花粉症の人が朝起きてすぐに鼻水、鼻づまり、くしゃみが止まらない症状を「モーニングアタック」といいます。モーニングアタックによって目覚めが悪くなることはもちろん、朝の用事がはかどらない、1日を通して気分が塞いでしまったなど、QOL(生活の質)に大きな影響を与えています。
ここでは、モーニングアタックが起こる原因やその対策法についてご紹介します。
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1.モーニングアタックの原因
モーニングアタックが起こる原因には以下のようなことが考えられています。
●自律神経のバランスが乱れ
自律神経は全身の器官をコントロールするために24時間働いている神経で、バランスが崩れると全身の機能に支障をきたして、さまざまな症状が出ます。
自律神経には活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経があります。
昼間は交感神経が優位なため、血管を収縮させてくしゃみや鼻水などの症状を抑えるようにします。一方、夜間や寝ているときは副交感神経が中心で、目が覚めたときは、まだ副交感神経が優位な状態にあります。ふつうは朝の活動とともに徐々に交感神経が働くように切り替わるのですが、中には起き抜けに一時的に両者のバランスが崩れることがあります。すると、鼻粘膜の血管が膨張して鼻づまりが起こったり、膨張した血管から水分がもれて鼻水が出るといった”モーニングアタック”が起こってしまうのです。
●寝室・寝具の花粉
寝室の床や寝具についた花粉を睡眠中に吸うことで、モーニングアタックが起こります。
人の出入りや窓の開放で花粉が寝室に入り込んでいたり、花粉が体についたまま寝てしまったことで、知らず知らずに寝ている間に花粉を吸っていることがあります。
また、起きてふとんを畳んだりすると、ふとんや床に落ちていた花粉が空中に舞い上がり、その結果特に起床時にくしゃみや鼻水がひどいこともあるようです。
●寝る前に発症した鼻づまり
寝る前に発症した鼻づまりで睡眠中の呼吸や睡眠が浅くなり、朝にはさらに鼻炎の症状が悪化することがあります。
2.モーニングアタックの対策法
モーニングアタックを予防したり軽くするための対策法には以下のようなものがあります。
●手先・足先などを動かしてから起き上がる
ヨガでは、お休みのポーズである「屍(しかばね)のポーズ=シャバーサナ」をした後に、いきなり起き上がらずに手先、足先、頭などを軽く動かします。これは副交感神経が優位になっている身体を目覚めさせるためです。
ふだんから朝起きたらいきなり起き上がらずに、寝ている身体を少し動かして副交感神経から交換神経に切り替わるように努めましょう。
●シーツや枕カバーを洗濯する
シーツや枕カバー、布団カバーをこまめに洗濯して花粉を取り払いましょう。
●布団やシーツなどを外に干さない
布団や洗濯したシーツ、枕カバーは外干せずに室内干し、乾燥機などを活用しましょう。
●ハンディ掃除機を活用する
布団に付いている花粉やハウスダストなどをハンディ掃除機で取り除きましょう。
●寝室に空気清浄機を置く
寝室の空気の出入りがあるところに空気清浄機を置いて花粉やハウスダストなどを除去しましょう。
●カーテンを洗う
以外と見落としがちなのがカーテンについている花粉。カーテンを洗濯したり、花粉対策用のカーテンに交換することで花粉が室内に侵入するを防ぎます。
●マスクを着けて寝る
マスクを着けて寝ると花粉が鼻や口から入るのを防ぐだけでなく、乾燥を防いで鼻や気管の湿度が保たれるので、鼻炎だけでなく咳の症状にもおすすめです。
●鼻の穴にワセリンを塗る
鼻の入り口にワセリンや保湿用ジェルなどを塗ると、花粉が鼻の中に入るのをブロックしたり、鼻の粘膜の乾燥を防いでくれます。
●寝る前に抗ヒスタミン薬を服用する
食前・食後を気にせずに、いつ飲んでもOKなタイプの抗ヒスタミン薬を寝る前に服用して、朝の鼻炎症状を鎮める効果を狙います。
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3.寒暖差アレルギーにも注意
1日の気温差や室内と室外の温度差が8~10度程度あると、鼻水が流れ出ることがあります。これを寒暖差アレルギーといいます。アレルギーと名がついているものの、特定のアレルゲンが原因の症状ではなく、自律神経のバランスの乱れが原因です。モーニングアタックと併発していたり、花粉症でない方でもモーニングアタックのような症状が起こりえるので注意してください。
➡寒暖差アレルギーとは
激しい温度差で起こる「寒暖差アレルギー」の症状や原因、対策法とは?
自律神経の乱れが原因とはいえ、寒暖差アレルギーでも花粉症の時と同様に身体でヒスタミンが分泌されているというデータがあり、アレグラFX、クラリチンEX、アレジオン20といったヒスタミンが炎症を起こすのをブロックする抗ヒスタミン薬が寒暖差アレルギーの鼻水に効くこともあります。
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