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市販の花粉症飲み薬、選び方やおすすめは?~強さ・眠気・服薬回数・価格で比較!

病院でもらう処方薬と同じ成分が同量入っている、ドラッグストアの市販薬「スイッチOTC医薬品」を知っていると、何かと便利です。

花粉症などのアレルギー性鼻炎の飲み薬でも、スイッチOTC医薬品の種類が増えてきました。ここではそれら(「アレジオン20」「ストナリニZジェル」「アレグラFX」「クラリチンEX」「タリオンAR」「エバステルAL」)を、「効き目の強さ」「眠気」「服薬回数」「価格」の観点で比較してご説明します。

1.ドラッグストアで買える花粉症向け飲み薬とは

花粉症などのアレルギー性鼻炎の治療には抗ヒスタミン薬と呼ばれる薬剤が中心に用いられます。抗ヒスタミン薬は「第1世代」「第2世代」に分類され、第2世代は第1世代で多くみられた眠気やだるさなどの副作用を改良しています。

現在では、病院でもらう処方薬もそうですが、ドラッグストアなどで購入される花粉症薬も第2世代抗ヒスタミン薬が大きく占めています。

ちなみに、総合感冒薬、いわゆる”風邪薬”の中には第1世代の抗ヒスタミン薬が配合されているものがあるので、眠気には注意してください。

●市販の第2世代抗ヒスタミン薬の種類

第2世代抗ヒスタミン薬が配合された市販の飲み薬には、主に以下のような商品があります。

主な第2世代抗ヒスタミンの市販薬(2021年2月1日時点)
市販薬名 処方薬の商品名 成分
アレジオン20 アレジオン錠20mg エピナスチン
エバステルAL エバステル錠10㎎ エバスチン
ストナリニZジェル ジルテック錠10 セチリジン
タリオンAR タリオン錠10mg ベポタスチン
アレグラFX アレグラ錠60mg フェキソフェナジン
クラリチンEX クラリチン錠10mg ロラタジン

2.効き目の強さで比較

上で紹介した主な第2世代抗ヒスタミン市販薬を、効き目の強さで比較しました。

その結果、効き目の速効性が最も速く、効き目が強いと感じやすい市販薬は「タリオンAR」です。

主な第2世代抗ヒスタミン薬のTmax値
Tmax値が低いと速効性高い=効き目強い
順位 製品名 一般名(成分名) Tmax(hr)
1 タリオンAR べポタスチン 1.2
2 ストナリニZジェル セチリジン 1.4
3 アレジオン20 エピナスチン 1.9
4 アレグラFX フェキソフェナジン 2.0
5 クラリチンEX ロラタジン 2.3
6 エバステルAL エバスチン 5.2

(参照:谷内一彦 日耳鼻 123: 196―204,2020)

●強さで1位、「タリオンAR」(成分:ベポタスチンベシル酸塩)

「タリオンAR」は2020年12月に新発売になりました。処方薬「タリオン錠10㎎」と同じ成分が同量入った市販薬です。

要指導医薬品のため、薬剤師さんがいるドラッグストアのみで販売されています。インターネット通販では購入できません。

  • 10錠:メーカー希望小売価格 1,280円(税抜) 1錠128円、1日あたり256円
  • 30錠:メーカー希望小売価格 2,400円(税抜) 1錠80円、1日あたり160円

➡タリオンARについて詳しいことはこちら↓

【花粉症薬】タリオンの市販薬、販売開始!どんな薬?どこで買える?効き目や眠気の比較は?

●強さで2位、「ストナリニZジェル」(成分:セチリジン)

「ストナリニZジェル」は処方薬「ジルテック錠10」と同じ成分が同量入った市販薬です。

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【第2類医薬品】ストナリニZジェル 12錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

*12日間服用する場合の価格例:12錠入り 1,481 円(税込)(2021年8月20日時点)

効き目の強さを比較する方法「Tmax値」については、こちらの記事をご参照ください↓

➡花粉症の飲み薬、強くて眠くなりにくいのはどれ?

花粉症鼻炎の処方薬、強さと眠気でランキング!比較する方法とは?

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3.眠気で比較

次に、眠くなりにくさで第2世代抗ヒスタミン市販薬を比較します。

薬の服薬による眠気やだるさ(鎮静作用)は、脳内ヒスタミンH1受容体の占拠率測定により評価することができます。その結果、最も眠くなりにくい薬は、「アレグラFX」です。

(ヒスタミンH1受容体占拠率 低い順)
ヒスタミンH1受容体占拠率が低いと、眠さやだるさを感じにくい
順位 製品名 一般名(成分名)
1 アレグラFX フェキソフェナジン
2 アレジオン20 エピナスチン
3 エバステルAL エバステル
4 ストナリニZジェル セチリジン
5 クラリチンEX ロラタジン
6 タリオンAR べポタスチン

(参照:谷内一彦 日耳鼻 123: 196―204,2020)

●眠くなりにくさで1位、「アレグラFX」(成分:フェキソフェナジン塩酸塩)

「アレグラFX」は処方薬「アレグラ錠60㎎」と同じ成分が同量入った市販薬です。

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*14日間服用する場合の価格例:28錠入り 1,350円(税込)(2021年8月20日時点)

●眠くなりにくさで2位、「アレジオン20」(成分:エピナスチン塩酸塩)

「アレジオン20」は処方薬「アレジオン錠20㎎」と同じ成分が同量入った市販薬です。

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【第2類医薬品】アレジオン20 12錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

*12日間服用する場合の価格例:12錠入り1,181円(税込)(2021年8月20日時点)

眠気を比較する方法「脳内ヒスタミンH1受容体の占拠率」については、こちらの記事をご参照ください↓

➡花粉症の飲み薬、強くて眠くなりにくいのはどれ?

花粉症鼻炎の処方薬、強さと眠気でランキング!比較する方法とは?

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4.服薬回数で比較

服薬したときに、血液中に成分濃度が長く保持されるほど、効果の持続性が高い薬と評価されます。

持続性の高い薬は服薬回数が少なくてすみます。

主な第2世代抗ヒスタミン市販薬の服薬回数は以下の通りです。

 
製品名 一般名(成分名) 服薬回数
エバステルAL エバステル 1日1回
クラリチンEX ロラタジン 1日1回
アレジオン20 エピナスチン 1日1回
ストナリニZジェル セチリジン 1日1回
アレグラFX フェキソフェナジン 1日2回
タリオンAR べポタスチン 1日2回
●効き目が長く続く、「エバステルAL」(成分:エバスチン)

「エバステルAL」は処方薬「エバステル錠10mg」と同じ成分が同量入った市販薬です。

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【第2類医薬品】エバステルAL 12錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

*12日間服用する場合の価格例:12錠 1,363 円(税込)(2021年8月20日時点)

●1日1回、「クラリチンEX」(成分:ロラタジン)

「クラリチンEX」は処方薬「クラリチン錠10㎎」と同じ成分が同量入った市販薬です。

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【第2類医薬品】クラリチンEX 14錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

*14日間服用する場合の価格例:14錠入り 1,350円(税込)(2021年8月20日時点)

5.1日あたりの価格で比較

第2世代抗ヒスタミン市販薬を、希望小売価格に基づいて、1日あたりの価格で比較しました。

その結果、1日あたりの価格が最も安かったのは、「アレグラFX」と「ストナリニZ」でした。

主な第2世代抗ヒスタミンの市販薬(2021年8月20日時点)
市販薬名 希望小売価格(税抜) 服薬回数 1日価格
アレジオン20(12錠) 1,181円 1日1回1錠 98円
エバステルAL(12錠) 1,363 1日1回1錠 114円
ストナリニZジェル(12錠) 1,481 1日1回1錠 123円
タリオンAR(30錠) 2,400円 1日2回各1錠 160円
アレグラFX(28錠) 1,350円 1日2回各1錠 96円
クラリチンEX(14錠) 1,350円 1日1回1錠 96円

アレグラFXの成分はフェキソフェナジン塩酸塩ですが、それを同量配合したジェネリック医薬品も多くの種類が販売されています。アレグラFXとの違いは、薬を固めるために用いられる添加物などですが、価格が安いことがメリットです。

アレグラのジェネリック医薬品で人気の「アレルビ」 1日あたり36円

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【第2類医薬品】アレルビ 56錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

*28日間服用する場合の価格例:56錠入り994円(税込)(2021年8月20日時点)

6.まとめ~どれがおすすめ?

今回は、主な第2世代抗ヒスタミン市販薬を、強さ・眠気・服薬回数・価格の面で比較しました。

効き目の強さで選ぶなら、2020年12月に新発売になった「タリオンAR」に注目です。

眠くなりにくいタイプが希望の場合には、「アレグラFX」が手堅いところですが、服薬回数が1日2回なので、忙しいくて飲み忘れが心配な方は「アレジオン20」もいいでしょう。

価格で選ぶなら、「アレルビ」に代表されるアレグラのジェネリック医薬品がコストパフォーマンスでおすすめです。

薬の効き方には個人差があるので、ドラッグストアにいる薬剤師さんに相談したり、以前飲んだことがある処方薬と同じタイプを選ぶと安心です。今回ご紹介した比較をご参考に、ご自身に合ったものを選んでくださいね。

2020年シーズンから、花粉症の重症患者向けに、皮下注射による新しい治療法「ゾレア」がスタートしました。

ゾレアはすでに気管支喘息やじんましん向けに使用されている薬ですが、花粉症向けに世界で初めて適用可能になりました。飲み薬や点鼻薬などだけでは症状が軽くならない方は、医師に相談してみるといいでしょう。

ゾレアの詳しいことは、以下をご覧ください。

スギ花粉症の新治療「ゾレア」とは?効果や対象者、薬の費用など日医大・大久保公裕教授がやさしく解説

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(参考)

日本医科大学 大久保公裕教授インタビュー

「鼻アレルギー診療ガイドライン2020」