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【花粉症薬】鼻の症状別おすすめ漢方薬はどれ?漢方で花粉症治療のメリットとは

【花粉症薬】鼻の症状別おすすめ漢方薬はどれ?漢方で花粉症治療のメリットとは
花粉症の治療には、一般的に西洋医学に基づく薬が使用されます。効き目が早くアレルギー症状を鎮めるのに向いていますが、副作用が起こったり、根本的な治療にはならないことが多いのです。一方、漢方薬は、アレルギー症状を穏やかに抑えながら、原因を改善し、体の状態を整えていく、体質改善することに向いているとされています。

ここでは、花粉症における漢方薬のメリットについてご説明し、鼻の症状タイプ別のおすすめ漢方薬についてご紹介します。

花粉症に漢方薬のメリットとは

花粉症の治療に漢方薬を使用するメリットのひとつは、眠くなる成分が入っていないことです。

一般的に使用される花粉症の飲み薬には抗ヒスタミン成分が含まれています。花粉症の症状の原因物質であるヒスタミンを抑える効果がある一方、脳内ではヒスタミンは活力を支える成分なので、ヒスタミンが抑えられてしまうと眠気、だるさなどが起こります。

一方、漢方薬には抗ヒスタミン成分は含まれないので、眠さやだるさを心配せずに服薬することができます。

さらに、漢方薬は小さなお子様から大人まで幅広い人が服用できるのも、もうひとつのメリットです。

また、症状を一時的に抑えるだけでなく、体質改善など体の状態を整えられる点は、一般的な花粉症飲み薬にはない作用です。

あなたの鼻の症状のタイプは?

漢方薬を選ぶにあたって大切なのは「自分の症状に合った処方」を選ぶことが大切。

あなたの鼻の症状に当てはまるのは以下のうちどれでしょうか?

タイプ① ・・・ 水のようなサラサラした透明な鼻水が出る
タイプ② ・・・ 鼻づまりが中心
タイプ③ ・・・ ネバネバと粘性のある黄色い鼻水が出る

症状別おすすめ漢方薬はコレ!

それではタイプ別におすすめの漢方薬をご紹介します。

タイプ①には「小青竜湯」

タイプ①はこのような症状の方です。

□ 水のようなサラサラした透明な鼻水が出る
□ くしゃみが1日何度も出る
□ カラダが冷えるとひどくなる
□ 朝起きてから、しばらくひどい

【おすすめの漢方薬】は、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

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【第2類医薬品】小青竜湯エキス顆粒クラシエ 24包

小青竜湯は、「水」(すい)※によって冷えた体の部分を温めながら、水分代謝を促すとともに、「気」を動かして、鼻水(鼻汁)、くしゃみなどの鼻症状を抑えます。

眠くなる成分が入っていないので、仕事や勉強で眠くなりたくない方にも適しています。

水のような鼻水や痰、くしゃみ、鼻づまり、咳などの症状があるとき、かぜやアレルギー性鼻炎などのときによく処方されます。また、花粉症の治療にも使われているほか、鼻炎、気管支炎、気管支喘息(ぜんそく)などにも用いられます。
※血液以外の水分や体液を指すもので、体をうるおすもののこと。

効能:比較的体力があるものの次の諸症:鼻づまり、蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎

タイプ②には「葛根湯加川芎辛夷

タイプ②はこのような症状の方です。

□ 鼻づまりが中心
□ 無色~白色、少し粘り気のある鼻水
□ お風呂などで温まると、鼻づまりが軽減される
□ くしゃみ、鼻水が治まっても鼻づまりだけが残る
□ 慢性鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎)

【おすすめの漢方薬】は、 葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)

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【第2類医薬品】「クラシエ」漢方葛根湯加川キュウ辛夷エキス錠 96錠

体を温める「葛根湯」をベースにした処方で、冷えによってたまった「水」の発散を促して、鼻づまりなどの症状を改善していきます。

眠くなる成分は入っていません。

効能:体力中等度以上で、皮膚の色が浅黒く、ときに手足の裏に脂汗をかきやすく腹壁が緊張しているものの次の諸症:蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび

タイプ③には「葛根湯加川芎辛夷

タイプ③はこのような症状の方です。

□ネバネバと粘性のある黄色い鼻水が出る
□ 鼻がつまって鼻水が出ない
□ 頬~前頭部の痛みや頭重感
□ にきびやのどの炎症

【おすすめの漢方薬】は、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

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【第2類医薬品】荊芥連翹湯エキス錠Fクラシエ 96錠

余分な熱を冷まして追い出すとともに、鼻の通りを良くします。また、「気」をめぐらせることで、鼻づまりを改善していきます。

首から上の炎症に効く処方なので、鼻づまりや濃い鼻水が出るほか、扁桃炎やにきびなどにも効果が期待できます。

眠くなる成分は入っていません。

効能:体力中等度以上で、皮膚の色が浅黒く、ときに手足の裏に脂汗をかきやすく腹壁が緊張しているものの次の諸症:蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび

漢方薬で上手に花粉症対策

漢方医学はオーダーメイド医療といわれることがあります。同じ病名でもひとりひとりの病態は異なるものととらえたり、同じ人でも時間の経過とともに病態が移り変わるとされているので、個々の病態に相対的にあった治療を施します。

従って、花粉症の治療や予防に漢方薬を検討している人は、ぜひ漢方医や専門の薬局に相談し、自分のオーダーメイド治療法をアドバイスしてもらってください。

また、漢方薬は副作用がなく安全というイメージがありますが、副作用が全くないわけではありません。西洋医学の処方薬や市販薬と一緒に服用してはいけない組み合わせもあります。もし市販の漢方薬を飲んで変だなと思ったら、早めに医師に相談してください。

【参照】 クラシエ薬品