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花粉症・鼻アレルギー向け「点鼻ステロイド薬」の違いや特徴~小児には?市販薬は?(アラミスト、ナゾネックス、エリザス等)

花粉症・鼻アレルギー向け「点鼻ステロイド薬」の違いや特徴~小児には?市販薬は?(アラミスト、ナゾネックス、エリザス等)

花粉症の治療で、点鼻ステロイド薬鼻噴霧用ステロイド薬ともいう。点鼻薬は通称鼻スプレーともよばれる)を処方されることが増えています。欧米ではかねてから内服薬の抗ヒスタミン薬と同じように多く使用されていましたが、日本でも「鼻アレルギー診療ガイドライン2016年版(改定第8版)」で新たに花粉症の初期療法の一つ(花粉飛散直前や症状が軽症の段階から用いられる薬)に入れられたように認知が広がっています。

ここでは代表的な医療用医薬品(処方薬)の点鼻ステロイド薬をご説明し、またドラッグストアで手に入る市販の点鼻ステロイド薬をご紹介します。

1.点鼻ステロイド薬とは

点鼻ステロイド薬とは、ステロイド成分が含まれた点鼻薬(鼻スプレー)です。ステロイド成分は、鼻の粘膜で起こるアレルギー症状に対して高い抗炎症作用があるために、花粉症向けの薬のカテゴリの中で点鼻ステロイド薬は症状改善効果の高い薬として位置づけられています。

その特徴は、以下の通りです(*)

  1. 効果が強い
  2. 効果発現は1日~2日
  3. 副作用は少ない
  4. 鼻アレルギーの3症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)に等しく効果がある
  5. 投与部位のみ効果が発現する

(*)参照:「鼻アレルギー診療ガイドライン2016」

以前は、鼻づまりなどの症状が重い場合に処方されることが多かったのですが、花粉飛散直前または症状が現れた時などの初期段階の炎症から使用することで、花粉飛散ピーク時の症状悪化を抑制できることが明らかとなり、2016年版の「鼻アレルギー診療ガイドライン」から初期療法のひとつとされました。

点鼻ステロイド薬のもうひとつの特徴は、抗ヒスタミン薬の内服薬などによくみられる眠気やインペアードパフォーマンス(眠くないのに集中力、判断力、作業効率の低下すること)がないことです。喉や鼻から液だれがするから嫌だ、味がまずいから苦手という患者さんもいるものの、眠気が伴わずに速く強い効果が出現するのは点鼻ステロイド薬のメリットといっていいでしょう。

2.代表的な点鼻ステロイド薬

点鼻ステロイド薬の代表的な製品は以下の通りです。

代表的な点鼻ステロイド薬
製品名 主成分
アラミスト フルチカゾンフランカルボン酸エステル
エリザス デキサメタゾンシペシル酸エステル
ナゾネックス モメタゾンフランカルボン酸エステル
リノコート ベクロメタゾンプロピオン酸エステル
フルナーゼ フルチカゾンプロピオン酸エステル

個別にみていきましょう。

・アラミスト

アラミスト点鼻液27.5μg 56噴霧用

アラミスト点鼻液27.5μg 56噴霧用(gskホームページより)

後述するフルチカゾンプロピオン酸エステルが主成分の「フルナーゼ」の後継として、フルチカゾンフランカルボン酸エステルが主成分の「アラミスト」は2009年に販売開始されました。

フルナーゼが1日2回の噴霧だったのに対し、アラミストは1日1回各鼻腔に1噴霧ずつでよくなりました。また、デバイス(噴霧器)が人間工学に基づいて設計された「横押し式」で使いやすく、液だれがしにくいことも特徴となっています。

・エリザス

エリザス点鼻粉末200μg28噴霧用

エリザス点鼻粉末200μg28噴霧用(日本新薬HPより)

「エリザス」の主成分はデキサメタゾンシペシル酸エステルで、1日1回、各鼻腔に1噴霧ずつ投与します。パウダー(粉末)剤のエリザスは2009年12月に発売された当初は噴霧ごとにカプセルで薬を充填する容器でしたが、2012年6月には14日間分の薬を噴霧器に入れる定量噴霧式残数カウンター付き点鼻噴霧剤が発売となりました。

・ナゾネックス

ナゾネックス

(MSDホームページより)

2008年に発売された「ナゾネックス」の主成分はモメタゾンフランカルボン酸エステルで、各鼻腔に2噴霧ずつ1日1回投与します。56噴霧の2週間用と112噴霧の4週間用があります。

ナゾネックスのオーソライズド・ジェネリック(先発医薬品メーカーに特許等の使用を許可されたジェネリック医薬品)として、キョーリンリメディオ社が「モメタゾン」名で承認を得ていますが、まだ発売はされていません。

・リノコート

点鼻ステロイド薬 リノコート

リノコートパウダースプレー鼻用25μg(帝人HPより)

2003年11月に発売された「リノコート」ベクロメタゾンプロピオン酸エステルが主成分のドライパウダーのステロイド点鼻薬です。1日2回1噴霧します。噴霧器にはカウンターがついており、残存量が確認しやすくなっています。

ステロイド薬と一緒に入っているドライパウダーが鼻粘膜を覆うことで、花粉アレルゲンが鼻粘膜と接触するのを阻止したり、薬を鼻粘膜に付着させて効果を持続させる特徴があります。

リノコートには主成分ベクロメタゾンプロピオン酸エステルのジェネリック医薬品(後発医薬品)が複数あります。

・フルナーゼ

点鼻ステロイド薬 フルナーゼ50μg 28噴霧用

フルナーゼ50μg 56噴霧

(gskホームページより)

フルチカゾンプロピオン酸エステルが主成分の「フルナーゼ」は、1日に2回噴霧します。1回あたりは1噴霧が通常ですが、症状により1日の最大使用量は8噴霧まで可能としています。

フルナーゼには主成分フルチカゾンプロピオン酸エステルのジェネリック(後発医薬品)が複数あります。

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3.小児にも使える点鼻ステロイド薬

花粉症、ダニアレルギーなど子どものアレルギー性鼻炎は増加傾向にあります。それに伴い、小児にも使える点鼻ステロイド薬は増えています。

  • 小児用フルナーゼ25μg

通常 1 回各鼻腔に 1 噴霧(フルチカゾンプロピオン酸エステルとして25μg)を 1 日 2 回投与する。症状により適宜増減するが、 1 日の最大投与量は、8 噴霧を限度とする。

  • ナゾネックス50μg

通常、12歳未満の小児には、各鼻腔に 1 噴霧ずつ 1 日 1 回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして 1 日100μg)。

通常、12歳以上の小児には、各鼻腔に 2 噴霧ずつ 1 日 1 回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして 1 日200μg)。

  • リノコート25μg

通常、各鼻腔内に 1 日 2 回( 1 回噴霧あたりベクロメタゾンプロピオン酸エステルとして25μg)、朝、夜(起床時、就寝時)に噴霧吸入する。なお、症状により適宜増減する。

4.市販の点鼻ステロイド薬

点鼻ステロイド薬にもドラッグストアなどで購入できる市販薬があります。

ただし、処方薬と比べて市販薬では種類が限られていることや、安全面から使用方法が限定されている点を、念頭に入れておく必要があります。

具体的には、上記でご紹介した処方薬の中では、「リノコート」のベクロメタゾンプロピオン酸エステルしか市販の点鼻ステロイド薬はありません。また、18歳未満では使用してはいけないという年齢制限や、花粉による季節性のアレルギー性鼻炎などの短期間での使用に限定されています。

・ナザールαAR0.1%

浅田真央さんがイメージキャラクターとしておなじみの「ナザールαAR0.1%」は1噴霧中に処方薬(医療薬)と同じ濃度のベクロメタゾンプロピオン酸エステルが含まれています。

通常、1日2回朝と夕に、左右の鼻腔内にそれぞれ1噴霧ずつ噴霧します。

1日最大4回(8噴霧)まで使用できますが、使用間隔は3時間以上おいてください。

花粉の飛散ピークに合わせて、1年間に3ヵ月まで使用できます。

18歳以上が対象です。


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【指定第2類医薬品】ナザールαAR0.1%<季節性アレルギー専用> 10mL ※セルフメディケーション税制対象商品

・ナザールαAR

「ナザールαAR」は、処方薬と比べてベクロメタゾンプロピオン酸エステルが半分の濃度になっています。

通常、1日2回朝と夕に、左右の鼻腔内にそれぞれ1噴霧ずつ噴霧します。

1日最大4回(8噴霧)まで使用できますが、使用間隔は3時間以上おいてください。

花粉の飛散ピークに合わせて、1年間に3ヵ月まで使用できます。

18歳以上が対象です。

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【指定第2類医薬品】ナザールαAR<季節性アレルギー専用> 10mL ※セルフメディケーション税制対象商品

・コンタック鼻炎スプレー

「コンタック鼻炎スプレー」は、ベクロメタゾンプロピオン酸エステルがナザールαARと同じ成分量です。

使用方法は基本的にナザールαARと同じですが、唯一の違いは1年間に1ヵ月までの使用期限(ナザールαARは3ヶ月)となっていることです。(会社側に確認したところ、厚生労働省に3か月の申請をしていないだけだと説明を受けました)

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【指定第2類医薬品】コンタック鼻炎スプレー<季節性アレルギー専用> 10mL ※セルフメディケーション税制対象商品

・パブロン鼻炎アタック

「パブロン鼻炎アタック」は、ナザールαAR0.1%と同様に、ベクロメタゾンプロピオン酸エステルを処方薬と同濃度配合した点鼻薬です。

通常、1日2回朝と夕に、左右の鼻腔内にそれぞれ1噴霧ずつ噴霧します。

1日最大4回(8噴霧)まで使用できますが、使用間隔は3時間以上おいてください。

花粉の飛散ピークに合わせて、1年間に1ヵ月まで使用できます。(ここはナザールαAR0.1%との違いです)

18歳以上が対象です。

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【指定第2類医薬品】パブロン鼻炎アタック<季節性アレルギー専用> 8.5g ※セルフメディケーション税制対象商品

5.まとめ

最後に点鼻ステロイド薬の比較して表にまとめましたので、ご参考にしてください。

点鼻ステロイド薬の比較 一般名 剤形

点鼻ステロイド薬の比較表 用法 1日量 小児への適応 後発医薬品有無 市販薬有無

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