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2018年度「スギ花粉米」研究目的の提供先を募集~お米を食べて花粉症対策~

農研機構(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)は2018年4月12日、遺伝子組換えイネによって生産した「スギ花粉米」を、研究用試料として民間企業や大学、研究機関に提供するための公募説明会を実施しました。

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1.スギ花粉米とは

●スギ花粉米とは

スギ花粉米とは遺伝子組換えで「改変型スギ花粉アレルゲンたんぱく質」を蓄積したお米です。

スギ花粉米 米で改変型アレルゲンを発現させるメリット

お米にはPB-1というたんぱく質を貯蔵する顆粒があり、PB-1は胃や腸の消化酵素でも分解されにくい性質をもっています。

そのPB-1に遺伝子組換えでスギ花粉の改変型アレルゲンたんぱく質を導入させます。そのお米を食べるとスギ花粉の改変型アレルゲンがしっかり腸まで届くことになりますが、腸には約60%もの免疫細胞が集中しており、腸管免疫寛容(食物に含まれているアレルゲン物質に対してアレルギー応答を起こさない現象)が期待されます。つまり、お米を食べるたけでスギ花粉症を緩和・予防できる対策法になると考えられています。

➡スギ花粉米の詳しいことはこちら

農研機構 高野誠氏

【花粉米】⑤《農研機構・高野誠氏インタビュー》「国民病のスギ花粉症対策に日本の農家が役立つことを夢見て」Part 1

そのスギ花粉米には「スギ花粉ポリペプチド含有米」と「スギ花粉ペプチド含有米」の2つのタイプがあります。

●「スギ花粉ポリペプチド含有米」

スギ花粉ポリペプチド含有米の導入遺伝子

スギ花粉ポリペプチド含有米は、花粉症の原因となるスギ花粉アレルゲン物質の「Cry j 1」及び「Cry j 2」の構造を改変して全長をお米の中に発現させたものです。

アミノ酸の並び方が改変されているとはいえ「Cry j 1」「Cry j 2」のエピトープ(身体のT細胞が認識する抗原の特定の構造単位)全部が含まれるため、すべてのスギ花粉症患者に有効性があると期待されています。

なおスギ花粉ポリペプチド含有米の玄米1gあたりにCry j 1、Cry j 2は2mg程度蓄積されています。

●スギ花粉米ペプチド含有米

スギ花粉ペプチド含有米の導入遺伝子

スギ花粉ペプチド含有米は、スギ花粉アレルゲンのエピトープのうち、主要な7つを連結したペプチド(7Crpと呼ぶ。ペプチドとは2個以上のアミノ酸が結合したもので、たんぱく質より小さいもの)を発現させたお米です。

7Crpはアレルゲン全長ではなく部分的なものであるため、スギ花粉のIgE抗体との反応性は低く安全性が高い(アレルギーショックなどが起こりにくい)と考えられる一方、患者によって効果が得られない場合もあります。

スギ花粉ペプチド含有米はキアタケと日本晴で生産していますが、キアタケには玄米1gあたりに7Crpが2.5mg程度、日本晴れには0.4g程度が蓄積されています。

2.今回の公募の概要

●原則としてスギ花粉米の粉砕物を提供

2018年度 スギ花粉米 提供する生物材料

今回の公募で提供を予定しているスギ花粉米は、原則として「スギ花粉米ポリペプチド含有米」と「スギ花粉ペプチド含有米」の粉砕物(粒度100μm以下)としています。

農研機構が保有する粉砕機は「たたくタイプ」で、100μm程度の粒子に粉砕が可能。粉砕された状態であれば、遺伝子組換え生物ではなくなるため、カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等を使用等する際の規制措置を講じることで、生物多様性への悪影響の未然防止等を図るためのルール)に基づく取扱いが必要なくなります。

粉砕物であっても100μm程度の大きさであればPB-1の形状が保持されるため、腸管免疫寛容などの有効性に問題はないと考えられています。

また粉砕の際の高温度や圧力が原因でPB-1の機能が劣化することはないとしています。

●希望があれば精米でも提供可能だが、通常はパック米で提供

原則は粉砕物としていますが、提供先の希望があれば精米の状態で提供することも可能としています。精米のときにお米の発芽機能は裁断されますが、微小な米粒の場合に裁断をしそこなうことも考えられるため、精米であれば遺伝子組換え体としての取り扱いが義務付けられますす。よって過去のケースでは、農研機構が(遺伝子組換え体の取扱いに精通している)業者を紹介してパック米の状態にした上で提供しています。

スギ花粉米のパック米(大阪はびきの医療センター資料より)

大阪はびきの医療センター 試験米の外観

➡花粉米の生みの親・慈恵医大の齋藤教授インタビュー

慈恵医大 斎藤先生

花粉症の症状の根治・緩和に副作用が少ない「スギ花粉米」はスギ花粉症対策食品として実用化を【インタビュー】

3.スギ花粉米提供希望の申込み

今回の提供は研究開発を目的としているため、昨年と同様に個人への提供は行いません。

提供を希望する機関は、2018年4月17日までに、生物材料利用研究開発計画提案書を、法人であることを証する書類と共に郵送にて提出します。

提案は審査委員会によって審査を行い、その結果をゴールデンウイーク前後に公表する予定としています。

また、今年度は今回の公募の後にも6月又は7月頃に追加公募を行う予定です。

応募に関して詳しくはこちらをご覧ください。

➡2018年8月6日公募説明会レポート↓

2018年度第2回「スギ花粉米」提供先募集(農研機構)~お米を食べてスギ花粉症対策

4.昨年度の提供先2機関は臨床研究を実施中

昨年度にスギ花粉ペプチド含有米を提供した東京慈恵会医科大学と大阪はびきの医療センターは、現在も臨床研究を実施している最中です。2018年スギ花粉飛散シーズンが終了し、免疫反応や臨床面のデータを分析した後、研究結果が公表される予定です。

➡慈恵医大や大阪はびきの医療センターが行っている臨床研究の内容はこちら

2017年12月4日花粉米セミナーレポート第一弾

『お米でスギ花粉症を治す・予防する花粉米セミナー2017』レポート~効果、安全性、将来の展開は?(Part1)

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