日本気象協会は12月12日、「2019年春の花粉飛散予測第2報」を発表しました。それによると、“多かった前シーズン”ほどではないが、広い範囲で例年より「やや多い」飛散量になると予想しています。
また、花粉シーズンは2月中旬に九州や四国、東海、関東地方の一部からスタートとみています。
ここでは、日本気象協会の「2019年春の花粉飛散予測第2報」の概要と、ウェザーニュースが12月4日に発表した「花粉飛散傾向2019第2報」との違いについてご説明します。
監修:花粉症クエスト編集部 スタッフ(環境アレルギーアドバイザー 登録番号:1811002)
【日本気象協会 2019 春の花粉飛散予測】 https://t.co/d837Xeubtz あと2か月ほどで花粉シーズンがスタート。12日、日本気象協会は2019年春の花粉..
— tenki.jp (@tenkijp) December 12, 2018
1.2019年シーズンの花粉量は?
日本気象協会は、2019年の花粉飛散量を例年比で以下のように予測しています。
- ●東北から近畿、九州地方:やや多い
- ●中国地方:多い
- ●四国:例年並み
- ●北海道:例年を下回る
tenki.jpより引用
- ●北海道から関東甲信、東海:少ない
- ●北陸:やや多い(秋田県では前シーズンの飛散量が少なかったため、前シーズンと比べて「非常に多い」と予測しています)
- ●近畿、四国、中国、九州:前シーズン並み
*例年:過去10年(2009~2018年)の平均値(tenki.jpより)
【飛散量に関する言葉の説明】(tenki.jpより)
非常に多い | :前シーズン (例年)の200%以上 |
多い | :前シーズン (例年)の150%以上200%未満 |
やや多い | :前シーズン (例年)の110%以上150%未満 |
前シーズン(例年)並 | :前シーズン (例年)の90%以上110%未満 |
やや少ない | :前シーズン (例年)の70%以上90%未満 |
少ない | :前シーズン (例年)の50%以上70%未満 |
非常に少ない | :前シーズン (例年)の50%未満 |
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2.シーズン開始は2月中旬
スギ花粉の飛散が開始する時期について、日本気象協会では例年より5日ほど遅くなると見込んでいます。
2月中旬には、九州や四国、東海、関東地方の一部から花粉シーズンがスタート。
例年より開始時期が遅れる理由について、全国的にこの冬の気温がやや高めで経過する見込みのため、スギの雄花の休眠打破(*気温が上昇して冬眠していた雄花が目覚めること)が遅れるから、としています。
tenki.jpより引用
3.ヒノキの花粉量は?
4.日本気象協会とウェザーニュースの予想の違い
先日ウェザニュースが発表した「花粉飛散傾向2019第2報」では、2019年春は”夏の記録的猛暑で東日本を中心に6年ぶり大量飛散”と予想しています。
【花粉情報】2019年花粉飛散傾向第2報「開始は2月初め、6年ぶり大量飛散」、ウェザーニュース
一方、日本気象協会の「2019年春の花粉飛散予測第2報」では、“多かった前シーズンほどではないが、広い範囲で例年より「やや多い」飛散量になる”としています。
例えば、ウェザーニュースは関東の前シーズン比を169〜683%と予想し、日本気象協会は関東甲信の前シーズン比を60%と予想。かなり異なりますね。
理由は、2つの団体で花粉観測手法が異なるからです。ウェザニュースの観測では2018年は花粉飛散が少なかったという結果になり、日本気象協会の観測では2018年は特にヒノキの大量飛散があったという結果になっています。よって前シーズン比に違いが生じるのです。
東京在住の筆者としては前シーズンは症状がとても辛かったので、おそらく大量にスギ・ヒノキ花粉が飛散していたように思っています。もしウェザニュースの予想のように前シーズンより大量に花粉飛散量が増えるとなると、いったい来春はどれだけ辛いんだろう…と今から心配です。
「花粉対策には初期療法」というように、花粉飛散の少し前から対策を始める方が効果的とされています。早めにしっかり花粉対策を行いたいですね。
➡日本気象協会 花粉飛散予測【第3報】はこちら↓↓
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