【花粉症症状・原因】雨で花粉症がひどくなる?喉のイガイガ、痛み、咳がでるのはなぜ?

【花粉症症状・原因】雨で花粉症がひどくなる?喉のイガイガ、痛み、咳がでるのはなぜ?

「今日は花粉が飛んでいるな」と感じるときはからっと晴れた日が多いですが、以外と雨の日やその翌日に花粉症の症状がひどくなる傾向があります。雨の日にはとくに喉のかゆみや痛み、咳がでることが多くありませんか。ここでは雨が与える花粉への影響や雨の日の花粉症の症状の特徴、対策法などをご説明します。

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1.花粉のアレルゲン

雨が花粉に与える影響をご説明する前に、花粉のアレルゲンについてお話します。

花粉症が引き起こされる原因は花粉そのものではなく、花粉の表面や内部にあるアレルゲン物質(抗原)です。スギ花粉でいうと、花粉の表面に付着している「Cry j1」と、花粉内部にある「Cry j2」がアレルゲン物質です。それらのアレルゲンが身体の中に侵入し、すでに身体の中にできていた抗体と結合することで発症します。

スギ花粉のアレルゲン 構造 Cryj1 Cryj2

DAIKIN より引用

Check! 花粉症が起こるメカニズム

花粉症の原因となる物質は花粉の表面や中に存在する特定のたんぱく質です。それをアレルゲン(抗原)といいます。花粉アレルゲンが目や鼻などの粘膜から侵入すると、白血球の一種のマクロファージがそれらを取り込みます。
すると、その刺激で免疫細胞であるTh0細胞から、Th1細胞とTh2細胞がつくられます。Th2細胞は花粉やハウスダストなどのアレルゲンに反応し(アレルギー反応)、Th1細胞は細菌やウイルスなどの異物に対して反応します。
本来はTh1細胞とTh2細胞は相互にその働きを見張り、この2つがバランスよく働きます。例えばTh1細胞はTh2細胞のアレルギー反応を抑える役割を果たしています。
しかし、原因花粉にたくさん曝露すると、そのアレルゲンの刺激でTh2細胞が過剰につくられてしまいます。
すると、そのアレルゲンに特異的なIgE抗体が産生されます。この段階を「感作」といいます。
再度、そのアレルゲンが体内に入ってくると、産生されていたIgE抗体とアレルゲンがマスト細胞や好塩基球細胞にくっついて活性化させます。
するとヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質が大量に放出されます。
ヒスタミンやロイコトリエンなどは鼻や目などの粘膜にある受容体を刺激し、くしゃみ、鼻づまり、目の充血といったアレルギー症状が出てしまうのです。

花粉症が発症するメカニズム

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2.雨が花粉に与える影響

・雨で花粉が破裂する

花粉は雨などが原因で湿気を含むと膨張します。すると大気中にある汚染物質と衝突して花粉が破裂しやすくなります。

埼玉大学大学院理工学研究、王青躍教授らの研究報告によると、湿度100%を超えた直後のスギ花粉の直径が26.37μであったのに対し、破裂直前では32.56μと花粉が膨張している様子が観察できました。湿気の影響で約2割から3割も膨張しているということです。

また、大気中の大気汚染物質と花粉が超突すると花粉が破裂しやすくなります。自然な状態で割れる花粉は約2割程度ですが、大気汚染物質と接触した場合約8割が破裂すると王教授は説明しています。

例えば、スギやヒノキ花粉でいうと、朝方に山間部から花粉が飛散すると、風にのって数百~数千キロもの距離を超えて都心部に到達しますが、その間に雨が降ると花粉が膨張し大気汚染物質と衝突して花粉が破裂しやすくなるのです。

・破裂した花粉からアレルゲンが放出

花粉が破裂すると、花粉の表面や内部にあるアレルゲン物質が放出されます。

スギ花粉の一般的な直径は約30μmですが、アレルゲン物質であるCry j1やCry j2は1.0μm以下のPM1.0として放出されます。

アレルゲン物質はそのままの姿で飛ぶこともありますが、PM2.5や黄砂、その他有害な大気汚染物質に付着して浮遊していることもあります。

そして、雨のときには花粉や花粉から放出されたアレルゲン物質が地上に落下していても、雨があがりや天気が晴れると花粉やアレルゲン物質が乾燥し再度空中に舞い上がります。従って、雨の日やその翌日は花粉を感じることが多いのです。

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3.雨の日は咳や喉の症状が多い

・微小なアレルゲン粒子が喉や気管支に侵入

花粉症の原因物質であるアレルゲンの大きさは花粉より微小な粒子になっています。スギ花粉の例でいえば、花粉が30μであるのに対し、アレルゲンであるCry j1やCry j2は1.0μ以下のサイズです。

花粉症は4大症状とばれる「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」の症状が中心ですが、これらは花粉が原因で目や鼻の粘膜や神経が刺激されることで起こるものです。花粉のサイズであれば直接に呼吸器系深部に入り込めませんが、アレルゲン物質はより微細な粒子なので、鼻や目の粘膜をすり抜けて喉や気管支、肺などに入り込みます。その結果、喉がイガイガしたり、痛みを感じたり、咳が出やすくなるのです。頭皮や首のまわりなど皮膚のかゆみが多く感じられるのも同じ理由です。

・気管支炎や喘息の誘発も

花粉のアレルゲン物質には粉じん、排気ガス、工場排煙、金属成分、硫酸塩や硝酸塩など、いわゆるPM2.5が付着していることがあります。すると花粉のアレルギー性が増悪されます。

呼吸器系深部にまで侵入した悪性の花粉アレルゲンが原因で気管支炎や喘息まで症状が進行してしまうこともあるのです。

4.花粉症対策には最低でもPM2.5対応商品で

ここまでの説明でおわかりのように、花粉症対策をしっかりするためには、いわゆる「花粉対応」の商品では不十分で、最低でもPM2.5 、できればウイルス対応しているものを選びましょう。最近ではほとんどのマスクや空気清浄機も花粉だけでなくウイルス対応にもなっているので、そのようなものを選んでください。

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5.おわりに

春に大陸から多くの黄砂が飛んでくる九州地方、都心部の幹線道路の周辺地域などで、花粉症が多く発症しているのも、花粉が破裂して飛び散ったアレルゲン物質を私たちが吸収しているからです。

また、雨の日やその翌日には花粉が破裂してアレルゲン物質が放出されやすく、喉かゆみ・痛み、咳などの症状が発症したり、鼻水や目のかゆみなどの症状がひどくなる傾向があります。花粉サイズよりも細かい粒子に対応したグッズなどを利用してしっかり花粉症対策を行ってください。

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