります。

病院がお休みのときに辛い症状を鎮めるためには、ドラッグストアで市販の抗ヒスタミン作用や抗アレルギー作用がある飲み薬、目薬、鼻スプレーを利用してください。

また、休暇中でも規則正しい生活やバランスのとれた食事をこころがけて、体調管理をしっかり行ってください。日頃からお茶やヨーグルトなどカラダに良いとされる食品を積極的にとることもおすすめです。

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