この時期の激しい気温差で、鼻水が出たり、だるいなどの体調不調が起こります。こういう症状を「寒暖差アレルギー」といいます。しかし、名前にアレルギーとついていても、花粉症やハウスダストアレルギーのような免疫機能がかかわる病気ではなく、医学的には血管運動性鼻炎と呼ばれる病気です。
寒暖差アレルギーは、1日の間や数日間で、気温差が8℃~10℃程度になると起こりやすいとされていますが、この時期の秋の花粉症や風邪との症状と似ていることもあり、見分けにくいのも特徴です。
ここでは、花粉症、風邪、寒暖差アレルギーの見分ける「簡単セルフチェック」や対処法ついてご紹介します。
花粉症?風邪?寒暖差アレルギー?
くしゃみや鼻水などの症状の原因が、花粉症なのか風邪なのか、はたまた寒暖差アレルギーと呼ばれる血管運動性鼻炎なのか、ご自身でできる簡単セルフチェックをご紹介します!
Point! かんたんセルフチェック
●目のかゆみがある ➡花粉症
●高熱が出ている ➡風邪
●寒気がする ➡風邪
●鼻水が黄色くネバネバしている ➡風邪
●鼻水がサラサラで水っぽい ➡花粉症 または 寒暖差アレルギー
●主に朝方や寝起きにくしゃみや鼻水などの症状が出る ➡花粉症
●症状が1週間以上続く ➡花粉症
●外に出たり、室内に入った直後に鼻水がでる ➡寒暖差アレルギー
●咳が出る、喉が痛い ➡風邪 または 花粉症の可能性も
市販の風邪薬で対処する方法も
風邪、花粉症、寒暖差アレルギーのどれかわからないが、鼻水を抑えたいときには、短期的に市販の風邪薬を服薬してみてもいいいでしょう。
市販薬の風邪薬の中には、抗ヒスタミン薬と呼ばれるアレルギー症状を緩和する成分が入っているタイプがあります。抗ヒスタミン薬には、寒暖差アレルギーにも効果があると報告されています。ただし、風邪薬の抗ヒスタミン薬はほとんどが第1世代抗ヒスタミン薬と区分されるもので、眠気や口の渇きとった副作用がでることがあります。
現在、病院では花粉症などのアレルギー症状には、第1世代の副作用を改善した第2世代抗ヒスタミン薬が多く処方されます。寒暖差アレルギーでも、第2世代抗ヒスタミン薬が含まれる市販の花粉症薬(「アレグラFX」「クラリチンEX」など)を短期的に服薬しても問題ありません。
風邪薬と花粉症薬を一緒に服薬すると、ダブルで抗ヒスタミン薬の副作用である眠気やだるさが出るので、気をつけてください。どうしたらいいのか気になるときには、自己判断せずに、医師や薬局の薬剤師さんに相談してください。
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