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(2019年花粉症特集)今シーズンの花粉は多い?いつ頃飛散開始?花粉症の治療とは?~「花粉発生源対策普及シンポジウム」レポート(後編)

「全林協」(一般社団法人全国林業改良普及協会)は、国や都道府県と協力して「花粉発生源対策」を手がけていますが、その活動を広く一般の方々に知ってもらうために、2018年12月15日に新木場にある木材会館で花粉対策に関するシンポジウムを開催しました。

ここではその概要についてレポートします。(後編)

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1.花粉量予測には雄花の量を知ること

花粉症患者さんにとって最大の関心事はシーズンの花粉飛散量です。よく夏が暑いと翌春の花粉量が多くなると言われますが、果たして要因はそれだけでしょうか。

(特非)花粉情報協会 理事の横山敏孝さん「花粉量予測のための雄花量調査」について教えてくれました。

花粉情報協会 理事の横山敏孝さん
横山敏孝さん
「スギの雄花ひとつに約40万個もの花粉が入っています。花粉は種をつくるために別の木の雌花を求めて飛んでいくのです。スギ花粉の落下速度はかなりゆっくりで、1秒あたり2、3センチメートル程度です。なので飛散した花粉の一部が町の中まで到達するのです。
スギは10月下旬ごろ花粉が完成するのですが、6月中旬の気象条件によって雄花の数が左右されます。 
ヒノキの花粉が作られ始められる時期はスギと同じ頃なのですが、完成するのは3月半ば。よってスギよりも約ひと月おくれて花粉が飛び始めるのです。
スギの花粉飛散量を予測するには気象条件だけでなく、秋から冬にかけてどの程度雄花ができているかを調査する必要があります。
調査方法としては、スギ林の中で40本を目視観察します。1本ごとに着生状態をランク判定し、一定の係数をかけて雄花着生状態を導き出します。同時に林の中に『雄花トラップ』というかごを設置して、花粉を飛ばした後に落下する雄花の単位面積あたりの数や重さから雄花の量を推定します。
こうして推定された雄花数と花粉飛散数には相関関係があることが、これまでの調査の結果わかっています。ただし、スギの雄花数は調査方法が確立できたのですが、ヒノキの雄花はスギと比べると目視でわかりにくく、調査方法は現在開発途上です。

スギ花粉の生産量は地域差もあります。一般的に多い方から関東、東海、関西、九州とされています」

➡これを知っていれば、花粉情報のことがもっとわかる!↓

(2019花粉症特集)花粉は多め?少なめ?花粉飛散予測はどうやって行う?NPO花粉情報協会・横山敏孝理事に聞く

2.ズバリ、今シーズンの花粉量は?

そろそろ今シーズンの花粉飛散量や飛び始めが気になる頃。民間の気象情報会社からも花粉飛散予測が随時発表されていますが、果たしでそれは当たっているのでしょうか?

テレビでお馴染みの気象予報士 村山貢司さん「今シーズンの花粉量予測」を解説してくれました。

気象予報士 村山貢司さん

村山貢司さん

「前年夏の日射量や気温などの気象条件でその年の花粉飛散量が左右されるというのは正しいですが、要因はそれだけではありません。前年の飛散量にも大きく影響を受けるんです。

具体的には、前年の飛散量が少なく、6月から7月の日照時間が長いほど翌年の飛散量は多くなります。逆に前年の飛散量が多く、6月から7月の日照時間が前年並みであれば、花粉量は前年と同じか少なくなります。

さらに、11月頃の雄花のつきかたを確認することで、花粉量予測をより正確にすることができます」

【その年の花粉量の前年比傾向】

前年花粉量が多い 前年花粉量が少ない
前年夏の日照量が多い 同じ 多い
前年夏の日照量が前年並み 同じか少なめ 同じか多め
前年夏の日照量が少ない 少なめ 同じ

「1月の気象条件は花粉の飛び始めに影響します。スギの雄花は11月から12月は休眠しますが、その時期に気温が低いほど早く覚醒します。1月以降は開花の準備期間にあたるのですが、この時気温が高めだと飛び始めが早くなるのです。

こういった要因を踏まえて今シーズンの花粉量や飛散開始がどうなるかを予測すると、

  • ✅前シーズンはスギ、特にヒノキが大量飛散したので、来春の花粉生産量は少なくなります。
  • ✅一方、この夏は記録的は猛暑でした。
  • ✅つまりプラスとマイナスの要因を合わせてゼロ。

よって、今シーズンの花粉量はほぼ前年並みかやや多め、特に前年多かった東京ではそれより多くなることはないと考えいいと思います。

飛散開始については、11月、12月の気温が平年より1度程度高く、1月は高めに推移しているため、ほぼ平年並みの飛び始めと思っていいでしょう。平年並みというのは、関東ではバレンタインデーと覚えてください。九州、四国、静岡、房総半島が2月上旬、関西は関東より遅く開始します。

最近、温暖化の影響で花粉量が増えていると言う人がいますが、温暖化はスギ花粉量に関係ありません。一般的にスギは20~30年生になると雄花が成熟し右肩上がりに花粉量が増えます。そして樹齢50~60年にピークになりますが、そのあとはほぼ一定です」

3.花粉症治療の現状

花粉症の治療にはどのようなものがあるのか、「花粉症治療の現状」について名古屋市立大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 教授の鈴木元彦さんが解説してくれました。

名古屋市立大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 教授の鈴木元彦さん

鈴木元彦さん

「花粉症が生活の質(QOL)や生産性に悪影響することは研究データからも明らかです。日本では2008年時点で国民の約4人に1人が花粉症患者であると報告されています。

花粉症治療には大きくわけて4つの方法があります。それは、

  • ・抗原回避
  • ・薬物治療
  • ・免疫療法
  • ・手術療法

です。

抗原回避では、マスクやメガネをして外出するのが基本です。マスクは呼吸がしやすい程度のきめ細かいものを。メガネは縁付きの花粉対策用がベターではありますが、ふつうのメガネでも予防効果があります。

花粉が本格飛散する前に薬を飲み始める「初期療法」を行うと、症状が出にくかったり、花粉ピーク時に症状が軽くなったりします。

花粉症の治療薬の中心はヒスタミンという症状の契機となる物質をブロックする抗ヒスタミン薬です。抗ヒスタミン薬は開発された年代によって第一世代、第二世代に分かれますが、第二世代の方が脳へ移行が少ないため眠気やインペアード・パフォーマンスと呼ばれるだるさなどが出にくいとされています。

ところが、日本ではまだ処方される抗ヒスタミン薬のうち約3分の1が第一世代です。夜によく眠りたいという患者さんのニーズに応じているのがその理由のようですが、第一世代抗ヒスタミン薬を服用した方の睡眠時の脳波を調べてみた結果、健康な睡眠状態が誘導されていないことがわかったという報告があります。

抗ヒスタミン薬以外にも、症状の種類や重症度によって、鼻噴霧用ステロイド薬(点鼻薬)や抗ロイコトリエン薬を使用します。

手術療法は重症の患者さんのみに行う治療法ですが、その中には、

  • ・レーザー鼻粘焼灼術
  • ・下鼻甲介粘膜切除術
  • ・下鼻甲介骨摘出手術
  • ・後鼻神経切断術
  • ・鼻中隔矯正術

などがあります。

いわゆるレーザー手術は7割ぐらいの患者さんに効果があるようです。ただし、焼いた粘膜が再生すると再び症状が起こります。

後鼻神経切断術は比較的新しい手術法です。以前は鼻水と涙の神経の両方を切らなくてはいけなかったのが、涙の神経を含まない神経の束がわかり、以降この手法が広がっています。

免疫療法は、減感作療法ともよばれていました。重症度に関係なく誰でも行うことができ、体質改善を図るもので根治療法とされ、世界では注射を用いた方法が100年以上前から行われています。
日本では注射法はあまり普及しなかったのですが、その理由はアレルギーを起こす原因物質を皮下に注射で入れると、まれにぜんそくやアナフィラキシーなどの強い副反応が生じたり、長期にわたって通院が必要だったりすることです。
近年は、舌の下に液剤や錠剤を投与する舌下免疫療法が導入され、利用する患者さんも増えてきましたが、3年治療を継続して行っても約2割の患者さんには効かないと考えられています。
注射法と舌下法で効果はほぼ同じと考えていいですが、安全性は舌下法の方が高いとされています。ただし海外では舌下法でも強い副反応がでたという報告があります。
スギ花粉以外にダニでも舌下免疫療法がありますが、スギよりも副反応が出やすい傾向があります」

シンポジウムのレポート前編はこちら↓↓をご覧ください

(2019年花粉症特集)スギ花粉を減らす取り組みをしています~「花粉発生源対策普及シンポジウム」レポート(前編)

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