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お米でスギ花粉症対策「スギ花粉米」、近い将来に実用化を目指す~令和2年度栽培計画について

お米でスギ花粉症対策「スギ花粉米」、近い将来に実用化を目指す~令和2年度栽培計画について

2020年6月24日、農研機構(*1)は令和2年度の遺伝子組換えイネ「スギ花粉米」の第一種使用等による栽培に関する説明会を開催しました。

農研機構によると、「スギ花粉米」は2016年から東京慈恵会医科大学などと共同で行った臨床研究の結果を論文としてまとめ学術誌の査読を受けている段階。近い将来に民間企業による実用化をすすめるためのはずみになると期待している。

ここでは「スギ花粉米」とは何かをご説明し、説明会で報告された令和2年度のスギ花粉米栽培実験計画についてレポートします。

(*1)国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構の通称名

1.スギ花粉米とは

「スギ花粉米」とは、スギ花粉症の原因物質であるアレルゲンを改変し、それを遺伝子組換え技術でお米の中のPB-Ⅰという顆粒に導入し、蓄積させたものです。改変したアレルゲンのたんぱく質には2種類あり、それぞれが導入されたお米を、

  • スギ花粉ペプチド含有イネ
  • スギ花粉ポリペプチド含有イネ

と呼んでいます。

スギ花粉米に導入された改変型ペプチドは、スギ花粉のアレルゲンそのものではないため、スギ花粉米を食べても身体がスギ花粉が入ってきたとは思わずに免疫寛容(*2)を誘導できるので、アナフィラキシーショックの危険性が低く安全性の高い花粉症対策法になると考えられています。

説明会の画像を撮影

(*2)免疫寛容とは、特定の抗原(アレルギーの原因物質)でも安全なものと身体が認識した場合は免疫反応が働かない状態になること。

2.令和2年度のスギ花粉米の栽培実験計画

(1)新開発のペプチド含有米で栽培実験

農研機構は、令和2年度も昨年度同様、新たに開発された「スギ花粉ペプチド含有米」を用いて栽培実験を行います。

おととしまで使用していた旧タイプのスギ花粉ペプチド含有米は、10年以上前に開発されたもので、新タイプは近年の国のガイドラインに沿うように再開発されました。

組換えの相違点としては、遺伝子組み換えに成功したかをスクリーニングするための目印として導入する遺伝子マーカーを、抗生物質抵抗性遺伝子から除草剤抵抗性遺伝子に変更したことです。

導入するお米の種類を「キアタケ」から「どんとこい」に変更したことも相違点のひとつで、「どんとこい」は広い地域で栽培しやすく、味も良いタイプのお米とされています。

新・旧のスギ花粉ペプチド含有米の違い

説明会の画像を撮影

(2)ポリペプチド含有米の実験は無し

今年度も昨年度同様、「スギ花粉ポリペプチド含有米」の栽培実験は行われません。

➡スギ花粉米のこれまでの歩みはこちらをご覧ください↓↓

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