~花粉症対策レベル診断コーナー~
あたなの花粉症対策レベルは?チェックしてみよう!
第一弾:花粉編
花粉症を予防したり緩和するためには、正しい花粉症対策を行わなくてはなりません。
正しい花粉症対策には、花粉のことをよく知っている必要があります。
間違った花粉知識で、効果の期待できない花粉症対策をしていませんか?
それでは、あなたの花粉知識レベルをテストしてみましょう!
花粉症対策にあなたの花粉知識レベルをチェック!
診断の答えを確認して、正しい花粉知識を!
●スギは風媒花であり、スギ花粉は風に乗って数10km以上、ときには300km以上も離れた場所まで飛ぶことがあります。よって、
埼玉にあるスギ林の花粉が東京都心まで飛んでくることはよくあります。
●スギ花粉が飛ぶ時間帯は、その日の気象条件や季節によって変わりますが、一般的には昼前後と日没後に多くなっています。これは、気温が上がって午前中にスギ林から飛び出した花粉が数時間後に都市部に到達するためと、上空に上がった花粉が日没後に地上に落下してくるためと考えられています。従って、
スギ花粉が比較的飛ばない時間帯は、深夜といえるでしょう。
●スギ花粉の大きさは30μm程度(1μmは1mmの千分の1)です。PM2.5とは、2.5μm以下の小さな粒子のことを指しますので、
スギ花粉の大きさはPM2.5よりもかなり大きいです。
●スギは雌花と雄花とを同一の個体につける植物で、雄花は5~7㎜の米粒状の形をしています。スギの雄花は例年7月から8月にかけて作られます。この時期の日照時間が長く、気温が高いと雄花の量が多くなります。雄花は11月頃までに完成し、中に大量の花粉が作られます。つまり、
スギ花粉は雄花で生成されます。
●林野庁が発表している日本全国のスギとヒノキの植林状況をみると、北海道と沖縄にはほとんど存在しないことがわかります。北海道と沖縄ではスギやヒノキの花粉症はほとんどみられませんが、北海道ではシラカバ花粉が原因による花粉症が起こるようです。
沖縄や北海道にはほとんどスギ林はありません。
●ブタクサの花粉サイズは一般的に20μmといわれています。よって、
ブタクサよりスギ花粉の方がサイズが大きいです。
●ブタクサ、イネ科の雑草、カナムグラ、ヨモギなど花粉症の原因になる草の花粉はふつう遠くまでとびません。せいぜい数10メートルから数100メートルといわれています。なので、
ブタクサやイネ科雑草の花粉は一般的に10キロ先まで飛ぶことはありません。
●花粉は雨などで湿気を帯びると膨張し、その結果破裂することがあります。黄砂や粉じんなどに当たっても破裂します。
花粉は雨で膨張したり、黄砂や粉じんに当たると破裂することがあります。
●花粉には表面や内部に花粉症を引き起こすアレルゲンたんぱくが含まれています。スギ花粉では「Cryj1」、「Cryj2」と呼ばれています。
花粉症の原因物質は花粉全体ではなく、アレルゲンたんぱくです。
そして、
なんらかの原因で花粉が破裂するとアレルゲンたんぱくが飛び散ることがあります。
●パンの表面が乾燥すると粉がぱらぱらとこぼれ落ちるように、乾燥した日に花粉の表面のアレルゲンたんぱくがこぼれ落ちることがあります。乾燥は皮膚表面のバリア機能を低下させ、細菌、ウイルス、花粉などのアレルゲンの侵入を許してしまうことがあります。このような要因が重なって乾燥した日に花粉症の症状が悪くなることが多いのです。
乾燥した日に体温が必ずしも低下することはありませんので、この選択肢が間違いです。
●ブタクサやイネ科雑草などの花粉は一般的に遠くまで飛ぶことはありませんが、花粉が破裂したり表面が壊れることでアレルゲンたんぱくが飛び散ると、アレルゲンたんぱくそのものがPM2.5になり空中を浮遊します。よって、
ブタクサやイネ科雑草の花粉から飛び出したアレルゲンたんぱくは一般的に10キロ先まで飛ぶことがあります。
●河川敷や公園、庭などの雑草を刈ると、表面にある花粉がこぼれ落ち、それがPM2.5となって浮遊します。なので、
雑草の草刈りで花粉のアレルゲンたんぱくが飛び散ることがあるので、頻繁にやらない方が良いとされています。
●花粉のアレルゲンたんぱくは、花粉より1000分の1程度の微粒子です。したがって、
花粉のアレルゲンたんぱくは、目や鼻の粘膜フィルターを通り抜けて喉や肺まで届くことがあります。
花粉のアレルゲンたんぱくが原因で咳(せき)や喉(のど)のイガイガが起こったり、気管支炎や肺炎にもなりかねません。
➡診断第三弾「室内編」はこちら~寝室やリビングの花粉対策できてますか?
【花粉症対策診断③室内編】室内の花粉対策レベルをチェックしよう!(15問)
➡第二弾:外出時に適切な花粉対策できてますか?
【花粉症対策診断②外出編】外出時の花粉症対策レベルをチェックしよう!