【花粉米】お米でスギ花粉症対策「スギ花粉米」の臨床研究最新状況、平成30年度の栽培計画

【花粉米】お米でスギ花粉症対策「スギ花粉米」の臨床研究最新状況、平成30年度の栽培計画

農研機構(*1)は、2018年3月20日に平成30年度遺伝子組換えイネの第一種使用等による栽培に関する説明会を開催しました。来年度に栽培を計画している遺伝子組換えイネの中には今年度同様スギ花粉の改変型ペプチドを導入されたスギ花粉米も含まれています。

ここではスギ花粉米とは何かをご説明し、説明会で報告された平成29年度のスギ花粉米栽培結果や平成30年度の栽培実験計画についてレポートします。

(*1)国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構の通称名

➡今年度もスギ花粉米を外部機関に提供します

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1.スギ花粉米とは

スギ花粉米とは、スギ花粉症の原因となるアレルゲンを改変したたんぱく質を、遺伝子組換え技術でお米の中のPB-Ⅰという顆粒に導入し、それが蓄積されたものです。改変されたたんぱく質には2種類あり、それぞれが導入されたお米を、

  • スギ花粉ペプチド含有イネ
  • スギ花粉ポリペプチド含有イネ

と呼んでいます。

スギ花粉米の安全性向上の工夫

スギ花粉米に導入された改変型ペプチドは、スギ花粉のアレルゲンそのものではないため、スギ花粉米を食べても身体がスギ花粉が入ってきたとは思わずに免疫寛容(*2)を誘導できるので、アナフィラキシーショックの危険性が低く安全性の高い花粉症対策法になると考えられています。

スギ花粉米によるアレルゲン免疫療法とは

(*2)免疫寛容とは、特定の抗原(アレルギーの原因物質)でも安全なものと身体が認識した場合は免疫反応が働かない状態になること。

➡スギ花粉米の生みの親のひとり、慈恵医大・齋藤教授インタビュー

花粉米 斎藤先生インタビュー

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2.平成29年度スギ花粉米の栽培結果

今年度(平成29年度)のスギ花粉ペプチド含有イネ、スギ花粉ポリペプチド含有イネはそれぞれ以下のような栽培結果であったと報告されました。

ペプチド含有イネ

H29スギ花粉ペプチド含有イネ 栽培結果

ポリペプチド含有イネ

H29 スギ花粉ポリペプチド含有イネ 栽培結果

農研機構は平成28年度からスギ花粉米の実用化を促進するために研究用試料として外部の研究機関などにスギ花粉米を提供していますが、平成29年度も前年度に引き続き、東京慈恵会医科大学および大阪はびきの医療センターが実施するスギ花粉症の症状改善効果の臨床研究のために、スギ花粉ペプチド含有米を提供しました。

東京慈恵会医科大学では、2016年の研究にも協力してくれた30人のスギ花粉症患者の方を3つのグループに分けて、スギ花粉米20グラム、5グラム、0グラム(プラセボ米)が入っているパック米を2017年10月から半年間食べてもらっています。

大阪はびきの医療センターでは、2016年11月からスギ花粉米5グラム入りのパック米を連日食べている10名のスギ花粉症患者の方に2018年の春まで継続して食べてもらっています。

両機関とも被験者の臨床面や免疫学的な効果を検証し、今年の夏ごろまでに研究結果を報告する予定です。

農研機構としては、今回の臨床研究の結果によって研究用のスギ花粉米の必要量が増加する可能性を考慮し、安定的な供給が図れるように平成30年度以降の栽培計画を立案、実施していきたいとしています。

➡慈恵医大と大阪はびきのセンターの臨床研究について

2017年12月4日花粉米セミナーレポート第一弾

『お米でスギ花粉症を治す・予防する花粉米セミナー2017』レポート~効果、安全性、将来の展開は?(Part1)

3.平成30年度スギ花粉米の栽培実験計画

来年度(平成30年度)のスギ花粉米の栽培実験計画は以下の通りです。

ペプチド含有イネ

H30 スギ花粉ペプチド含有イネ 栽培計画

ポリペプチド含有イネ

H30 スギ花粉ポリペプチド含有イネ 栽培計画

4.スギ花粉米の名前が複数あるのは?

説明会の質疑応答にて、スギ花粉米には「スギ花粉症緩和米」「スギ花粉症治療米」と別の名前が複数ある理由について尋ねられました。

それに対して、スギ花粉米は2000年代初頭から研究開発が開始され、当初は健康食品として実用化することを念頭にしていたため名前を「スギ花粉症緩和米」としていたが、その後、症状を治す効果を引き上げたポリペプチド含有米を開発し、サプリメントのような形態に加工し医薬品として提供することに研究目標に変えたため「スギ花粉症治療米」と命名した。しかし現在は、農研機構の役割を外部の機関や企業が実用化をするためのサポート役としたオープンイノベーション方式に転換したため、名前も「スギ花粉米」と変更したと、説明がありました。

➡スギ花粉米のこれまでの歩みはこちらをご覧ください

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