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〈2023年版〉花粉症薬(処方薬)ランキングを発表!人気の飲み薬はどれ?

〈2023年版〉花粉症薬(処方薬)ランキングを発表!人気の飲み薬はどれ?

2023年春は、日本の多くの地域で花粉飛散量が例年より多くなると見込まれています。花粉症治療の中心的な薬剤は「抗ヒスタミン薬」で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりだけでなく、目のかゆみ、皮膚のかゆみ、しっしんなどにも効果があります。

近年、アレグラ、クラリチン、ザイザルなど従来からあった抗ヒスタミン薬に加え、ビラノア、デザレックス、ルパフィンなど新らしい薬が発売されて選択肢が増えました。その結果、実際にどの薬が多く処方されているのか気になる人が多いようです。

そこで今回は、厚生労働省が集計しているデータを元に、主要な抗ヒスタミン薬の処方数伸び率を比較した人気ランキング〈2023年版〉をご紹介します。

1.処方数伸び率ランキング

・ランキングの基準

NDBオープンデータとは、厚生労働省が国民の医療動向や健康状態を把握するために集計している統計資料です。
その中で、薬剤データとして薬効分類別に処方数の上位100位を公表しています。

今回は、直近の公表データである第7回(2020年4月~ 2021年3月診療分)とぞの前年第6回(2019年4月~2020年3月診療分)の処方数を比較して伸び率ランキングを作成しました。

伸び率を計算する際には、

・後発品がある薬は、先発品の処方数に、最も処方数が多い後発品の処方数を含める

・OD錠がある薬は、OD錠の処方数を含める

としています。

伸び率=各薬の(第7回処方数)÷(第6回処方数)

・処方数伸び率1位はデザレックス

集計の結果、処方数伸び率ランキング1位は、デザレックスになりました。前年比伸び率は3.16倍です。

2位がルパフィンで1.18倍、3位がビラノアで1.05倍でした。

主な第2世代抗ヒスタミン薬の処方数前年比伸び率
(編集部調べ)
順位 製品 一般名(成分名) 伸び率(倍)
デザレックス錠5㎎ デスロラタジン 3.16
2 ルパフィン錠10㎎ ルパタジン 1.18
3 ビラノア錠20㎎ ビラスチン 1.05
4 アレジオン錠20㎎ エピナスチン 1.00
5 アレグラ錠60㎎ フェキソフェナジン 0.94
6 ジルテック錠10㎎ セチリジン 0.87
7 アレロック錠5㎎ オロパタジン 0.85
8 ザイザル錠5㎎ レボセチリジン 0.81
9 タリオン錠10㎎ ベポタスチン 0.76
10 クラリチン錠10㎎ ロラタジン 0.65
11 ディレグラ配合 フェキソフェナジン

プソイドエフェドリン

0.53

伸び率=各薬の(第7回処方数)÷(第6回処方数)

・デザレックス躍進の理由

デザレックスは2016年11月に発売になりましたが、保管問題が発覚したために、2019年1月7日に販売をいったん停止。2019年11月18日から販売再開となりました。

つまり、当分析の対象データであるNDB第7回(2020年4月~ 2021年3月診療分)の間は通年で販売されていますが、ぞの前年第6回(2019年4月~2020年3月診療分)は数か月しか販売されていません。その結果、約3倍という高い伸び率になったと言えます。

・処方数ではビラノアが強い

そこで、1~3位の処方数を最新データであるNDB第7回で比較してみました。すると、以下のようにな結果に。

上位3つを処方数で比較
 
順位 製品 一般名(成分名) 処方数
ビラノア錠20㎎ ビラスチン 230,792,022
2 ルパフィン錠10㎎ ルパタジン 145,915,341
3 デザレックス5㎎ デスロラタジン 93,906,538

これをみると、伸び率ランキングでは3位だったビラノアが圧倒的な強さを見せていることがわかります。

2.デザレックスとは

デザレックスは、同じ第2世代抗ヒスタミン薬の「クラリチン」の進化系です。花粉症などのアレルギー性鼻炎、蕁麻疹(じんましん)、皮膚疾患に効くとされています。

効果の持続性に優れている薬で、1日1回の服薬です。また、眠気を起こしにくく、ビラノアのように食事の影響を受けることがないため、飲む時間の制約がありません。

後発品(ジェネリック)や市販薬は販売されていません。

【デザレックス錠5mg】

  • 主成分:デスロラタジン
  • 薬価:51.70円/錠(2023年2月現在)
  • 用量・用法:通常、12歳以上は1日1回1錠を使用
  • 車の運転:禁止や注意なし

デザレックスについてはこちら↓をご覧ください。

【花粉症薬】処方薬ビラノアとデザレックスとは~アレグラやザイザルよりも人気になる?!

3.ルパフィンとは

ルパフィンは、国内では2017年11月27日に発売され、現在、最も新しい第2世代抗ヒスタミン薬ですが、世界ではそれより前から承認され、80か国以上で販売されています。

アレルギーと関係するヒスタミンという物質を抑える抗ヒスタミン作用に加えて、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの原因となる血管拡張などを阻害する抗PAF作用も含まれています。夜の鼻づまりがつらい、という方に多く処方されているようです。

即効性と持続性に優れていますが、眠気がやや気になるため、車の運転は禁止されています。

後発品(ジェネリック)や市販薬は販売されていません。

【ルパフィン錠10mg】

  • 主成分:ルパタジンフマル酸塩
  • 薬価:54.9円/錠(2023年2月現在)
  • 用量・用法:通常、12歳以上は1日1回1錠を使用。
  • 車の運転:禁止

ルパフィンについてはこちら↓をご覧ください。

【花粉症薬】処方薬ルパフィンとは~アレグラ、ビラノア、デザレックスとの違いは?

4.ビラノアとは

ビラノアの特長は、現時点で抗ヒスタミン薬の中で最も眠くなりにくく、速効性に優れていることです。

1日1錠の服用ですが、空腹時に服用しないといけないので、食事のタイミングに気をつける必要があります。

後発品(ジェネリック)や市販薬は販売されていません。

水なしでも口で溶ける「ビラノアOD錠20mg」が2021年12月10日から新発売になりました。価格はビラノア錠20㎎と同じです。

ビラノア

【ビラノア錠20mg】

  • 主成分:ビラスチン
  • 薬価:61.90円/錠(2023年2月現在)
  • 用量・用法:通常、15歳以上は1日1回1錠を空腹時に使用
  • 車の運転:禁止や注意なし

ビラノアについてはこちら↓をご覧ください。

【花粉症薬】処方薬ビラノアとデザレックスとは~アレグラやザイザルよりも人気になる?!

5.まとめ~眠気と強さのランキングはこちら

今回は、処方数の伸び率をもとに、ランキングを作成しました。上位3つに関しては、処方数の伸び率、処方数、薬の特徴をみて、総合的に判断していただくのがよいと思います。

なお、薬の効き目には個人差がありますので、医師によく相談してください。

また、抗ヒスタミン薬の特徴である、眠気や効き目の強さで比較したランキングにもありますので、それもご参照ください。

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2020年シーズンから、花粉症の重症患者向けに、皮下注射による新しい治療法「ゾレア」がスタートしました。

ゾレアはすでに気管支喘息やじんましん向けに使用されている薬ですが、花粉症向けに世界で初めて適用可能になりました。飲み薬や点鼻薬などだけでは症状が軽くならない方は、医師に相談してみるといいでしょう。

ゾレアの詳しいことは、以下をご覧ください。

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