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羽生結弦選手が新たに着用「tantore備蓄高性能マスク」、開発した社長に聞く。クラウドファンディングも開始⁉

羽生結弦選手が新たに着用「tantore備蓄高性能マスク」、開発した社長に聞く。クラウドファンディングも開始⁉

花粉症に悩む人にとってマスクは必須アイテムですが、コロナ禍でその重要性はぐんと高まり、素材やデザイン、機能や性能など様々な面に関心が集まっています。

フィギュアスケートの羽生結弦選手は気管支喘息の呼吸器系基礎疾患を持ち、これまでも高性能マスクを積極的に着用していましたが、その羽生結弦選手が先日開催された国際試合「世界フィギュア2021」「国別対抗戦2021」でtantore(タントレー)の「備蓄高性能マスク」を着用し、どのようなマスクなのか話題に。

また2021年4月28日からは、コロナ後遺症のひとつである嗅覚障害対策「高性能フレグランスマスク」を医療機関などに寄付するためクラウドファンディングが始まりました。

そこで今回、これらのマスクを開発製造した高性能メッシュメーカー・tantore株式会社中河原毅社長に、備蓄高性能マスクの特徴やマスクを開発するに至る経緯、そして羽生結弦選手とのつながりについてお話を聞きました。

1.tantore社の備蓄高性能マスク」とは

ー羽生結弦選手が着用した「tantore備蓄高性能マスク プリントロゴver」とは

「tantoreでは独自のメッシュフィルター(網)技術を活かし、「世界一細かいメッシュ」の開発に成功していました。備蓄高性能マスクはその「世界一細かいメッシュ」の特長を生かして作られたマスクです。ウイルス飛沫やPM2.5を99%カットし、100回洗っても効果が持続したエビデンスがあります」と中河原社長は語る。

「私は前職の頃から約15年にわたり高性能マスクの開発に携わってきましたが、今回のマスクでは改良に改良を重ねて、機能は更に高性能化し、耳への負担を軽減するため軽量化にも成功しました。また、夏でも不快感を和らげられるように、羽生選手が着用しているロゴ入りバージョンでは接触冷感の生地を採用し、通気性良くヒンヤリするマスクに仕上げています」。

>羽生結弦選手が着用「tantore(タントレー)マスク」が話題!世界最密メッシュで10年備蓄可能⁉どこで買える?

中河原毅社長

現在中河原氏が社長を務めるtantore社は2018年に設立されたベンチャー企業。マスク作りの背景にはいろいろなストーリーがあるようだ。

tantore社は古民家をオフィスに使用している

2.羽生選手がマスクを着けている!

ーマスク作りの背景

「私は2018年に独立してtantore社を設立しましたが、以前は縫製会社にいました。婦人服や作業服などの縫製業を主軸事業としていましたが、入社した後に新規事業として手掛け始めたのがメッシュ事業です」。

中河原氏は新卒でマキタ電動工具に入社。製品管理を行う業務の中で、メッシュが部品単価で圧倒的に高価なことに気がついていた。マキタ電動工具を退社後、その縫製会社に入社したところからメッシュの世界へと本格的に取り組むこととなる。

「パスタやパンを主食とする小麦文化の欧州ではメッシュの需要が高く、多くの種類のメッシュが製造されていましたが、日本の織機メーカーでは自動車シートなど限られた目的に製造されるに留まっていました。そこで、メッシュを欧州から輸入し加工する事業をすれば、自社の武器が出来る、事業の柱に育てようと単身動いたのです。20年ほど前、出張先の中国では大気汚染が問題になり始めていました。これは今後大問題になると感じて、加工したメッシュを使い、PM2.5を対策できる高機能なマスクを商品化しました。中国にも市場調査しましたが、当時の中国では価格が高かったのかあまり売れませんでした。そのうち日本でもPM2.5 が問題視されるようになり、当時このマスクのほかにPM2.5 対応をうたっているマスクは無かったためか、徐々に注目されるようになっていきました」。

そんなマスクは、世界を巻き込んだあの感染症がきっかけで羽生選手の目にとまる。

ー羽生結弦選手がマスクを使用するきっかけ

「2014年ごろ西アフリカでエボラ出血熱が大流行しましたが、医療従事者に顔にぴったりフィットするPM2.5 マスクが役立つのではないかと思い、日本大使館総領事を通じてギニア、リビア、コンゴに1万枚のマスクを寄付しました。いくつかのメディアが記事として取り上げてくれたようです。その記事が羽生選手の目にとまり、マスクを使用していただけるきっかけになったのかと感じています。私自身、羽生選手が着用してくれていることを知ったのは、朝テレビで観たニュース番組の報道で、本当にびっくりしました」。

しかし、羽生選手が着用してくれたモデルはデザインとして日の丸が施されており、テロ対策などの理由で国旗がついたものを使用するのは不適切だと日本スケート連盟から注意される。羽生選手は日の丸マスクをつけるのをやめ、メディアやネットは批判の矛先を日本スケート連盟に向けた。

「意図的に羽生選手にマスクを着用してもらったわけではありませんでしたが、一連の批判を見て申し訳ないことになったと思い、日本スケート連盟にお詫びに伺いました。その時対応にあたってくださった理事の方に、マスクについて詳しく説明したところ、逆に興味を持っていただけたんです。日本スケート連盟のオフィシャルサプライヤーとして平昌オリンピックのために、羽生選手だけでなくすべての選手のマスクを作ってくれないかというお話しを頂戴しました」。

平昌オリンピックで羽生選手は2連覇するなど、スケート選手たちは大活躍した。大会後、日本スケート連盟は祝勝会を開き、中河原氏も招待される。祝勝会の場で羽生選手と直接お会いした中河原夫婦には女の赤ちゃんが生まれており、羽生選手にあやかり「悠月(ゆづき)」と名付けたことを伝えると、羽生選手は赤ちゃんを抱っこして喜んでくれたそうだ。

3.メッシュフィルターで社会貢献

ー「10年備蓄できるマスク」とは

中河原氏が独立して始めたtantore社でも得意のメッシュを使ってマスクを開発するが、今までにない機能も考案した。

「地震や台風などの震災対策でマスクも備蓄されますが、不織布マスクには3年という消費期限のあるマスクがあることをほとんどの人は知りません。(*)通常不織布マスクは静電気を帯電させて、飛沫や花粉を吸着し、止めています。その静電気は3年ぐらいで効果が弱まりはじめますが、それを知らずに5年後、10年後使用した場合、十分な保護機能があるとは言えません。そこで、新会社でマスクを開発した際、研究機関などと実証実験を行い、10年たっても効果が劣化しないエビデンスを取得しました。安全性の高い商品を提供したかったのと同時に、マスクにも消費期限があるものがあることを社会に知ってほしかったからです」。

「10年備蓄できるマスク」は図らずも、新型コロナ感染症が拡大しマスク不足が深刻だった2020年6月に販売開始に至る。マスクは一点一点手作りで、毎週50枚の限定数量しか販売できないことも影響し、あっという間に半年先の分まで予約がいっぱいになった。コロナ禍は簡単には収まらないことを見越し、マスクの性能にさらに改良を重ねる。その結果生まれたのが、ロゴが入った新バージョンだ。この春、完成にこぎつけたそのマスクを、中河原氏は季節の挨拶や3歳になった娘の写真と一緒に、羽生選手にそっと送った。すぐれた性能を評価しただけでなく、べンチャーでいちから頑張る中河原氏にエールを送る意味もあったのか、羽生選手はコロナ対策で厳しい規制が敷かれた国際試合でさっそくそのマスクを着用した。

「10年備蓄できるマスク」アルミパウチを採用したパッケージ

ー花粉対策網戸用のメッシュも

tantore社はマスクだけでなく、病院、自動車メーカー、化粧品メーカー、食品メーカー、半導体、土木、医療、製薬会社向けを中心に、様々な用途向けのメッシュを加工販売している。その一つが網戸だ。今年の花粉シーズンはコロナ対策で換気が求められた。しかし、窓を開ければ花粉が室内に侵入する。花粉症の人にとっては大問題で、それを防ぐ対策グッズとして人気になったのが特殊な加工が施された花粉対策網戸。実はいくつかの網戸にtantoreの花粉対策メッシュが使用されている。他に、ハウスダストやカビを防御するエアコンカバー扇風機カバーも販売している。現在は食品メーカーなどの業務用が中心だが、アレルギーに悩む消費者向けにも需要があると実感しているところだ。

小型扇風機抗菌メッシュカバー

ー世界初!嗅覚障害対策「高性能フレグランスマスク」で社会貢献

「高性能メッシュを活用しながら、社会に役立つ製品を展開していきたいと思っています。そのひとつがコロナの後遺症を解決できる商品開発です」。

中河原氏が話す商品開発のひとつが「高性能フレグランスマスク」だ。嗅覚が改善する成分をマイクロカプセルに閉じ込め、空気中の水分と化学反応する事によりマイクロカプセルが弾けて少しずつ成分が放出する。tantore社の高密度で高性能なメッシュフィルターを通過した後に吸引することで一定量の嗅覚障害改善成分を摂取することに成功した。

この「高性能フレグランスマスク」を開発するきっかけは、フレグランスを用いて羽生結弦選手の気管支喘息が緩和できないかというアイデアから。薬機法の関係で保健所に相談すると、コロナ後遺症で嗅覚障害で悩んでいる方がたくさんいる。その人たちのために役立つマスクを開発してみたらどうかと助言され、研究開発が始まったそうだ。

2021年4月28日からは「高性能フレグランスマスク」を国内外の医療従事者に寄付するためのクラウドファンディングがついに始まった。

中河原氏は「「高性能フレグランスマスク」のことは羽生選手にお伝えしているので、近いうちに直接お渡しできる日が来ることを待ち望んでいます」と声を弾ませる。

今後の中河原氏とtantore社の活躍が楽しみだ。

tantore社のウェブサイトはこちら

「高性能フレグランスマスク」のクラウドファンディングはこちら

(*)全てのマスクに消費期限があるわけではありません。

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