鼻の穴や鼻の下にワセリンやクリームを塗って花粉や花粉アレルゲンが鼻の奥に侵入するのを防ぐ「鼻バリア」が今年も活躍しています。マスクを着けられないときや、鼻の下がガサガサで痛いときに行うと効果的です。2019年4月3日放送のNHK「ガッテン!」でも紹介されました。
2016年頃、ツイッターの「鼻の穴と目の周りにワセリンを塗ると効く」というつぶやきが人気になり、それ以降、花粉対策の定番のひとつとなりました。英国等の海外では日本のようにマスクを着ける習慣ががなく、昔から花粉やホコリ対策にワセリンを鼻や目の周辺に塗っていたんですよ。
ここでは鼻バリアに使うオススメのワセリンなどのクリーム(油)をご紹介します!
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1.ワセリン
ワセリンの原料は石油です。石油を高純度に生成してつくられたものをワセリンと呼んでいます。石油を顔に塗って大丈夫?と思うかもしれませんが、石油は自然由来の素材なので安全性は高いです。
ワセリンはリップクリームの代わりや乾燥したお肌にクリームのように使うことがありますが、化粧水や美容液との大きな違いは、角質層まで浸透することなく、肌の表面にとどまること。ワセリンは保湿剤などが添加されていない“油”そのものなのです。だから肌に栄養を与えたり、肌を潤わせたりという効果は期待できません。肌の保護膜の代わりに、乾燥を防いだり、ホコリなどの刺激から守る役割をしてくれます。
ワセリンにはいろいろな製品があります。
●ヴァセリン
一番有名なのがドラックストアで販売されいるヴァセリン。ヴァセリンはユニリーバが名付けたいわゆる商品名(ブランド名)です。以下でご説明するワセリンの種類の中では黄色ワセリンに分類されます。
●ワセリン
ワセリンは原料名のことを指します。純度の違いで「黄色ワセリン」「白色ワセリン」「プロペト」「サンホワイト」の4種類に分類されます。
黄色ワセリンだけでなく、医療機関で使用される白色ワセリンやプロペト、サンホワイトも第3類医薬品または化粧用油として処方箋がなくてもドラッグストアやインターネットで販売されています。
●黄色ワセリン
黄色ワセリンは、ワセリンの4種類の中では一番純度が低く、不純物の含有量が多いタイプです。黄色っぽい色味をしています。ヴァセリンは黄色ワセリンにあたります。
●白色ワセリン
黄色ワセリンの純度を高めたものが白色ワセリンです。
一般的にワセリンというと白色ワセリンのことを指し、医療機関でも使用されています。
安価なことと、特別純度にこだわらなくてもよい場合は、白色ワセリンが使用されることが多いようです。
●プロペト
プロペトは白色ワセリンの純度を高めたものです。
目の近くなどデリケートな部位に使用する場合、プロペトが用いられます。
医療機関でも使用されています。
●サンホワイト
サンホワイトはプロペトの純度を高めたものです。
プロペトでも刺激があったり、かゆみやかぶれが出てしまう人や、肌の弱い赤ちゃんに使用されます。
アレルギーパッチテストの基剤に使用されるほど、刺激が少ないです。
ただし、サンホワイトは保険適用外のため、ほかのワセリンに比べると高価です。
2.ワセリンの応用品「鼻でブロック」
アレルシャット「鼻でブロック」の中身は独自技術で高精製したワセリンを数種類配合したものです。
ワセリンと同じく、クリームを鼻の中に塗って保護被膜を作り花粉をキャッチします。
ミントの香りづけで、スッとして鼻が通る感覚が人気です。(無香料タイプもあります)
3.ごま油・オリーブオイル
ごま油やオリーブオイルなど、どこの家のキッチンにもある調味料も鼻バリア用の油に変身しします。
ごま油やオリーブオイルには独特の香りがあるので、夜寝る前に鼻の穴に塗るのがおすすめ。
油分が鼻の粘膜の乾燥を防止し、花粉が侵入するのをから守ってくれます。
椿油やベビーオイルでもOKですよ。
4.まとめ~お花見に鼻バリア
春はお花見のシーズン。お花見の時にマスクをずっと着けているわけにはいかないですよね。そんな時に鼻バリアをするのがおすすめです。
アトピーがあるなどお肌が敏感な方や小さいお子さんは、純度が高いサンホワイトを使う方が安心ですが、そうでない方は市販品のヴァセリンをひとつバックに入れておくと、鼻バリアだけでなくリップクリームとしても使えて便利です。
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